【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#69】「やるき」
カレーを食べながらお酒を飲む、あるいはカレーをつまみにお酒を飲むというと、カレーマニアではない方からするとまだ違和感があるようで驚かれることもしばしばなのですが、カレーとお酒は合うんです。
そもそもカレーにはターメリック、つまり“ウコン”が入っていますから、カレーを食べながらお酒を飲めば悪酔いしにくいとも考えられるわけで。確かに昔はカレーのお店でお酒を飲むというスタイルは珍しかったかもしれませんが、ここ数年でお酒ありきのカレーのお店も増えてきています。
その中でも特に個性的なお店が東京・新中野にある「やるき」です。カレー仲間が集まって、やるきでカレー宴会。まずは「カレーキャベツ」250円、「やるきポテトサラダ」300円、「さばの開きスパイス焼き」580円をつまみに乾杯。そしてこれ、全てがカレー味なんですよ!
「カレーキャベツ」にはカレーディップがついており、そのカレーがしっかりとしたインドのキーマカレーなのが最高です。
ポテトサラダもカレー的スパイス感で食欲が進み、焼き魚でさえもカレー味で、しかもそれがおいしいんですからカレー好きにはたまりません!
魚に関しては、以前はほっけだったのですが、今はさばに替わったようです。しかし、さばといえばカレーとの相性が最高に良い魚ですからね。いずれにしてもおいしいです。ベクトルが変わっただけでクオリティは全く変わっていません。
続いて串焼きをおまかせで、そして「カレー焼きうどん」600円、「マハラジャナンピザ」480円、「マトンカレーライス」600円と、しっかり食事メニューも。
「串焼き」は、タンドリーチキン味の焼鳥をはじめ、鶏レバー、砂肝、ビーフがそれぞれスパイスで焼かれていて食欲が進みますしお酒との相性も完璧です。
「カレー焼きうどん」は、ただカレースパイスで味付けただけでなく、カレーソースを炒め合わせたものであり、万人受けするおいしさ。
「マトンカレーライス」は辛さセレクト可能で、カレー好きの会だったので辛口の5辛でお願いしたのですが、皆感心するおいしさ。奇をてらったように見えるカレー創作料理が多い中で、王道のカレーライスがしっかりおいしいというのがこのお店の凄さであり、素晴らしさだと思います。
店主のトニーさんはインド人でありながら、日本の居酒屋チェーンで長く働いていた方。だからこそ居酒屋メニューとインド料理の融合がこれだけ高いレベルで成し遂げられているのでしょう。気取った言い方をするなら、フュージョン料理とも言えます。でも、あくまで居酒屋ということで値段も非常にお手頃。接客も気さくで、下町の居酒屋のような雰囲気が楽しくて心地よいです。
「安い・うまい・楽しい」の三拍子がそろったカレー居酒屋。お酒を売りにしたカレーのお店も増えたと最初に書きましたが、多くはバーのような落ち着いた雰囲気のお店です。そんな中、完全に居酒屋スタイルで気軽に手軽に飲めてカレーを食べられるこちらのお店は貴重な存在。カレー好きでお酒好きな方なら、一度は行っておくべきお店ですよ!
※価格はすべて税込