フレンチorイタリアン?3人のシェフによるイノシシ料理を堪能!

今年の干支はイノシシ。それにちなんでイノシシを使った料理を楽しむコラボレーションイベントが開催される。

 

ニホンオオカミの絶滅により、害獣被害は年々深刻化。その被害を主にもたらしているのがイノシシと鹿で、貴重な食材を収穫する畑などが荒らされることが多くなっている。そこで「今年イノシシが干支になったことをきっかけにイノシシを積極的に食べよう」という主旨のもと、人気レストラン3店のシェフがコラボする一夜限りのイベントが実現した。

T3

会場となるのはフレンチレストラン「T3」。シェフの山下浩幸氏は「銀座レカン」やマンダリン オリエンタル東京の「シグネチャー」など国内フレンチの名店で修業した後、アメリカのフレンチレストラン界を代表するエリック・ジーボルト氏に5年半師事した経歴の持ち主。モダンアメリカンやフレンチのテクニックをベースに、和牛をメイン食材として、伊勢海老や鴨、新鮮な野菜など旬の食材をふんだんに使用。日本伝統の和食器に盛り付け、少量多皿のコース仕立てで味わえる点にリピーターも多い。

 

erba da nakahigashi

さらに腕を振るうのはイタリアンレストランのシェフ2名。

まず一人は、西麻布にある「エルバ ダ ナカヒガシ」の中東俊文氏。京料理の名店「草喰なかひがし」の店主を父に持ち、本場イタリアンの名店で修業を積んだ中東氏は2016年に自らの店をオープン。京都でも害獣被害が深刻であることから、同店では京都美山町から届く鹿肉を約2週間ドライエイジングして備長炭で焼き上げた料理など、地元に根ざした料理を提供している。確かな腕で作り上げた創作料理とワインとのマッチングを楽しむコース付きワインイベントや海外シェフを招へいして行うコラボディナーなど、特別イベントなども活発に展開している。

珀狼

加えて“イタリアン懐石料理”と呼べる料理が楽しめる「珀狼」の篠原佑希氏も参加。イタリアの名店で修業した気鋭の若手シェフとして注目を集めている。臨場感のあるライブカウンターが存在感を示している和モダンな店内でいただく、旬の食材を使った月替わりのコースが目玉。有田焼や九谷焼などの小皿に盛られたイタリア料理がこちらも少量多皿で味わえるとして、人気だ。

 

それぞれに個性のある3店舗のシェフが、丹波から届いたイノシシを使ってメニューを考案。猪肉を用いた料理を中心に、各店のシェフによる料理を合わせたスペシャルコースを、各店のソムリエが提案するペアリングドリンクと一緒に味わえるという。一夜限りの贅沢なメニューで特別な時間が過ごせそうだ。

 

日時 : 2019年1月18日(金)19:00~

会場:T3(東京都港区麻布台3-4-11 麻布エスビル1F)

料金:27,000円(ともに税・サービス料込、ドリンク込み)

文:秋吉真由美