【噂の新店】京一盞(きょういっさん)

「CHIMERA」初の御菓子処

平安神宮近くに「CHIMERA」初の御菓子処がオープン。大きな「盞」の文字の白い暖簾が目印だ。店内は、1、2階のテーブル席の他、テラス席もあり、シーンによって使い分けができる。

「盞」は小さい杯の意味。「みんなが集ってワイワイ酒を交わすような空間をイメージしました」とのこと
1階の木のぬくもりある店内
鳥居の赤をなぞった椅子が印象的なテラス席
2階は落ち着いた和モダンな雰囲気

メニューは「CHIMERA」の筒井光彦さんと、パン職人として名高く、パティシエでもある花籠賢俊さんがタッグを組んで考案。「抹茶」をテーマに、“県外から京都に訪れた人が食べたい”と思えるスイーツを取り揃えたとのこと。「京灯りブリュレ」「京ティラミスヴァリエーション」など、ネーミングだけでも興味をそそられ、ビジュアルも魅力的なデザートプレートが揃っている。

筒井光彦さん(左)と花籠賢俊さん(右)。修業時代を共にした旧知の仲
 

門上さん

友人のイタリア料理人からの薦めで訪問。すっきりした店内で、これからの季節はテラス席が良き感じですね。

いただけるお菓子はこちら!

今回はメニューの中から門上さんのおすすめをご紹介。

まずは、門上さんイチオシのお抹茶八寸。目移りしてしまいそうな、6種類の抹茶を使ったデザートが華やかに盛り込まれている。抹茶のバスクチーズケーキ、抹茶のティラミス、シュトーレン、抹茶のパウダーをまとったイチゴ味のギモーブ、ガレットブルトンヌ、抹茶のシャーベット。

「お抹茶八寸」2,800円。どのデザートプレートも好きなドリンクを1つチョイスできる
 

門上さん

抹茶を使い、甘みや食感が全て変わるのが素敵。次は何を食べよう?と考えるのも楽しい。

なんとも愛らしいフォルム! フランボワーズのピュレを練りこんだフィナンシェは、平安神宮の大鳥居をモチーフにしたオリジナルの型で焼き上げた。「あえて焼き色をつけてかりっとさせる部分を作るなど、食感に差を出して食べ飽きないように一工夫しました」と花籠さん。抹茶のシャーベット、ナッツとハチミツのチーズクリームなど4種類のデザートと一緒に。

「鳥居の焼き立てフィナンシェ」2,200円
 

門上さん

フランボワーズ風味がいい感じです。

花籠さんが焼き上げたパンを使った、クロッシュムッシュやプッチャなど日替わりで供されるアペリティーボセット。「午前中や昼間も楽しめるように、甘いもの以外のメニューも考えました。ブランチになるし、ワインのアテにもなりますよ!」

その日のグラスワインと一緒に「アペリティーボセット」2,400円
 

門上さん

「HANAKAGO」のシェフがパンを焼いているので、味わってみてください。

スタイルを変えて進化する

「今のようなスタイルと、かき氷などがある夏、それと温かいデザートが楽しめる冬。3つくらいにスタイルを変えて、進化できれば面白いですよね!」と筒井さん。「スイーツはもちろん、ちょっとワインを飲めたり、ブランチも楽しめたり……いろんな楽しみ方ができる空間なので、ぜひ一度訪れてみてください!」

笑顔の素敵な、筒井さん、スタッフの升野さん、花籠さん(左から)
 

門上さん

抹茶をうまく生かしたデザートです。イタリアのセンスと抹茶の融合は見事!

教えてくれた人

門上武司
1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「食べる仕事 門上武司」「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)、「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、など。年間外食は1,000食に及ぶ。

※価格は税込。

文:木佐貫久代
撮影:福森公博