3. “お好み”でお寿司を楽しみましょう

自分で寿司種を決めて食べる“お好み”を体験してみましょう。メニューが無くても「白身は何がありますか?」「光りもののおすすめは?」と聞けば大丈夫。食べる順序など気にせずに、好きなものを好きなだけ食べてください。出された握りを放置しない、カウンターに直接カメラや携帯を置かない、といったマナーは忘れずに。

お好みで楽しめる寿司店
「すし乾山」(初台)

穴子
穴子   写真:お店から

高いクオリティと低い価格設定、そして「お好みOK」で世の寿司ラバーを感涙させた「すし光琳」(渋谷)をはじめ、「すし 其一」(人形町)、「すし抱一」(赤坂)などの“琳派シリーズ”で寿司界を席巻する新田真治親方が、つけ場に立つ日が多いのが、こちらの「すし乾山(けんざん)」。カウンター6席、テーブル2卓のザ・町寿司ながら、こだわりのネタや肴が揃います。ご家族連れでも楽しめるのもいいところでしょう。

4. アラカルトの楽しさを知りましょう

メニューを見ながら食べたいものを決めるアラカルトこそ、レストランの醍醐味です。全体を俯瞰し、まず最も食べたい「主役」を決めましょう。あとは主役と被らない料理法(煮る、焼く、蒸す、炒める)と食材を選べばいいだけですから簡単です。サービススタッフの意見も聞きながら、同席者とワイワイメニューを選ぶ時間は最高ですよ。

アラカルトを楽しめるレストラン
「メログラーノ」(広尾)

リコッタチーズとほうれん草、お肉を詰めたコンキリオーニのオーブン焼き
リコッタチーズとほうれん草、お肉を詰めたコンキリオーニのオーブン焼き   写真:お店から

2025年4月、同じエリア内で移転。席数は倍になり、個室も新設されました。広いオープンキッチンで、後藤祐司シェフと“チーム・メログラーノ”の調理を楽しむライブ感は格別です。アラカルトメニューは約50種もありますので、ぜひグラスを片手にスタッフと会話しながら、選ぶ楽しさを存分に味わってください。有名な「サカエヤ」さんのお肉や「さかな人」さんの魚もあります。

5. 会食のお店選びも楽しみましょう

会食で一番大切なのは、相手のニーズを汲み取りつつ、しっかりその情報をできるだけ詳しくお店と共有することです。希望ジャンルとアレルギーの確認は忘れずに。個室にこだわらないほうがいい店に出会えます。5,500円以内のカジュアルな会なら「多彩な飲み物」「禁煙」「時間制限アリ」「靴を脱がない」といった条件をベースに選びましょう。

会食でおすすめのレストラン
「桃仙閣 東京」(六本木)

肉団子の上海蟹ソース
肉団子の上海蟹ソース   写真:お店から

プロデュースした数々のレストランを名店にしてきた林亮治さんが、実家である島根の「桃仙閣」へのオマージュで作った、ハイレベルの「普通の中華屋さん」です。餃子から北京ダックまで揃うアラカルトメニュー、豊富な酒類とノンアルコール飲料、ホスピタリティの高いサービスチーム、カウンターから個室までオールニーズ対応の店内と、すべてにぬかりがなく、さらにラストオーダーは24時です。

レストランをもっと楽しむための一冊

『50歳からの美食入門』(中央公論新社)

食べ歩き歴30年の大木淳夫さんによる、中高年のための外食入門ガイド。お店選びのヒントから、お店でいい時間を過ごすためのコツや心構えまで、役立つ情報が凝縮されています。押さえるところはしっかり押さえつつ、肩肘張らなくてもレストランは楽しめる。そんなことを教えてくれる一冊です。

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教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長 
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。『東京最高のレストラン2026』が2025年12月に発売。同年10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

文:大木淳夫、食べログマガジン編集部