【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#234】群馬の注目店編
北関東でカレーと言えば現地出身シェフの営むスリランカ料理やパキスタン料理の名店が思い浮かびますが、こと群馬県においては日本人シェフによるカレーのお店で注目すべき新店舗が少しずつ増えてきています。
今回はその中から2店舗、僕のお気に入り店をご紹介いたします。
注目の群馬カレーその1「オギノカレー」

藤岡市で2024年11月11日に開店したこちらのお店。近隣で営業していた「インド料理PUNJAB」のシェフが内容も新たにリニューアル移転したお店です。シェフは群馬を代表する高崎の老舗「ニューデリー・マハトマ」で修業後、そこで出会ったインド人シェフと共にパンジャブを立ち上げ、立ち退きに伴いご夫婦でオギノカレーをスタートしたという流れ。

パンジャブ時代から育んだ地域の農家とのつながりから、地産の野菜を積極的に使用したカレーやスパイスおつまみなど、昼も夜も楽しめるお店となっています。

ランチタイムの「あいがけカレー」1,650円は、その日のメニューから好きなものを選ぶ形。甘さ控えめの大人のバターチキン、ココナッツが印象的な南インド風キーマ、インド料理らしい濃厚なサグパニール、そしてマハトマ出身であることがうかがえるカシミールチキン、すべてがおいしいのですが特にカシミールが印象に残りました。

カシミールカレーと言えば日本のカレーの歴史を語る上で欠かせない湯島の老舗「デリー」の名物激辛カレーですが、シェフの修業した「ニューデリー・マハトマ」の前身は湯島デリーから派生した「デリース」です。そんな流れもあり群馬はカシミールカレーのおいしいお店が少なからず点在するのですが、こちらのカシミールは辛すぎず、デリーよりもとろみのあるテクスチャで、スパイスカレー的なアレンジのカシミールといった趣で初心者にもわかりやすく、激辛が苦手な方でも程よい辛さで食べやすい仕上がりでした。インド料理をスパイスカレー的にポップにした盛り付けと、正統派だからこその確かな腕。

300円追加でマンゴープリンがつくデザートランチというメニューもあり、このマンゴープリンがまた濃厚さと爽やかさがまた辛いカレーの後に良いです。
夜メニューも気になるものがたくさん。スパイスカレー好きもインドカレー好きも要チェックのお店です。










