〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
松葉屋茶寮(東京・表参道)
2023年12月、表参道駅から徒歩7分ほどの場所に、盆栽・お菓子・お茶・骨董を楽しめる「松葉屋茶寮」がオープン。日本の伝統と現代を融合した独自の空間で、国内外のゲストに食や体験を通じて日本文化を楽しんでいただきたいという思いが込められている。
手掛けるのは、伝統的ながらも現代社会に適した日本文化の表現を目指し、ビブグルマンも獲得した人気とんかつ店「イマカツ」などを展開する株式会社グラッシーズ。同店では、日本文化の深遠な体験を提供することを核とし、伝統的な文化や美意識、職人の手仕事を通じて、訪れるすべての人に日本の精神性や奥深さを伝えたいという思いを込めて新規開業。
店舗は、古き良き日本文化を発信する場として、青山の骨董通り路面店というロケーションが最適であると考え、この場所を選択。デザインは、日本の自然素材や古道具を取り入れ、伝統と現代の融合を反映しています。
入り口のベンチやトイレの手洗い台は、明治時代からの伝統を継承し日本の精神を息づかせた石工職人による手仕事を肌で感じる事が出来ます。
神と人との絆や、清められた場所を示すシンボルとしての意味を持つしめ縄は、創業110年以上の縄屋忠右衛門が国産の藁のみで制作されており、日本文化の象徴として店舗入口と神棚に飾られています。
日本の文化や職人技の深さを感じるシックな空間に客席は35席あり、独自の物語性を感じながら特別感のある時間を過ごすことができます。
日本の伝統文化で、自然の美しさを小さな鉢の中に表現する芸術である盆栽は「TRADMAN’S BONSAI」が担当。日本の美的感覚や哲学を反映した繊細な手入れを施された盆栽は、毎週すべて入れ替わり、自然への敬意や日本の四季の変化を感じることができます。
お菓子は北参道にある、和洋のジャンルにとらわれず、素材本来の味と食感を表現する「おかしやうっちー」の内山裕介氏が監修するお取り寄せブランド「OKASHIYA」が製造を担当。松葉屋茶寮と同じビルにお菓子の製造LABOがあり、作り立てを楽しむことができます。
看板メニューは、日本全国の優れた生産者から直接取り寄せた有機栽培の茶葉の飲み比べなどが楽しめる「二茶二菓」 4,000円~。玉露、煎茶、抹茶、ほうじ茶、和紅茶、烏龍茶などと、季節ごとの旬の素材で製造した茶菓子とのペアリングです。職人が手作りしたお菓子は見た目も美しく、ほっとするおいしさです。
また、「ピュアレア」(レアチーズ)900円 もおすすめで、一般的なレアチーズにはクリームチーズと生クリームを掛け合わせますが、クリームチーズ本来の味を感じてほしいとの意図で生クリームは不使用。日本の天然水とレアチーズでバランス良く仕上げたことでスッキリと食べやすく、レアチーズの味わいだけを感じることができます。
お茶とお菓子の製造には、素材本来の味わいを最大限に引き出すことに重点を置いているそうで、素材は農薬や殺虫剤を使用しない生産者から厳選したものが使用されています。
また、茶葉が持つ真の味わいを引き出すために、温度や抽出時間、さらにはそれぞれの茶葉に合わせた器の選定に至るまで細心の注意を払っています。一杯のお茶を通じて日本の伝統と職人の細やかな心配りが反映されていることがうかがえます。
変化する時代の中で、日本の伝統をより一層大切に感じられる「松葉屋茶寮」で、心に残る上質な時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『日本の伝統と雰囲気を守りつつも、今っぽさも感じさせてくれるお洒落な空間でした。
一眼ですごいとわかる繊細でありながらも迫力がさのある盆栽達に圧倒されました。
展示されている骨董品、茶器、グラスにもこだわりを感じられます。
私がオーダーしたのは森林をイメージしたカクテル。飲んだ瞬間に自然を感じられる爽やかなカクテルでした。
盆栽を眺めながら飲むお酒は格別でした』(サボテン3さん)
『凛とした雰囲気の中でも、店員さんの接客がとても親しみやすく、また訪れたいお店。毎週飾られる盆栽が変わるというのも魅力的。お茶は初めていただく味わいでした』(Nasdaqqoさん)
※価格はすべて税込。