〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！
だしと麺 遊泳（東京・東高円寺）
2023年7月、東高円寺駅から徒歩1分ほどの場所に、ラーメンの枠にとらわれず、出汁と麺にこだわった麺料理を提供する「だしと麺 遊泳」がオープンしました。オープン当日には開店前に約30名のお客さんが並んだそうで、人気のほどがうかがえます。
店主の岸本氏は、学生時代から麺類の食べ歩き・試作、研究が趣味で、将来「麺屋」を夢見ていました（現在も年間200杯以上を食べ、業界勉強継続中だそうです）。大学卒業後、大手企業に5年勤めたのち、有名ラーメン店・製麺所で勉強する傍ら、手打ちを習得するべく「食べログ うどん EAST 百名店」に選出されている十条の人気店「讃岐うどんいわい」にて、修業を積みました。2021年1月から2023年6月まで、西早稲田「ブイプラス」にて間借り営業をしてきましたが、実店舗を持って自分のやりたいことを突き詰めたい、と同店の開業に至りました。
新店舗は「師匠でもある『讃岐うどんいわい』のような”昔ながらの商店街”でお店を持ちたい」という思いがあったこと、そして、東高円寺は老若男女が行き交い、近所付き合いのできる街だと感じたこともあって、この東高円寺という場所に決めたそうです。
店舗は補修や防水工事に岸本氏の弟さんが携わるなど、一からつくり上げたこだわりの詰まった空間。遊泳のコンセプトでもある「遊び」「ゆとり」を大切にした外内観により「居心地の良さ」を醸成しています。店内は清潔感があり、カウンター6席で、女性一人でも入りやすい雰囲気です。
おすすめは「油そば」950円と「ごはん（自家製佃煮付き）」150円のセット。「油そば」は、毎日打っている自家製極太手打ち麺で、もっちりながらもぎゅっとした唯一無二の食感です。甘めで出汁の利いた醤油ダレに香り豊かな国産地鶏や銘柄鶏を使い、あっさりして食べやすく仕上げています。油そばには出汁スープが付き、日替わりでとる出汁をそのまま飲んだり、つけ麺風にして食べたり、お好みで楽しめます。「ごはん（自家製佃煮付き）」は、そのまま食べてもおいしいのですが、油そばの最後に、底に余った濃厚なタレと卵黄にご飯を投入して、TKGのようにして〆るのがおすすめです。
他にも全国から選別した乾物、煮干メインの出汁と、いわい製麺のうどんのようなもっちり中太麺を使った「だしそば」1,000円や、暑い日にぴったりの季節限定「冷やしかけそば」1,000円を用意。共に出汁の旨みが広がるスープが秀逸で、ついつい飲み干したくなると評判です。現在営業時間は17～20時半で、売り切れ次第終了となります。その日のメニューの限定数は、毎日Instagramに載せているので、そちらもチェックしてみてください。
ラーメン・そば・うどんなど、さまざまな麺料理のいいとこ取りをした「唯一無二の麺」を提供をする「だしと麺 遊泳」。行列必至なので、訪問の際は時間に余裕を持っておでかけください。
食べログレビュアーのコメント
『■油そば＋味玉 1,100円
いわゆる券売機左上メニューがこちら。
タレ
カエシはすき焼きの割り下のような甘辛い醤油感で、食欲をそそります。
最初はそのまま、途中から卵黄を溶いて。濃ゆく、そしてまろやか。美味いなぁ～
麺
太いところは1cmを超えるような極太麺。幅も厚みもバラバラなので楽しい食感。
それでいて一番厚いところや薄いところでも破綻していない、秀逸な麺。
濃ゆいタレを力強く持ち上げる、これまた力強い唯一無二のぶりんぶりん麺。
トッピング
チャーシュー、味玉、卵黄、メンマ、青菜。
丁寧な仕事がうかがえるトッピングたち。
スープ
油そばですが、おまけスープが付きます。
この日のスープは煮干しの旨味に満ちた
酸味を湛えたスープ。日によって違うらしい。
感想
巷のジャンキーな油そばとは一線を画す、
素材や旨味にこだわったオンリーワンの油そば。
ラーメンという括りに納まりきっていないお店ですが、
2023年を代表する新店になることは疑いようがなし。
間違いなく再訪します！ ご馳走様でした～』（ぽちのかいぬしさん）
『「油そば（自家製太手打ち）」950円
極太自家製手打ち麺に卵黄、チャーシュー、メンマ、青菜お浸し、なると。
別に日替わり出汁スープが付きます。
麺は圧巻の自家製極太手打ち麺。
幅1.5センチはあろうかという平打ち麺は迫力あります。
場所によってモチっとしていたりフワッとしていたり、食感の違いも凄く楽しい。
もち姫は少しだけ使っているようで、フワッとした感じが良くあるもち姫麺と違う感じです。
タレは甘みとコクある醤油に恐らくラードもしくは鶏油。
麺の旨さを引き出しており、濃厚な卵黄が絡むと更に官能的です。
チャーシューはデフォで3枚乗り、しっかり肉感のある煮豚。
ゴリっとした太メンマにシャキシャキ青菜と具材も丁寧に仕込まれてます。
添えられたスープは優しい魚介出汁。
「だしそば」のスープとは違う様で、ホッとする味わいです。
「ご飯（自家製佃煮付き）」150円
ご飯の上にはたっぷり自家製佃煮。
ザクっとした佃煮が美味しく、こちらも丁寧な仕事です。
最後はもちろん残ったライスを油そばの丼へ。
タレと卵黄が米に絡み、最高の〆になります。
「油そば」と聞くとチープなチェーンも連想しますが、ここは麺の旨さを存分に引き出す麺料理。
値段据え置きで麺量も増量（240g）しているらしく、実店舗での意気込み感じます』（デイルス・マイビスさん）
※価格はすべて税込。
