朝ごはんだっておいしいものを！

相も変わらず、働き者の日本人。休憩も取らず、お昼はコンビニで済ませているという方たちも多いのでは？　忙しくて食事内容が疎かになってしまう気持ちは痛いほど分かるけれど、それじゃ頑張っている“自分”が報われない。時間に余裕がないときこそ、少し早起きして朝ごはんに気合を入れたらいいじゃない！ということで、素敵な朝ごはんが食べられるお店を紹介する本連載。今回は、パティシエがメニューを考案するお店が登場。

第3回：白金台『THE Tender HOUSE』

訪れたのは白金台のプラチナ通りにある『THE Tender HOUSE』。

今回のお目当ては“Pastry’s Breakfast”。名前の通り、朝食の監修はパティシエが担当しているという珍しいお店。8:00～11:00（L.O.10:30）の時間帯のみ利用できる朝食メニューです。こちらに朝からテンションを上げてくれるポイントがたくさんあるんです。

店内へと足を踏み入れると……

レストランの入り口はかなりスタイリッシュ。おのずと期待値も高まります。

お食事エリアのテーマは南米。そこはまるで海外！　サボテンや椰子の木などの植物が点在していて、ちょっとした旅行気分を味わえちゃいます。

さっそくオーダー

パティシエが考案した「クロワッサンセット 1,000円」や「ココットパンケーキセット 1,700円」など魅力的なメニューが並んでいます。今回は、お店イチオシの「パティシエ’sエッグプレートセット 1,500円」をチョイス。こちらは月替わりなので、毎月来たくなっちゃいます。

しかし、なぜパティシエがメニューを考案しているのでしょうか？　ひとつは、パティシエが活躍する場をもっと増やすため。もうひとつは、白金という土地柄、女性客が多いためスイーツメニューを増やしたかったから。パティシエならではのメニューと客層がマッチし、前年度より客入りが125%に増しているそうです。特に“ならでは”なのが……。

パティシエならではのラインナップ

メインメニューを注文すると付いてくるブッフェは、叫びたくなるほど豪華なラインナップ。

ヨーグルトの手前には、パティシエお手製のパインジャムと苺ジャムが。なくなり次第、別のフルーツでジャムが作られるので、日によって替わることも。「次はなにかな～？」と想像しながら、取ると楽しさ倍増です。ほかにも季節のスープ（安納芋）、3種類のシリアル、トッピングには、スーパーフードのチアシード、メキシコのアガベシロップが用意されています。夏はココナッツオイルやキヌアが登場するようです。

特に、どう見てもプチの域を超えている「プチデザートブッフェ」はお店の売り。これぞパティシエプロデュース朝食の極みです。本格的なケーキからゼリー、焼き菓子系までまさに夢の盛り合わせ。朝ならギルティフリー！ということで、ここぞとばかりに全制覇を狙ってみては？　「甘いものは、それほど……」という方、ご安心ください。

メイン料理にもパティシエのアイデアが満載！

注文した「パティシエ’sエッグプレートセット 1,500円」は、ハーブバターと卵の香りが食欲を刺激するオムレツ。安納芋、ベーコン、玉ねぎ、キノコ、バターナッツ・スクワッシュ（生で食べられるかぼちゃ）と具沢山です。月替わりのため、クロックマダムやエッグスラウトのときも。どれも食べ逃せません。

シェフならではのポイントも！

サラダバーに使用しているお野菜は、神奈川県三浦の地野菜など産直のもの。葉物のほか、バジルのマカロニやカレー風味のマッシュポテト、生ハム、とりハムなどのお肉系もあるので、目でも舌でも楽しめます。

フルーツ勢だって負けてない！

フルーツの盛り付けに美しさを求めたのは、実はシェフ。長年ホテルに勤めていたこともあり、シェフの食に対する美意識もパティシエに負けていません。スイーツ盛りの下に鎮座するフルーツ盛りは圧倒的な瑞々しさで存在感をアピール。ビタミンチャージで心もお肌もウルウルになっちゃいましょう。

ホテルさながらのドリンクサービス

朝食を頼むとカフェが付いてくるんです。「え、当たり前じゃない？」、そんな声が聞こえてきそうですが、普通よりグレードアップされているんです。まずひとつ、珈琲、紅茶、2種類のジュースからチョイスできる上、お代わり無料。さらに種類の交換もOK ！　もうひとつは、席に持ってきてくれるということ。これって意外とありそうであまりないサービスですよね。