【食べぺディア】ひんやり冷たいアイスケーキ『カッサータ』
当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。
コンビニスイーツとしても話題になった「カッサータ」とは?

リコッタチーズやクリームチーズに、ドライフルーツやナッツなどを混ぜ込み、型に入れて冷やし固めて作るアイスケーキのようなイタリアンスイーツ「カッサータ(Cassata)」。2010年代からイタリアンレストランやカフェで見かけることが多くなったが、2021年にローソンやセブンイレブンから発売したことから、いま注目を浴びている。
カチカチに凍った状態から、徐々にやわらかくなり、とろけるような食感へ。食べ進めるごとに変化していく舌触りや、温かい飲み物と合わさったときのまろやかさなど、ひとつのケーキのなかで味わい方が幾通りもあるのが特徴だ。

そんなカッサータはイタリア・シチリア島の州都パレルモで生まれたと言われている郷土菓子だが、日本で広まっているアイスケーキのようなカッサータは、本場シチリア島の定番スタイルとは異なることも知っておきたい。
シチリア島での定番は、果汁などを染み込ませたスポンジケーキに、チョコチップを入れたリコッタチーズのクリームを重ね、マジパンで覆って砂糖漬けのフルーツをトッピングした「カッサータ・シチリアーナ(Cassata siciliana)」という名のもの。日本で食べられるのは東京・乃木坂「Nino Caffe(ニーノ カフェ)」など、本格的なイタリアのドルチェを置く店に限られるようだ。
シチリア島には、地域によって他にもさまざまなスタイルのカッサータがあるが、リコッタチーズを使用する点は共通している。アイスケーキのカッサータが日本に定着してきた理由は定かではないようだが、どちらも食べ比べしてそのおいしさを体感してみてはいかが?
おいしい「カッサータ」のあるカフェはココ!
【北海道】季節ごとに登場する限定カッサータが楽しみ! 「テーラー」

北海道・札幌「tailor(テーラー)」は、カッサータとレモンケーキが看板メニューのカフェ。
白を基調に、グレーのシンプルなインテリアを配したおしゃれな空間のなか、こだわりのスイーツとハンドドリップコーヒーやハーブティーが楽しめるとあって大人気だ。

こちらでは、北海道のチーズ工房「白糠酪恵舎」の作りたてリコッタチーズに、“ベリーとピスタチオ”や“カボチャとラムレーズン”など、季節ごとにさまざまな素材を組み合わせたカッサータを提供している。
公式サイトからお取り寄せも可能なので、そちらもチェックしてみて。
※5月9日より休業、6月上旬リニューアルオープン予定。詳細はInstagram公式アカウント(@tailor_sapporo)よりご確認ください。
【東京】盛り付けがおしゃれな3種のカッサータ「ミッドフューチャー」

“スペースエイジ&レトロフューチャー”がコンセプトの東京・渋谷「MID future(ミッドフューチャー)」は、惑星モチーフのスイーツとハンバーガーが人気のカフェだが、実はカッサータもおいしいと評判になっている。

「カッサータ」は、プレーン(チーズ)・ラズベリー・季節のフレーバーの3種を用意しており、単品もしくは3種の盛り合わせ「カッサータ・ドルチェミスト」で楽しめる。どちらも1ドリンク付き。
砕いたナッツやハーブなどを散りばめた盛り付けがおしゃれなうえ、味わいも「チーズの濃厚さと酸味のバランスがとてもいい」と食べログレビュアーに好評だ。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
※記事公開日(2022年5月2日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
文:平石紗代、食べログマガジン編集部