房総半島には銚子、館山、勝浦など全国有数の港をはじめ約70の漁港があり、春夏秋冬いつでもおいしい地魚が楽しめる。回転寿司では「漁港が多い地域に名店あり」という格言があるほど鮮度抜群の地魚は人気であり、千葉の回転寿司のレベルをぐっと引き上げている。今回は、鮮度にこだわる千葉県のおすすめ店を紹介したいと思う。
1. 元祖デカネタと劇団員のおもてなしに感動!「すし銚子丸」
「すし銚子丸」は、 首都圏グルメ回転寿司の草分け的存在であり、従業員の皆さんを「銚子丸一座の劇団員」と位置付けた独特のサービスが好評だ。店には店舗を司る店長と現場を取り仕切る座長がおり、ホールのトップには女将さんがいるという具合で、鮮魚を捌く時などは魚を頭上に掲げてアピールするなどパフォーマンスでも人気を博している。
元祖デカネタを誇る寿司の存在感は圧倒的で、中でも月替わりの「劇団セット」は楽しみのひとつ。
旬に合わせたテーマの盛り合わせで、お得感が半端ない。まずは何はともあれ「劇団セット」というお客さんが多いのもうなずける。
本日のおすすめには地元の鮮魚や至高の一品が揃っている。こちらは房総で大人気の金目鯛。釣りものは珍しくことさら美味に感じる。シャキシャキの山葵がアクセントとなっており、レモンを軽く搾ってさわやかにいただけた。
個人的に忘れられないのがこちらの「ホタルイカ」。まるで富山で浜茹でしたかのような素晴らしい味わいに驚き聞いてみたところ、契約した漁船から水揚げされた状態の良いホタルイカの上澄みの部分だけを入荷し、しかも前日に釜茹でしたものだけを使用しているとのことで、このぷっくりとした味わいにも納得。わずかな期間しか提供されないが、こういう仕入れができるのも「銚子丸」の魅力だ。
こちらの「あら汁」は平日のランチタイム限定のサービス商品。毎日、大量の鮮魚を仕入れているからこそできるサービスで、日によって魚が変わるのも楽しみのひとつ。あらにも身がたっぷりとついて食べる楽しみもあり、しかもおかわり自由という大盤振る舞い。これだけでお腹がいっぱいになる。
訪れた人を笑顔にするパフォーマンスの数々もさることながら、デカネタ寿司が次々と回ってくるレーンは見ているだけで楽しくなり、食べるとひと工夫された寿司に感動し、劇団員のおもてなしにほっこりする。「銚子丸」でしか味わえない世界をぜひ、堪能していただきたい。