新潟は言わずと知れた米どころであり、日本酒の蔵元や日本海の豊富な魚も素晴らしく、寿司をおいしく食べるには文句ない場所の一つである。せっかくだからと高級寿司店に行くのも良いが、回転寿司でも新潟の魅力は存分に楽しむことができる。今回は実力派の名店と地元に愛される優良店を紹介したいと思う。

「ことぶき寿司 内野店」の「まぐろ三昧」638円
「ことぶき寿司 内野店」の「まぐろ三昧」638円   写真:お店から

1. 新潟回転寿司のレベルの高さを実感! 「ことぶき寿司」

新潟回転寿司のレベルの高さを心から実感できる店。何と言っても社長自らが毎朝、新潟市中央卸売市場に出向き、直接自分の目利きで仕入れる鮮魚の数々が素晴らしく、丁寧に仕込み、心を込めて握るということがこれほどまでに回転寿司をレベルの高いものにするのかと感服する。

職人の丁寧さは系列の「一心寿司」の職人が第4回全日本回転寿司MVP選手権(2017年)で優勝したことに象徴されている。見た目の寿司の良さもさることながら、酢飯と寿司ダネの一体感ある寿司が味わえるのがなんともうれしい。

「生南蛮海老 佐渡金山盛り」968円
「生南蛮海老 佐渡金山盛り」968円   写真:お店から

南蛮海老とはいわゆる甘海老のことで、新潟では鮮やかな赤色が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから、昔からこう呼ばれ親しまれている。朝獲れの南蛮海老が生きたまま店舗まで配送されており、これだけおいしい甘海老が食べられる地域が他にあるだろうか?と思わずにはいられない。

こちらの「佐渡金山盛り」は山盛りの海老の上に金粉が掛かったまさに名前通りの逸品。見た目だけではなく、新鮮な南蛮海老を実感できる味わいで「名物に旨いものアリ!」と言いたくなる。

「光物三昧」

日替わりで内容が変わる三昧シリーズは必食の一皿。こちら光物三昧は新潟県産のアジ、イワシ、シマアジがきれいに並んでいる。その日のおすすめの寿司3貫盛りは回転寿司で最もコストパフォーマンスが良い商品と言えるだろう。

「宮城産活ホタテ」638円

漁師さんから直接買い付けているという自慢のホタテは肉厚で甘みもあり、立派な貝ひもも味を引き立てている。これは本当に見事だ。

他にも閖上の赤貝などこだわりの貝も積極的に仕入れており、回転寿司では滅多にお目にかかれない特別な寿司に魅せられたファンも多い。 金沢や札幌の人気回転寿司店に勝るとも劣らない名店が、ここ新潟にもあることを是非、知っていただきたい。

2. 新潟イチの行列店! 「廻転寿司 弁慶」

人気の観光スポット「ピアBandai」にある回転寿司店。「食べログ 寿司 EAST 百名店」にも選出されており、連日観光客で賑わっている。

本店は佐渡島にあり、佐渡で人気に火が付き、今では新潟に寿司店やダイニングなどを多数展開。2018年には東京銀座にも進出している。

店に入って圧倒されるのは、ぎっしりと寿司が並んでいる巨大な寿司レーン。皆がレーンに注目し、どれにしようかと悩みながら寿司を手に取る姿は、まさに古き良き回転寿司店であり、回転寿司の楽しさを思い出させてくれる。

「佐渡産ズワイガニ」572円

こちらは自家剥きのズワイガニ。佐渡の地魚を中心にしたラインアップで、酢飯も佐渡のコシヒカリを使用するなど佐渡愛の強さをひしひしと感じる。新鮮なカニ味噌は風味が良く、鮮度の良さに引かれてくる方が多いこともうなずける。

「アラ」440円

新潟での水揚げが多いアラはハタ科の魚で地元では人気の高級魚だ。こういった佐渡ならではの魚に多数出会えるのがいちばんの魅力。不意に回ってくるため、レーンからは目が離せない。

かんみ♪
「弁慶スペシャル」2,640円   出典:かんみ♪さん

のどぐろやウニ、イクラ、活アワビなど12貫の豪華な「弁慶スペシャル」も人気のセットメニュー。高級ネタが1貫ずつ食べられるので満足度が高いと評判だ。

目の前には「立ち食い弁慶」もあり、こちらは地酒と寿司を楽しむ方が多く訪れている。様々な寿司業態を開発し、寿司の新たな可能性を引き出している点は素晴らしい。新潟の魅力を他の地域にもどんどんと広めていただきたいものである。