超レア! アトリエメイドの「ブラックサンダーカップアイス」

「ヒェ〜ルおいしさ極寒級!」のキャッチコピーとともに「ブラックサンダーカップアイス」が販売されていました。テイクアウトもでき、店外に置かれたテーブルでも味わえます。

豊橋限定「ブラックサンダーカップアイス」は、2018年9月にスタートしました。きっかけは、有楽製菓の会長、河合伴治さんが「豊橋夢工場まで足を運んでくれた人を喜ばせる商品をつくりたい」と考えたことから。確かに、東京から実際に訪れると「はるばるここへきた」気分満載なので、しみじみうれしいです。

製造はマッターホーンが担っていますが、実は作業のほぼすべてを「マッターホーン」の専務、河合矩紹さんが行います。つまり完全なアトリエメイド。河合矩紹さんによると「アイスを作り、1カップずつ、私自身がカップに手詰めしている」そうで、量産ができません。菓子職人が心をこめて作るアイスなのです。

ザクザク食感のためのリニューアル

発売当初はチョコアイスにブラックサンダーを砕いて入れていましたが、しっとりしてしまってザクザク感が出ないから、と2020年6月にリニューアルしました。

有楽製菓の会長と、マッターホーンの専務が一緒に考え、改良を重ねてたどり着いた味

ポイントは、実際にブラックサンダーで使われている2種(プレーンとココア)のビスケットを、あらかじめ1片ずつチョコレートコーティングしたこと。アイス専用に作ったビスケットを混ぜることで、水分によって失われがちだったザクザク食感が際立ちます。

実際に食べてみると、食べ終わりまでブラックサンダーらしい「ザクザク食感」が残り、なめらかなチョコレートアイス(エクアドル産カカオを使ったベルギー産チョコレートを使用)とのバランスがよく、上品です。ブラックサンダーの新たな一面に出会いました……。

レンジでチンするとおいしいアイス

店内には、アイスの「秘伝の美味しい食べ方」が提案されています。なんと、店内に設置されたレンジであたためるのだそう。

「500Wのレンジで10秒」が、河合会長のオススメ。周りが少しだけゆるくなるそうです。開発担当者さんは「15秒」をオススメ。中心まで軟らかくなるため、スプーンがすっと入るとか。直営店の店員さんは「20秒」。なめらかアイスが好きな方にはこれくらいがよさそうです。

私は間をとって15秒でトライ。実際に試してみると、なるほど、温めないと硬くてスプーンが刺さらない。でもレンジ解凍ならすぐに味わえてストレスがありません。食べ進めるうちに中も軟らかくなり、アイスの食べ方としても新たな発見になりました。