【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#138】「極哩(ごくり)」

新宿駅直結の地下街に11月10日、新しいお店がオープンしました。個人的には既視感もある派手な壁。看板には「シェアレストラン」とあります。シェアレストランというのは吉野家HDが運営する「間借り」したい人と、して欲しいお店を繋ぐマッチングサービスのこと。そのシェアレストランが極哩と手を組み、2021年3月までの期間限定店としてオープンしたのがこちらのお店。

極哩は飯田橋で間借りカレー(通常はほかの業態の飲食店の空き時間に間借りし、カレー店を営業しているお店)としてスタート。個性あるおいしさと美しい盛り付けでブレイクし、一時期は都内に4店舗展開する程の人気となったお店です。コロナ禍の影響や、間借りならではの事情(オーナーの都合)などで全店舗閉店してしまったのですが、新宿に移転という形で再スタートを切りました。

店内は広く60席程。朝7時から夜21時までの通し営業(朝はモーニング営業でカレーの提供は10時以降)で基本的に無休。間借りでそこまでの規模のお店を僕はほかに知りません。そんなこともあってこちらのお店は極哩のみならず、新宿御苑前にある「ミルリトンカフェ」も共同で参入し、極哩のカレーとミルリトンカフェのドリンク、スパイススイーツを味わえるカフェとして営業しています。

「極哩カレー」

「極哩カレー」1,500円は濃厚で深みのある欧風カレーと思いきや、しっかりスパイス感も立っているオリジナルカレー。

牛肉のうま味とスパイスの刺激のバランス感が絶妙です。飯田橋の頃より辛みが少し立ち、それによっておいしさの輪郭がはっきりした印象を受け、シェフに聞いてみると唐辛子を変えたとのこと。

極哩のカレーは最初からおいしかったのですが、日々そのおいしさが進化しているんです。新宿に移転したのを機に、またひとつレベルを上げてきたわけですね。素晴らしい!

「スパイスコーンスープ」

さらには「スパイスコーンスープ」500円なる新メニューもあったので、こちらもいただきました。洋食のコーンスープをベースに、スリランカのミックススパイスであるツナパハを加え、最後にタルカ(インド料理の手法でスパイスの香りを移した油を料理にかけること)したという独創的なもの。これがまた楽しいおいしさになっていました。

このお店はそこで終わりません。極哩も素晴らしいですが、ミルリトンカフェも素晴らしいのです。このお店のために開発したというスパイススイーツは数種類あるのですが、その中から「コリアンダー塩キャラメルマフィン」650円をいただきました。

「コリアンダー塩キャラメルマフィン」

マフィンのフワっとした食感に、ジャイアントコーンのサクっとした食感が共存。コリアンダーが絶妙に香り、ほのかな塩味もあるので甘すぎないのが良いです。「カフェラテ」500円 (スイーツとセットで1,000円)もミルリトンカフェ同様の可愛らしいラテアートが施され、見た目にも楽しいです。

「カフェラテ」

吉野家HDの方もいらしていたので今後の展開をうかがってみると、間借りという形を広める為に色々とやっていきたいとのこと。「こちらのお店の中にほかのカレー店やカフェがさらに間借りすることもあるかもしれないし、イベントもあるかもしれないです。いずれにしても基本は極哩さんに運営をお願いしているので、一緒に考えて面白いことをしていきたいです」と語ってくれました。

派手な外観もあってか、お店の前を通る人達も足を止めてのぞき見する方が多かったのですが、派手すぎる外観もあってか入りにくいのかもしれません。しかし勇気を出して入ってみてください。そこにはおいしいカレーとおいしいスイーツやドリンクがあります。3月までの限定出店となるそうなので、気になった方はお早めにどうぞ!

※価格はすべて税込

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2020年11月10日)時点の情報をもとに作成しています。