【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#100】2020年のカレーについて、カレー細胞さんと旨みたっぷり濃厚対談

カレー細胞さん(写真左)とカレーおじさん(写真右)

女性客急増にスパイスラーメン登場も。2017年のスパイスカレーブーム以降に起きた変化アレコレ

 

食べログマガジン編集部

お二人が以前、別媒体で対談されたのがちょうどスパイスカレーブームが広まり始めた2017年ということで、まずはスパイスカレーブーム到来以降のカレー界がどう変化したかをお聞きしたいのですが。

 

カレーおじさん

なんといっても、女性のお客さんが増えましたよね。昔はいたとしてもカップルで、カレー好きな男性に女性が連れて来られるパターンでしたが、今は自分の意志でカレーを食べに行く女性が圧倒的に多いと感じます。

 

カレー細胞

僕は月一でカレーイベントをやっているんですけど、女性一人の方や、明らかに女性が男性を誘って来てくれたんだなっていうパターンがほとんどですね。

 

カレーおじさん

やっぱりスパイスカレーってヘルシーだったり、副菜がいっぱいのっていて見た目も華やかだったりするので、スパイスカレーをきっかけにカレー好きな女性が増えたという印象はどこへ行っても感じます。同時に、カレー=ヘルシーな食べ物としてやっと認知されてきたというのも感じますね。

 

カレー細胞

あと、明らかに若年層が増えていますね。大学生とか、なんなら高校生もよく見かけるようになりました。

 

食べログマガジン編集部

でも、高校生が日常的に食べるにはスパイスカレーってそんなに安いものではないですよね?

 

カレー細胞

安くはないですね。きっと、食事の中でもお金をかける所とかけない所がハッキリしている人が多いというのもあるんでしょうね。朝はコンビニのパンだけど、ランチにはお金をかけるとか。あとは、目的意識を持って行く人も多いですよね。もっと学びたいとか、カレーのこと知りたいとか。

 

カレーおじさん

しかも、その情報をSNSで発信する人も増えているので、さらに広がったという印象もありますね。ほかの動きで言えば、モダンインディアンが広まりつつあるっていうのと、元々カレーのお店じゃないお店がカレーを始めたっていう流れも増えていると感じますね。

 

カレー細胞

もしくは、カレーじゃないけどスパイスを使った料理を出し始めたり。

 

カレーおじさん

中華の麻辣(マーラー)ブームで花椒(ホワジャオ)が一気に広まったという流れもあって、スパイスに対する注目度がカレーのみならず全体的に高まっている感がありますよね。チェーン店やファミレスでもスパイスカレーを出していますし。あと、「松屋」は以前からカレーに対して異常なほどのこだわりを持っているんですが、これだけスパイスカレーが流行っている中で敢えて欧風カレーを出すっていう、逆を行っているのが面白いところですね。でもそれには理由があって、松屋フーズさんは「マイカリー食堂」っていうカレー専門店もやっていて、そちらではいろんなタイプのカレーを出しています。さらに「松のや」っていうとんかつ専門店では、スパイスカレー的なしゃばしゃばタイプのカレーを出しています。同じ牛丼チェーンの「すき家」もカレーが変わってきてますし、そうなると「吉野家」にも注目したいところですよね。

カレーおじさん\(^o^)/
「マイカリー食堂」のチーズハンバーグオムレツカレー   出典:カレーおじさん\(^o^)/さん
 

カレー細胞

みんな吉野家に対する期待感が大きいから、それに答えつつ新しいカレーメニューを考えるのは難しいでしょうね。先駆者だからこその悩みですよね。チェーン店と言えば、ハラールココイチ(「カレーハウスCoCo壱番屋 ハラール秋葉原店」)って行きました?

 

カレーおじさん

行きました! ムスリムの人でも宗教的にOKな食材しか使ってないんですよね。まだ店舗は秋葉原と新宿の2店舗だけですが、盛り上がってますね。

ropefish
「カレーハウスCoCo壱番屋 ハラール秋葉原店」の牛しゃぶカレー   出典:ropefishさん
 

カレー細胞

実際、日本のカレーはベースの仕込みに豚を使っている場合も多いから、気軽にカレーライスを食べられないというムスリムの人の声を聞いたことがあったんです。なので、オープンしたときには、ムスリムの皆さんの行列ができてましたね。

 

カレーおじさん

今でもお客さんの大半は外国の方ですよね。

 

カレー細胞

しかも、ムスリム女子が多い。パキスタンとかムスリム文化圏って、ファミリールームという個室で食べるっていうルールがあるくらい、女性がレストランなどで外食することをあまり良しとしていないんです。それが、ハラールココイチではムスリム女子たちが女子会をしているんです。初めてその光景を見たときは感動しましたね。そういう面でも、「カレー文化がここまで広がってきているんだ!」というのを感じました。

 

カレーおじさん

そういうチェーン店系でもさらなる動きがありそうですし、ラーメン業界でも“スパイスラーメン”が結構盛り上がっていますよね。

タム6000
「スパイス・ラー麺 卍力」のスパイス・ラー麺   出典:タム6000さん
 

カレー細胞

特に尖っているなって思うのは、「スパイス・ラー麺 卍力」。インド人街と呼ばれる西葛西に1号店を、2号店を秋葉原に出店していますね。

 

カレーおじさん

あと象徴的な流れと言えば、“モダンインディアン”というジャンルが日本にもやってきましたね。スパイスを使ったコース料理とお酒とのペアリングをじっくり楽しむという。

 

食べログマガジン編集部

たしかに。昨年末には銀座にモダンインディアンレストランの「SPICE LAB TOKYO」がオープンして話題になりましたよね。

「SPICE LAB TOKYO」のメニュー一例
「SPICE LAB TOKYO」のメニュー一例   写真:お店から
 

カレー細胞

スパイス料理×お酒の楽しみ方に関しては、諸外国に比べて日本は遅れを取った印象がありますよね。日本はやはりカレーライスっていう先入観が邪魔をして進化が遅れていたんですけど、スパイスカレーの流行で、そこの堤防が決壊した感じがします。

 

カレーおじさん

スパイスってカレーだけじゃなくていろんな使い方ができるから、スパイスカレーを出すお店がスパイスを使ったおつまみも出すようになって、カレーだけじゃないんだぞっていうのがやっと広まってきてるんでしょうね。モダンインディアンって結構値段が高いんですけど、サービスもしっかりした中でスパイス料理を食べたいっていう需要も高まったから、最近だんだん出てきているんだなって感じています。

 

カレー細胞

カレーライスっていうと、フレンチやイタリアンより大分カジュアルなイメージがあるんですけど、同等に楽しめるお店が出てきた。やっぱりね、たかがカレーっていう呪いの言葉に囚われていたんですよ。

 

カレーおじさん

カレーっていうよりイノベーティブフュージョンですよね。

 

カレー細胞

そう言われて振り返ってみると、実は流れのきっかけとなっていたと考えられるのは、「スパイスカフェ」の伊藤シェフ。元々すごい人気店だったんですけど、あるときから夜はお酒とのペアリングを考えたコース料理しか出さなくなったんです。最初は、気軽に行きたいのに行けなくなったという声もあったんだけど、ずっと続けているんですよね。なので、先見の明があったと思います。実際は遡ってみると、いろんな人が挑戦していたんですけどね。

やっぱりモツが好き
「スパイスカフェ」のメニュー一例   出典:やっぱりモツが好きさん

カレーのゲシュタルト崩壊イヤー?! 2020年、カレーはどこへ向かう?

 

カレー細胞

総合的に言うと、だんだんカレーがカレーじゃなくなってきていると感じます。今まであった「カレーってこういうものだ」っていう先入観や概念が、2020年になって良い意味で綺麗に壊れつつあります。スパイスラーメンも、もはやカレーなんだけど、カレーとは呼べないくらい完成度が高かったり、モダンインディアンのお店も「たかがカレー」っていう認識だった過去とは別次元にあると思いますね。

 

カレーおじさん

特にモダンインディアンのお店とかだと、カレーらしいカレーって出てこないですしね。

 

カレー細胞

2020年は、カレーのゲシュタルト崩壊が始まる年かなと思っています。今まで日本人に浸透していたカレーの先入観をゼロにして、じゃあこの料理をカレーと呼ぶのか呼ばないのかというのを、お店の人が自由に決めていい時代がきちゃった。そもそもインドのカレーっていうのも本人たちはカレーだと思わずに食べてますしね。日本もようやくそのステージにきて、一方で子供の頃から食べてきたカレーライスっていう料理があって、それらを照らし合わせてどういう立ち位置に持っていくのかっていう自由度が高まったっていう。

 

カレーおじさん

そもそもカレーの語源からして食事そのものだっていう説があるんです。だから向こうの人にとってもカレー=食事なんで、なんでもいいんですよ。

 

カレー細胞

一昔前、スパイスカレーが流行る前は「ルゥ」と呼ぶのをやめようっていう流れがありましたよね。カレー=ルゥで作るものだけじゃないっていう。

 

カレーおじさん

そもそも小麦粉が入っていないものはルゥではないですしね。インド料理のそれぞれに名前があるのだからその正式な料理名で呼ぶべきではないか、っていう流れがありますよね。

 

カレー細胞

去年気づいたんですが、カレーはブームではなく、100年単位のトレンドであると。というのも地球温暖化によって日本にも熱帯の動植物が北上してきていて、そうなると食文化って土地の気候で生まれていくので、熱帯化すればするほど低い緯度の地域で普及してきたスパイス料理が高い緯度の地域でもよりおいしいと思えるようになり、食材も育つようになり、よりフレッシュな料理がいただけるようになり……という。なので、今後地球が氷河期にでもならない限り、スパイスを使う料理はどんどん増えていくんじゃないかなと、個人的には思っています。

 

カレーおじさん

まさにそうで、これからとどまるところを知らないと思います。もっともっと広がっていくでしょうね。

 

カレー細胞

ビジネスチャンスなんで、みんな参入して!(笑)。

 

カレーおじさん

そういう意味でも、先ほど話したカレー屋じゃない店でカレーを出すようになったという動きにも繋がっていて、他業種の人がカレーやスパイス料理に挑戦するケースがもっと増えると思います。

 

カレー細胞

これからは暑い国の料理を出しているレストランが勝つんじゃないですかね。だって20年前くらいって北欧系が流行ってましたよね。丁寧な暮らし的な。今はもっと、のんびりした暮らしが求められてますよね(笑)。

 

カレーおじさん

かもめ食堂ならぬ孔雀食堂ですね(笑)

 

カレー細胞

そういう意味でもスパイス料理において日本はまだ伸びしろだらけですね。元々日本の料理ってほとんどスパイスを使わずに進化してきたので、そこにスパイスを加えるとどうなるかっていう伸びしろが多分、世界中の料理の中でも群を抜いてあると思います。

 

カレーおじさん

やっぱり日本料理ってだし文化じゃないですか。そのだしとスパイス料理の組み合わせっていうのをいち早くやっているのが大阪なんですよ。そういう意味でも大阪のスパイスカレーブームが先にきて、全国がそこに乗っかったっていうのは正しい流れなんですよね。そういう意味でも新しいカレーっていうのはもっと生まれてくるだろうし、じゃあ「今までのカレーってなんだったんだ?」ってなったときに、「今のカレーこそカレーなんだ」っていう世代がだんだん出てきている。カレーに対する概念の変化もそうですし、カレーだけじゃなく、様々な国の料理が認知されるようになってきた。それが日本のカレーの今だと思いますね。

カレーの“今”を知りたいなら「ゼロワンカレーA.o.D」へ行くべし!

 

カレー細胞

2020年、カレーの分解・再構築。ここから進化が始まるんですよ。そういう意味で言うと今日の対談場所にゼロワンカレーを選んだのもマッチしているんですよ。というのも、店主のまるちゃん(立田侑志さん)は、東京で間借りカレーブームが来る何年も前から大阪で間借りカレー店をやっていたんです。最初はスパイスカレーをやっていたんですけど、そこから南インド料理にシフトした。まさに先を行く料理人なんですよ。

 

カレーおじさん

しかも、東京に来てからこのスタイルを確立したっていう。大阪時代は、大阪のカレー文化の中でどう南インド料理を浸透させていくか試行錯誤していた感があったけれど、本来は素朴な南インド料理をめちゃめちゃゴージャスにしているっていう、日本ではかなり新しい南インド料理ですよね。

 

まるちゃん(立田さん)

日本ではまだ知られていないですけど、現地に行くとリゾートの料理でこういうものがあるんですよ。

2月の季節のスペシャルメニュー「本州鹿肉のムスリムスタイル」と、本日の「フィッシュカレー(牡蠣のモイリー)」をチョイスした「二種盛りミールス」2,300円。ライスは日本では珍しい「レッドマッタライス」プラス250円がおすすめ。
 

カレーおじさん

しかも大阪で超人気だったのに、そっちを閉めて完全に移転してくるっていうのが頭おかしいですよ(褒)。だから逆に東京で思いきり流行って、大阪に2号店ができる可能性も期待しちゃいますよね。

 

まるちゃん(立田さん)

今思うと、あの料理を誰かに任せて大阪に店を残すのは不可能なんですよ。大阪って南インド料理不毛の地といわれていて、それくらいスパイスカレーやスリランカ料理店の方が圧倒的に数が多いんです。

 

カレーおじさん

スリランカ料理はやっぱりだしが重要だから、関西との相性が良いんですよね。

200円で楽しめるミニカレー「チキンマサラA.o.D」
 

カレー細胞

大阪には実は、香りっていう価値観があまり根付いていないんですよね。旨みっていう価値観が強いが故、いざ香り押しの南インド料理と対峙したとき、感覚的に受け入れられなかったのかも。

 

まるちゃん(立田さん)

大阪時代のスタッフにもそれを理解してもらうのが大変でしたね。メニューの出し方としても、めちゃくちゃ悩みましたよ。シンプルなミールスもやってみたり色々試行錯誤したんですけど、シンプルな料理がどうしても受け入れられなくて。

店内には、立田さんの妻でありパティシエの桃子さんが作るケーキも並ぶ。写真左から「季節フルーツとメープルマスカルポーネ」500円、「musicaティーとfoochocoのオペラ」550円
 

カレー細胞

だからおいしい店でも、食べログの点数も伸びなかったんですよ。「旨みとコクのない水っぽいカレーでした。2.5点」みたいな感じで(笑)。ところが同じ関西でも、南インド出身の人が多いから兵庫・神戸では受け入れられやすかったんです。

 

カレーおじさん

外国の方が多く住んでいる街の方が根付くんですよね。だから京都も大阪より南インド料理店が多いですよ。

 

カレー細胞

そんな環境の中でゼロワン大阪時代は孤高の人気を持つ店だったからすごいんですよ。

この日の鹿はスネ肉を使用。ちなみに3月の季節のスペシャルメニューには、猪肉が登場する予定だとか!
 

食べログマガジン編集部

せっかくなので、ミールスの食べ方を教えもらいたいです!

 

カレー細胞

混ぜながら食べるのがおいしいですね。僕は割と、ベジ(野菜料理)は最初から混ぜちゃって、ノンベジ(非菜食料理)は最初混ぜない派。ノンベジのカレーって結構味が強いので、後半に残しておく場合が多いです。

ワダとは、ペースト状の豆やジャガイモなどを揚げたインド版ドーナツのようなもの
 

カレーおじさん

あと、ミールスの定番で「ワダ」という料理があるんですけど、これをサンバルに付けて食べるのがおすすめです。インドにも「サンバルワダ」という料理名であるんですよ。

実はカレーとお酒の相性って最高! スパイス飲みのすすめ

 

カレー細胞

先ほどのモダンインディアンの話でも出ましたけど、個人的にずっと、カレー飲みというかスパイス飲みを押しています。しつこいくらいに(笑)。

 

カレーおじさん

お店自体は増えてきてはいるんですが、まだ気づいていない人が多いですよね。

 

カレー細胞

やっぱり、カレーにお酒は合わないっていう先入観を持っている人がまだまだ多いですよね。

 

カレーおじさん

カレーはお酒に合いますからね確実に。最近はスパイスを使っているカクテルとかも増えていますしね。そうすると食事とさらに相性が良くなって、カレーがもっとおいしくなりますよね。

 

カレー細胞

お酒と合わせることが広まってくると、もっといろんな種類のカレーが食べられるようになりますよね。

 

食べログマガジン編集部

実際、スパイス料理ってどんなお酒に合うんですか?

 

カレー細胞

例えばカレーライスに合わせるのであれば日本酒はもちろん、ワイン、ビール、ラム、ジン。ワインも今、インド産ワインのグレードが上がっていて、ワイン愛好家にも注目されているんです。個人的には、インド料理には特に焼酎が合うと思います。

インド産赤ワイン「スラ・ヴィンヤーズ」(グラス)650円
 

カレーおじさん

焼酎って結構香りが強いじゃないですか。インド料理もスパイスが豊富で香りが強いので、そういう部分でも相性が良いんですよね。

 

カレー細胞

特に芋焼酎とか、香りの強い種類だと濃いスパイス料理にも負けないですすね。さらに焼酎にスパイスを漬け込んだりすると、これまたおいしいですね。

「石見麦酒のクラフト麦酒」(大)800円
 

カレーおじさん

カルダモンとかめっちゃ合いますよね。

 

カレー細胞

合いますね。そうすると、ミールスって混ぜてどんどん味を変えて楽しむじゃないですか。そこにスパイス酒が加わるとまたレイヤーが重なって、いろんな組み合わせで楽しみ方も変わるので、カレー飲み、スパイス飲みっていうのは、すごく可能性を秘めているんですよね。

カレー対談は、後編へと続く

カレーへの愛で満ちた2人の対談はまだまだ終わらない! ということで、後編はスパイスカレーブーム以前の日本のカレー事情からおすすめのカレー店4選まで、具たっぷりでお届けします!

 

※価格はすべて税込

 

教えてくれた人

カレーおじさん\(^o^)/

当マガジン連載「今週のカレー」でお馴染み、2006年から毎日カレーを食べ続けているカレー偏愛家。世界各地約4,500店舗で様々なカレーを食べ歩く。年間平均カレー食数は1,000以上、生涯通算カレー食数は優に15,000を超える。NHK Eテレ「オイコノミア」やTBS「マツコの知らない世界」など、メディア出演の他、小学館「Oggi」やイープラス「SPICE」などでカレー記事を連載。様々な形でカレー情報を発信している。

教えてくれた人

カレー細胞(松 宏彰)

兵庫・神戸生まれ。国内だけでなくインド、東南アジア、アフリカ南端から南米の砂漠まで3,000軒以上を食べ歩き、Web、雑誌、TVなど各メディアでカレー文化を発信し続ける。月に一回、地方の尖ったカレー店をピックアップし渋谷に呼ぶ「SHIBUYA CURRY TUNE」など、イベントプロデュースも多数。TBS「マツコの知らない世界」ではドライカレーを担当。Japanese Curry Awards選考委員。食べログアカウント:ropefish

 

撮影:外山温子
インタビュー・構成・編集:食べログマガジン編集部