主役はサラダvol.2 ~南青山野菜基地 ORIGINAL~

朝も昼も夜も。メインディッシュにサラダを食べたい現代人のために捧ぐサラダ連載。第二回となる今回は「南青山野菜基地 ORIGINAL」へ潜入! なんと、基本的にサラダにはドレッシング不要で、お酒と一緒に楽しめる夜の野菜メニューも豊富とのことで足取りも軽くお店へと向かった。

 

 

地下鉄・外苑前駅と青山一丁目駅のほぼ真ん中にあり、どちらも歩いて5~6分程度。アーチ型の壁がアーティスティックな雰囲気を感じさせる同店は、「田舎と都会のあいだ」をコンセプトに、化学調味料や人工甘味料は使わず、野菜だけのメニューも充実したオーガニックレストラン。

 

 

外観と同じく白を基調とした店内には、カウンター6席、テーブルが5卓。店内の至る所に飾られた絵や、オリジナルイラストが描かれたTシャツなど、野菜モチーフのアイテムたちが楽しませてくれる。

 

「ランチタイムのみ一日限定10食なので、お店に来る前に電話で確認してもらったほうがいいかもしれません」と言いながら、店長の坂本さんが運んできてくれたのがこちらのサラダ。

一日限定10食ランチメニュー!ドレッシング不要の「『ちょっとすごい』オーガニックプレート」

 

「やっと見つけた須坂のりんごジュース」600円(昼は300円)、「『ちょっとすごい』オーガニックプレート」1,380円

 

その名も、「『ちょっとすごい』オーガニックプレート」。このサラダの何がすごいかというと、大きめカットの野菜以外にもキッシュやフライドポテト、チキンなどのデリ類が盛り沢山でとにかくボリューム満点なこと。さらに、これだけの量の野菜を、なんとNOドレッシングでいただけるというから驚いてしまう。

 

「え、サラダに何もかけずにそのまま食べるの?」と疑問を持たれた方、良い質問です。同店では、野菜を一番美味しく感じられる組み合わせとして、各テーブルに自然海塩と、コールドプレス・有機オリーブが用意されており、これらをかけて食べるのがオススメの食べ方なのだとか。

塩とオリーブオイルをかけて、いただきます。

 

一切の加工や添加物を加えていないゲランドの塩をお好みの量を振りかけ、30度以下の低温圧でじっくり絞られた鮮度の高いコールドプレス・有機オリーブオイルをとろ〜りとかけて、いただきます。このシンプルな組み合わせ、本当にちょっとすごい。特にレタスなどの葉物との相性が抜群に良く、野菜本来の甘みがダイレクトに味わえて、フォークが止まらなくなってしまう。サラダ=ドレッシングという概念が変わるかもしれない……。

 

ちなみにプラス350円で、S級グリル野菜を倍にし、禁断のジャークチキンを増量した「『もっとすごい』オーガニックプレート」にグレードアップできるというので、すごいサラダを究めたい人は是非。

豊富なディナーメニューの中でもひと際異彩を放つ「カレエヤサイ」とは……?

18時からはディナータイムに合わせて“やさい酒場”にチェンジ。夜のメニューの中でも「とりあえずこの一皿」的にオーダーする人が多いのが、「野菜基地のいろどりオードブル」と、「温野菜の豆乳味噌クリームソース」。

 

「野菜基地のいろどりオードブル」1名分880円~(写真左)、「温野菜の豆乳味噌クリームソース」2名分1,580円(写真右)

 

軽くつまめる生野菜などの前菜が一枚のプレートに収まったオードブルは、1~4名分まで対応可能。野菜の特性に合わせて蒸し時間に差をつけてホクホクに仕上がった温野菜は、濃厚かつヘルシーな豆乳味噌をつけて。こちらも1名分(1,000円)でのオーダーも可能。

 

また、ワインや日本酒など、アルコールのお供にピッタリな肉料理も充実している。

 

「野菜基地の豆乳タルタルチキン」(普通サイズ)1,280円~、「野生のソーセージ(鹿)」(1本)880円

 

甘辛く仕上げたチキンに自家製豆乳タルタルをがっつり絡ませてかぶりつけば、口の中はジューシーさでいっぱいに。また、南伊豆や岡山産などのワイルドな鹿を使用したソーセージは、ビール片手にかぶりつきたい。

 

そして遂に、とっても気になる衝撃的なメニューが登場。

「伝説のカレエヤサイ」1,480円

 

「カレーライス……?」といくらルウをかき分けてもライスは出てきませんよ! なんてったって、メニューの名前は“カレエヤサイ”。つまり、ごはんの代わりに野菜、その上に肉を使わず野菜だけで作ったルウをたっぷりかけた、全部野菜の一皿なのだ。

 

そんな、カレエヤサイと一緒に味わいたい、オススメの1杯がこちら。

広島県の無人島で悠々と育った「無人島のレモンハイボール」

「無人島のレモンハイボール」600円

 

広島県にある無人島で、完全自然栽培で育ったレモンを贅沢に使用したハイボール。混じりっけのない、レモンそのものの味が口いっぱいに広がる爽快感は農薬不使用ならでは。

 

 

ウイスキーが苦手な人には、同じレモンを使用した「無人島レモンサワー」がオススメ。どちらも、シュワシュワと発泡するアワを見ているだけでなんとも癒やされる、夏にピッタリな一杯。

 

また、同店では、一人での来店時にのみオーダー可能な「よるベジセット」1,780円、野菜大好き同士の集まりにピッタリな「ベジ会コース」2,990円、グルテンを気にする人の強い味方「フルベジ・グルテンフリーコース」3,490円、誕生月の旬野菜を食材テーマにした「野菜のバースデーコース」3,990円など、色んなシーンで楽しめるコースが用意されている。

 

ドレッシング要らずのサラダに驚き、カレーライスならぬカレエヤサイとの出会いに衝撃を受けた今回。野菜という食物の奥深さを知ることで、さらに探究心をそそられる連載2回目となったのだった。

【今週の話したくなるサラダのハナシ】

コールドプレスされたオリーブオイルは、加熱料理に使うとせっかくの品質が台無しに。今回紹介したように、サラダにかけたり、料理の仕上げにかけて味わうのがベスト。

次回予告:コーンのヒゲまで食べられる。お台場で出会った無限野菜ブッフェを紹介します

vol.3では、ゆりかもめに揺られてお台場まで。ヒゲまで食べられるコーン? しかも生で!? 次回もお腹をサラダモードにしてご期待下さい。