【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#195】「スタミナカレーの店 バーグ」

1974年、新杉田駅前で洋食店として誕生した「バーグ」。豚肉のしょうが焼きをのせたスタミナカレーで一躍「横浜でカレーと言えばバーグ」と言われるまでの人気となり、横浜界隈に店舗を増やし、創業50周年となる今年もファンを増やし続けているお店です。そんなバーグが、2024年9月10日、川崎で新店舗をスタートさせました。

9月10日、京急川崎駅近くにオープン

ちなみに川崎店は本店直営とは違い、弥生町店と同系列の姉妹店的な立場になるようです。メニューも洋食店である本店と違いカレーにしぼった構成となっていますが、レシピや作り方などは正式に受け継いでいるので味のクオリティに遜色は無いと言えるでしょう。

「スタミナカレー」(ヤキ)に「千切りキャベツ」をトッピング

何を食べようと考えるまでもなく、僕はここに来たら「スタミナカレー」950円のヤキ一択です。ヤキというのはスタミナカレーに付く卵のことで、生卵か両面焼きの目玉焼きを選べます。初めてバーグに行った時には特に何も言わず注文したら生卵で出てきて、それもそれでおいしかったのですが、ヤキを注文できることを知ってからはヤキ一択。どちらが良いかは完全に好みです。

卵はナマ派かヤキ派か、お店に食べに行って自分の好みをチェックしたい

カレー自体が、オールドスクールなジャパニーズカレーとしてはスパイシーな部類に入るので、生卵でマイルドにするのも良し、しっかり両面焼きの目玉焼きにしてカレーの味を邪魔しないトッピングとして考えるも良し。川崎店はメニューにナマかヤキを選べると書いてあるので親切でわかりやすいです。

山盛りの千切りキャベツ

今回はこれに「千切りキャベツ」110円をトッピングして注文しました。

まずカレーだけ食べてみると、もったりした濃厚なテクスチャのルウは先述したように意外なほどスパイシー。このカレーだからこそ甘めの味付けで仕上げられた豚のしょうが焼きとの相性がとても良いのです。

しょうが焼きもたっぷり!

しょうが焼きといえばキャベツも合いますから、ここにキャベツをのせると濃厚なカレーの良い箸休めともなります。キャベツの量もうれしい山盛り。

また、ご飯の量も辛さも選べます(レベルによって追加料金)。ご飯は並盛でも280gとかなりのボリュームがあるので、平均的な食事量の方であれば十分満足できる量です。ちなみに写真はご飯半分でオーダー。それでも歳をとった僕の胃袋には十分の満足感でした。

ライスの量やカレーの辛さはお好みでチョイス

若い頃は並盛の肉多め、辛さ5倍が好きだったのですが、今はご飯半分で辛さ普通のキャベツトッピングが一番おいしく感じます。バーグのカレーは変わらずとも自分の胃の調子は歳とともに変わることを痛感させられましたが、それでもおいしさが変わらないと思えるのは尊いこと。

店内はカウンター、テーブル席があり、テイクアウトにも対応

店内はカウンターメインですがテーブル席もあり、テイクアウトにも力を入れているのでさまざまなニーズに対応し、老若男女が楽しめる使い勝手の良いお店となっています。

古き良きスタミナカレーのスタイルを今後も守り続け、未来へ残してほしいカレー文化遺産のひとつだと言えるでしょう。

※価格はすべて税込

撮影:カレーおじさん

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部