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今日から使えるギョーザプランニング
餃子の魅力にとりつかれ、気づいたら533日(5月11日現在)餃子を毎日欠かさず食べています。
この記事では、そんな私の日常の“ギョーザプランニング”をお届けすることで、「今日このギョーザ食べに行こうかな!」と思っていただくために書く、全編妄想の記事です。
Vol.8 もしも、後輩プランナーから「奥さんの機嫌が良くなるお店を企画して!」と言われたら?
まだまだGWロス続く今日この頃、プロジェクトを共にする後輩プランナーが打ち合わせ後にこんなことをつぶやいていました。「GWに遊び過ぎたせいか、ウチの奥さんがちょっと機嫌悪いみたいなんです。美味しいご飯にでも連れて行ってご機嫌を取りたいんですよね」と。僕には奥さんがいないので大したアドバイスなんてしてやれないけれど、僕には餃子がある! 美味しい餃子を囲めばみんな笑顔になるに違いないのだから! そんなわけで、今回もギョーザプランニング! 頼まれてもいませんが、いつもプランニングを助けてくれている後輩に、そして後輩の奥さんに喜んでもらえる餃子をプレゼンしたい! 改めてお伝えしますが、この記事は全編妄想記事です。さあ妄想スタートします!
順序が大切なギョーザプランニング
今回も“ギョーザプランニング”3つのステップで考えていきます。どんなケースであっても「餃子を食べて欲しい人」を考えます。今回は後輩プランナーの奥さま。2人が餃子を囲むシーンを想像することからはじめます。
罪滅ぼしの念を忘れずにプランニングを
普段仕事であっと驚かせるようなプランニングをしてくれる後輩。今回のギョーザプランニングにも驚きを入れ込みたい。しかし、今回は驚かせることよりも奥さまをおもてなしするのが最大の目的。まずはしっかりと、奥さまが普段抱えているであろう不平や不満を受け入れた上で、罪滅ぼしの意識を胸にプランニングをスタートします。
料理は最も身近なクリエイション
プランナーの彼は普段から忙しく帰りも遅く、平日に家でご飯を食べる機会も少ない。その上で外食する機会が多くて「私は家で自分で作ったご飯をさびしく食べているのに、自分だけ美味しいものばかり外で食べてズルイ! たまには美味しいもの食べたい!」。なんだか奥さまの声が聞こえてきた気がしました。今回のギョーザプレゼンのコンセプトを明確にしていきます。
「料理は最も身近なクリエイションで、想像力が重要。その人が食べているものからでしか、想像することはできないから奥さまには良い料理食べさせてあげなよ」って、以前にとある一流シェフから言われたことを思い出しました。普段の罪滅ぼしとご機嫌になってもらうために、自分ではなかなか作ることのできないクリエイティブな餃子を食べてもらい、美味しく楽しい時間を過ごして欲しい。今回は、自信を持ってこのコンセプトを設定しました。
奥さまのご機嫌を良くするクリエイティブな餃子は?
二人にクリエイティブな餃子を囲んでもらうために選んだお店が、“青天 みつはし”さん。東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩5分。外苑西通りを西麻布方面に下りて行く坂の途中にお店はあります。まるでお洒落な喫茶店のような店構え。7席のみのカウンター中華で飲み放題もついたシェフのお任せコースが人気。
扉を開けると、まるでBARのようなカウンター席のみが並ぶ。「カウンターのお店が好きなんです。大きくない分、お客様としっかり向き合うことができて、料理に時間をかけることができるので」と店長の三橋直人さんは語ってくれた。
「料理で驚きを」がお客様へのおもてなし
店長の三橋さんの料理の原点は、横浜の中華料理店での修行。その際にフレンチ出身の先輩からフランス料理の技術を学びながら、メインである広東料理のエッセンスを入れ込んでいき独自のスタイルを確立していったとのこと。独立して最初の店舗は神奈川県の相模原で展開。2012年には「相模原お店大賞」を受賞する名店に。さらなる自分の料理のスタイルを求めて外苑前に「青天 みつはし」をオープン。「青天」には、中国のことわざである「青天の霹靂」を引用。「来てくれたお客様を、驚きのある料理でおもてなしできるようにと名付けました」とお店のコンセプトを語ってくれました。
「驚き」が詰まった餃子がコチラ
そんな三橋さんが作る餃子は、「鮪とモッツァレラチーズの水餃子」。一番人気の黒麻婆豆腐に隠れて2番手争いをする人気メニュー。
「横浜での修行時代に毎日まかないを作っていました。たまたま鮪が残っていたときに、餃子に包んでみるか!と思いついて、まずはツナをイメージしてミンチにしてチーズを組み合わせてみて、水餃子にしました。それが意外に通常の餃子よりもみんなに好評だったんですよね。それから10年くらい作り続けているロングセラーメニューですね。誰もが好きな餃子だからこそ、このお店でしか食べられない驚きを詰め込みたいんですよね」と、この餃子に詰め込まれた思い出と歴史を教えてくれました。
ここでしか食べることができないクリエイティブな餃子を味わう
ひだをつけず、綺麗なカタチのままに茹でられた鮪とモッツァレラチーズの水餃子。添えてある特製の梅肉ダレをつけていただきます。
なめらかな皮をツルッと口に滑らせるとミンチにされた鮪の旨味とタップリ入ったモッツァレラチーズのコクが口の中いっぱいに広がります。梅肉の塩味と酸味がさらなるアクセントとなって、他では食べることができない餃子を味わうことができます。この味が忘れられなくて、相模原時代の常連さんが今でもこの餃子を食べにお店に来てくれることもあるそうです。
普段使いの最高峰を目指して
「かしこまらずに、美味しく楽しくが、僕が作る料理のモットーなんです。料理はクリエイティブで、エンターテイメントだと考えているんですよね。地域の人が普段から使ってくれる最高峰のお店でありたいですね。そのためには、愚直にお客様と向き合い続けて、お客様が喜んでくれる料理を作り続けることしかないんですけどね」と、三橋さんは笑顔でお店の理想の姿を語ってくれました。
まだ見ぬ驚きの餃子に出会える日も近い?
「青天 みつはし」にはプレミアムカードが存在して、3回以上通うことでカードが手に入ります。そしてカードを持っている人しか注文できないメニューが存在しているのです! さらに通い続けるとまだ見ぬメニューが食べられるのだとか! まだ見ぬ餃子が食べられる期待に胸が膨らみます。
ご機嫌取りの最後は家庭へのお持ち帰り
奥さまもご機嫌になってくれているとは思いますが、最後にお土産も準備してあげるとベスト。「みつはし醤」という、お店の料理にも使用されている万能調味料をお土産で買って帰るのも良いのではないでしょうか。奥さまのご機嫌が良くなって、家庭での料理もいつも以上に美味しく楽しいものになってくれたら最高ですね。
今回のギョーザプランニング
「料理はクリエイティブでエンターテイメント」。誰もが好きな餃子だからこそ、驚きと楽しさをどう付け加えることができるか? クリエイティブとは相手を楽しませることであると、今回青天 みつはしさんから教わりました。彼の罪滅ぼしとなり、奥さまはご機嫌になってくれるに違いない! さて、「今週末にでも大切な人を誘って餃子に行こうかな! 」と思ってくれた人がいたら、今回のプレゼンは大成功です。 僕は誰を誘おうかな……(汗)。