〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
飯箸邸(長野・御代田)
2024年1月、軽井沢にイタリアンレストラン「飯箸邸」がオープンしました。軽井沢駅からは車で30分ほどの場所にあります。オーナーの宮部拓也氏は、「食べログ イタリアン TOKYO 百名店」に選出されている参宮橋の名店「Regalo」などでサービスマンとしての経験を積んだ後、独立を検討していたところ、前職の常連の方に同物件を紹介されたそう。東京では表現できない唯一無二の存在感のある建築物に惹かれ、開業を決意しました。
店はル・コルビュジエの直弟子である坂倉準三氏が等々力に建てた名建築を移築したもの(当初は「ドメイヌ ドゥ ミクニ」が入居していましたが、2023年に閉店)。別荘地の中にあり、庭とリビングをつなぐ開き戸が印象的で、これからの季節には緑の美しい木々に囲まれる素敵な邸宅です。日本を代表するモダニズム建築の担い手による、日本の建築技術や坂倉氏独自の美意識を感じとることができます。
店内の家具は坂倉氏がデザインしたものをそのまま使用していて、自然に溶け込むような温かみを感じます。暖炉のある1階には2名用のテーブル5卓のほか、大きな窓から景色を楽しめる個室も完備。眺望の良い2階席もあり、全24席です。
シェフは「食べログ イタリアン TOKYO 百名店」に選出されている広尾「リストランテ アクアパッツァ」(現在外苑前に移転)や系列店で腕を磨いた杉本聖也氏と、学芸大学「件」で修業を積んだ元和食料理人の望月清登氏。旬の食材を使ったセンスが光る料理の数々に、訪れるのが楽しみになると評判です。
コースは月替わりで、「飯箸邸を楽しむコース」11,000円を用意。期待が膨らむ可愛らしいアミューズから始まり、4月は初鰹やヤリイカ、アサリや空豆など、春の息吹を感じる食材を使った料理を提供。
アラカルトも月替わりで、「イタリア産ホワイトアスパラのフリッタータ」3,400円や、「牡蠣と菜の花のプーリア風」2,600円など、その時期旬の野菜や魚介のおいしさを引き出した、同店ならではの逸品を楽しめます。
80年の歴史を感じる贅沢な空間で、素材の味を活かしたこだわりの料理を楽しめる「飯箸邸」。訪れる度に新しい季節の味に出会えるので、地元の方のリピートも多いようです。また、これからの新緑の季節は、風を感じながら爽やかな気分で食事を楽しめそう。心地よいサービスも評判のイタリアン、軽井沢に訪れた際は立ち寄りたい魅力溢れる新店です。
食べログレビュアーのコメント
『4月のメニューは下記の通りです。
・旬をひとくち
・高知県産塩トマトと子持ち槍烏賊ののサルタート
・千倉産活け〆鰆のローストと蕪のヴァポーレ
・北海道厚岸産浅利のスパゲティー
・鹿児島県産そら豆信州黄金軍鶏のリゾット
・長野県産信州牛シンタマの炭火焼き
・ドルチェ
・食後の飲み物
「高知の塩トマト、子持ち槍イカのサルタート」は変更してもらった一皿。これが大当たり。この季節にしか食べられない子持ちの槍烏賊を内蔵や身は半生で周りはカリッと仕上げて、トマト本来の青臭さと上品な酸味をソースとして食べられる様に入れして添えた一品。このためだけに訪れたくなるほど美味しかった。
千倉で獲れた鰆のロースト、添えられた蕪をスープの様に一緒にいただくのだが、鰆の下に敷いてあるハーブのソースに程よい酸味が加えられていて、さっぱりしているが味はしっかりとしていて絶品。
そら豆と軍鶏のリゾットは米の炊き上がり具合が絶妙に上手い。そら豆が好きな人には是非食べていただきたい一品だ。
食事のセンスはオーナー含む3名のスタッフで吟味して提供してくれるのだが、2回目にしてもう委ねようと思わせてくれるほど信頼できる一連の料理、室内に流れるBGMのセンスは特筆するものがあり、全てにおいて満足のいく時間を楽しめました』(Yokohama-Dさん)
『注文は以下の通り(4名)
1、白子のフリット
2、本鮪のサラダ
3、ポルチーニオムレツ
4、牡蠣のソテー
5、ボタンエビのパスタ
6、ボロネーゼ
7、蝦夷鹿
8、パンナコッタ
9、ティラミス
10、ハーブティー
11、茶菓子
全体的にバランス良くレベルの高い料理で
これらに合わせて頼んだワインのペアリング
も素晴らしく満足度高し。
オーソドックスな中にも独創的なアイデア
が随所に散りばめられ感心。
良い店になりそうな予感しかしない』(ken39さん)
※価格はすべて税込。