【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#51】「印度料理シタール」
シタール外観
古くからのカレーマニアなら誰もが知る千葉県屈指の名店、検見川「印度料理シタール」。創業は1981年ですから、カレーのお店としては老舗といって差し支えないでしょう。
昨年より本店舗の大々的な改装のため、すぐ近くの場所で仮店舗営業をしていたのですが、2019年3月7日、ちょうど1年間の改装を終えて本店舗に場所を戻して復活しました!
ゴージャスかつ居心地の良さを感じる改装後の店内
仮店舗も仮とは思えない立派な建物でしたが、本店舗はさらにゴージャスでありながら、温かみも感じる居心地の良い空間となっています。
シタールといえば「バターチキンカレー」1,380円が看板メニュー。ここのバターチキンは他の多くのお店のバターチキンとは全く違います。味、香り、個性、満足度、どれもがずば抜けていて、同じバターチキンという名前に違和感を覚えるほど。
バターチキンカレー
とにもかくにも、圧倒的に、絶対的に美味しいのです。辛さはほとんど無く、まろやかさの中に感じる絶妙な酸味は上質のチーズを食べているという錯覚に陥るほど風味豊か。何度食べても感動してしまいます。
そして負けないくらいに美味しいのがマトンカレーであり、キーマカレーもそれに迫る美味しさなのですが、ここは色々なものが一皿でいただける「スペシャルターリー」2,760円のスパイシーホットセットで。
スペシャルターリー
このセットはマトン、キーマ、チキンの3種類が味わえ、タンドリーチキンもついてきます。
セットのタンドリーチキン&チキンティッカ
カレーはそれぞれスパイスがしっかりと効いていて肉の旨味を存分に引き出しており、タンドリーチキンもあえてシンプルな下味だからこそ鶏肉を食べているんだという気持ちに深くひたれ、肉好きにはたまらない一皿。
レモンライスとダールカレー
他にも色々ありますよ。「レモンライス」780円に「ダールカレー」1,080円を合わせてみたり。レモンライスとは南インド料理で、ナッツやレモンが入ったフライドライスのこと。そのまま食べても美味しいのですが、カレーにも合うのです。ダールは豆。シンプルだからこそレモンライスの美味しさと喧嘩せず、どちらも美味しく感じられるおすすめの食べ方です。
店主の増田さんは日本のインド料理の歴史を語る上で欠かせない老舗「アジャンタ」の出身。そしてこのシタールで修業した方が独立して、日本各地に新たな名店を誕生させていて、日本のカレー界でもシタールは重要店であり、同時に増田さんは重要人物なのです。
検見川という小さな小さな駅の近くにありながら、連日大行列の人気店。それはつまり、地元の方はもちろん、遠方からも通うファンが多いお店ということ。かく言う僕もその一人です。
自宅から1時間半かけて電車を乗り継いで行ってでも、ここのカレーが食べたくなって仕方なくなる時があるのです。並ぶ時間を含めると食べるまでに3時間以上かかったりすることもあるのですが、その時間すら報われる満足感を得られるのがわかっているので何度も通っています。
昨今流行のカレーとは全く違う古き良きインド料理でありながら、今の時代にも、そしてこれから先の時代にも通用するという以上に、圧倒的存在感を放ち続けるであろう絶品カレー。一生おつきあいしていきたい、大好きなお店です。
※価格はすべて税抜