ファッション誌『mer』や『mina』などで活躍するモデルでありながら、豪快な飲み方がなんとも男らしい! お酒好きを公言するモデル・村田倫子が、気になる飲み屋をパトロールする連載。

 

飲み道楽な彼女が、「同世代の人にもっと外食、外飲みを楽しんで欲しい!」と願いを込めてお送りする連載12回目は、昨年冬に東京・新宿にオープンした、大衆系牛タン居酒屋をパトロール!

 

……その前に、まずは新年の挨拶から。

モデル界きっての飲み道楽・村田倫子の2019年の抱負はやっぱり……日本酒(ハート)

 

新年明けましておめでとうございます。みなさん、年末年始はどうお過ごしでしたか?

 

この連載を読んでくださる方は、愉快なのんべえさんが多いかと思うので、連日お昼から乾杯を楽しんでいらっしゃったのかな?(あのちょっぴり悪いことしてる感じが、またたまらなく美味しく感じるのですよねえ……) 私も存分に羽を伸ばして、大好きな日本酒に浸る日々でした。今、鏡の中の自分とあまり目を合わせないようにしています(笑)。

 

そして、連載を始めて1年。ご愛読、本当にありがとうございます。私のSNSにも皆さんの声や反響が届き、嬉しかったです。

 

同世代の女の子から、「日本酒は苦手でしたが、連載を読み、トライしてみたら今はすっかりハマっています」と嬉しい声が届き、日本酒ラバーズが増えたり。普段の私の活動の幅ではなかなか出会えない、様々な年齢層の方からも応援の言葉をいただき、モチベーションに繋がりました。感謝です……。

 

仲の良い友人からも、「楽しみにしてる」「あのお店行ったよ、よかった」といった反応が多く、驚き反面、嬉しい限り。食の大師匠「食べログ」さんで執筆できることが本当に光栄です。食とお酒は、みなさんと共有し、手を取り合える素敵なツールだなあとこの連載を通して改めて感じました。

 

今年はもっと日本酒に歩み寄って、好きな銘柄リストをより厚みのあるものにしたいです。(去年出会った中では、「花陽浴」と「風の森」が個人的ヒット。女性が好きな華やかな口当たりだと思います)

 

お店も、もう少しディープなところにも行きたいですね。私、「インスタグラム」や「ツイッター」等のSNSをやっているので、ぜひ、そちらでもおすすめや、耳寄り情報を教えてください。昼からくいっと堪能するのもアリだなあ……。

 

というわけで今年も「村田倫子の呑み屋パトロール」を、ゆるっとよろしくお願いします。

呑み屋パトロール vol.12「新宿思い出横丁 牛タンいろ葉」で牛タンまみれの巻

新年最初の飲み屋パトロール! 今宵も行ってまいりました。

 

新宿駅から歩くこと数分。平日にもかかわらず、仕事帰りのサラリーマンで賑わう一角「思い出横丁」。細道にひしめく暖簾の数々に、仕事終わりの乾いた喉が疼きだす……。

 

 

今回訪れたのは、「新宿思い出横丁 牛タンいろ葉」。

 

 

大井町をはじめ、代々木、自由が丘など、都内どの店舗も「駅チカ・安い・旨い牛タン」が楽しめる“大衆系 牛タン居酒屋”は魅力的で、みんなの心強い味方ですね。

 

新宿思い出横丁店は、去年の11月末にオープンした新店です。なんと毎日、昼13:00から昼呑みも楽しめるのだとか……。夕方の早い時間から、店内は活気に溢れてます。

 

名物やメインも含め、全てメニューは税抜1,000円以下。もちろん牛タンも、野口さんで顔パス。とてもお財布に優しい心配りです。

 

 

まずは乾杯に、1日100杯出ると噂のいろ葉名物「自家製塩レモンサワー」490円。

 

 

約1週間漬け込んだ自家製塩レモンがグラスを彩り、涼しげな佇まい。マドラーでクラッシュすると塩気が滲み出るので、自分好みの味に調節できます。

 

 

お通しの「牛タン肉味噌」ともナイスタッグ!

 

 

さっと運ばれてきたのは、「いろ葉のポテトサラダ」499円。

 

 

ここにもしっかりと牛タンが顔を出す。 お肉の旨みも相まって、食べ応え十分、お酒との相性も良し。 間も無く、どどんとテーブルを占領したのは……。

 

 

デーン。看板メニュー「茹でタン」999円。見てください、このボリューム……。

 

 

5時間じっくり煮込まれ、箸でほろっと身がさける。柔らかい身からは、ジューシーなお汁がダダ漏れて、お口が一気に幸せで満タン。下にひょこりと隠れている、大根とのハーモニーも抜群に良し。

 

 

ガタイだけではなく、心も優しいジャイアンみたいな愛されミートです。

 

 

こちらは、「仔牛の牛タン焼き」999円。価格からは考えられない、愛溢れる肉厚なカット。力強い弾力と肉肉しい感触の後に、コアの部分はふっくらと柔らかい食感。しなやかな身からは旨味がぎゅっと滲み出てくる。

 

 

んん、なんだこの嬉しいギャップは……。さすが看板メニュー。一気に心をもっていかれました。うーん、この時点でもう好き。

 

 

冬に嬉しいおでんもあります。 「牛タン葱間」199円、「豆腐とろろ昆布」299円、「厚焼玉子」299円。優しい甘みのある出汁がしみしみの具材たち。

 

 

定番ゆで玉子ではなく、厚焼玉子(私の好物)がおでんの具材として加わっているところもポイントが高いです。

 

さらに、個人的にメロメロになったのは、「チーズ入りミルフィーユハムカツ」599円。

 

 

サクッとした衣を身に纏い、溢れんばかりに迫ってくるハムとチーズの打撃に「絶対美味しい」と構えてはいたのに、コロリとノックアウト。

 

 

 

牛タンだけでなく、お品書き全てに妥協の余地はありません(そして何といっても安い)。

 

最後は、牛タンでおめかしされ、紅ショウガがシャリに混ぜ込まれた「いろ葉のいなり寿司」399円で満足に締めました。

 

 

最後まで抜かりなく牛タン尽くし。スタートからゴールまで至福のひとときが駆け抜ける。 いろ葉が多くの人に愛される理由に、納得の時間でした。

 

 

※価格はすべて税抜

文:村田倫子