多彩なタン料理も手間をかけた逸品揃い

ゴロゴロ具材が贅沢な「白いたんシチュー」

「白いたんシチュー」1,540円

つまみにオーダーする人が多いという「白いたんシチュー」には、タン下をメインに、タン中や先などさまざまな部位を使用。
事前にテールスープで1日煮込んでやわらかくしてから、自家製ホワイトソースと塩で味付けし、揚げたじゃがいもとニンニク、炊いたかぶなどの具材とあわせ、最後にパルミジャーノチーズと黒胡椒で味を調えている。

大きめにカットしたタンのほか、揚げたニンニクとじゃがいものホクホク感、とろけるようなかぶなど、具材ごとの味わいも楽しめる
 

小関さん

揚げじゃが、かぶ、ニンニクがゴロッと入り、ニンニククラムチャウダーのような逸品。やわらかく煮込んだタン下が入っています。ブラックペッパーとチーズをアクセントにいただきます。タンでは珍しいメニューですね。

テール出汁のうまみがシミシミ!「テール出汁のゆでたん」

「テール出汁のゆでたん」1,650円。わさびはしっかりつけるのがおすすめ

うまみの強いタン中、タン先を、大根とともにテールからとった出汁で4〜5時間かけて煮込んだ「テール出汁のゆでたん」も自慢の逸品。
テールスープをベースに塩で味を調え、少量のごま油で仕上げるシンプルな味付けながら、うまみをしっかり感じられる。

「テール出汁おじやセット」440円

具材を食べ終わった後は「テール出汁おじやセット」を注文すれば、残ったスープに卵とご飯、青ネギと胡椒を加えておじやにしてくれる。
お酒好きな常連客たちの間では、締めのおじやを見越して、タン焼きなどを先に楽しんでから、最後にゆでタンをオーダーするのがお決まりになっているそう。

 

小関さん

牛タンを丸ごとほろっとやわらかくなるまで煮込んだゆでタンは、テール出汁で炊いた出汁シミシミの大根と一緒にいただきます。アクセントには、たっぷりのネギと少しのごま油。別メニューで「おじやセット」があるので、テール出汁に投入してかき込んでいただきたい。

冷製タンをさっぱり味わう「牛たんたたきポン酢」

「牛たんたたきポン酢」990円

前菜やつまみとしてはもちろん、ご飯のおともにも人気の「牛たんたたきポン酢」。
食感もあり味わいも深いタン先〜タン中を、低温調理でゆっくり火入れし、表面は炭火で“焼き締め”と香り付けを。

スライスした玉ねぎと大葉、青ネギを添えて、出汁などを混ぜた風味豊かな自家製ポン酢がかけてある。しっとりやわらかな冷製タンがシャキシャキの香味野菜とよく合い、口当たりはさっぱりしつつもうまみが広がる味わいとなっている。

 

小関さん

牛タンは生でもなく、ゆでてもいない絶妙な火加減で調理した冷製タン、仕上げに炭火で周りを香り付けしています。うまみたっぷりの自家製ポン酢でネギと一緒にいただきます。

黒糖のコクが染みた絶品おつまみ「牛たん角煮」

「牛たん角煮」1,320円

「牛たん角煮」には、歯ごたえがあり、うまみの濃厚なタン下を使用。
血管や筋が多い部位のため、前日から水に漬けてしっかり血抜きしたものを、4〜5時間かけてやわらかく炊いていく。醤油と黒糖の甘く濃いめな味付けながら、とろろが濃厚さを中和し、バランスよくコクとうまみを堪能できる。

 

小関さん

特製ダレでじっくりと煮込んだ牛タンの角煮。甘みの正体は沖縄の黒糖! コクのあるほろほろの角煮です。酒が止まりません。酒泥棒!

今のところ平日は当日予約でも可能(夜のみ。ランチは予約不可)だが、週末は早めの予約がおすすめ

手間をかけて作る多彩なタン料理を、リーズナブルに楽しめる「たん処 うらら」。
「うちはタンを食べながら飲める、というのがコンセプトなので、ただお酒を嗜みたいという人もぜひ。タン以外にも農家直送の旬の野菜を使った焼き野菜も人気です」と佐々木さん。
食事からちょい飲みまで、さまざまなシーンで使えることもあり、今後さらなる人気が予想されるので、ぜひ今のうちに足を運んでおきたい。

※価格はすべて税込

教えてくれた人

小関尚紀
焼肉作家。通称:YAKINIQ。お肉博士1級。MBA(経営学修士)。焼肉店には年間100店舗以上通い、焼き方を研究している。海外渡航60カ国。 焼肉好き伝説の番組 BS朝日『美女と焼肉』(2022年3月終了)の初期レギュラー。著書に『焼肉の達人』(ダイヤモンド社)、『世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書』(KADOKAWA)、『「即判断」する人は、なぜ成功するのか?』(サンマーク出版)。新著に『大人の「牛肉」教養』(三笠書房)がある。

文:當間優子、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ