教えてくれる人

川井 潤
フジテレビ「料理の鉄人」企画ブレーン(1993~1999年)。元(株)博報堂DYメディアパートナーズ。現在は、渋谷区CFO(Chief Food Officer)として渋谷区にあるおいしい店の啓蒙・誘致、区独自の商品プロデュースほか食品関連企業、IT会社、広告代理店などのアドバイザーを務める。滋賀県彦根市、その他エリア等これまでの企画ノウハウを活かして「地域サポート」も行っている。

名店が手掛ける新たな一手とは?

和食×タイ料理を融合させたイノベーティブな料理で人気を博する、六本木「美会(ビア)」の姉妹店として、10月5日にオープンしたばかりの「BIANCHI(ビアんち)」。世界中を食べ歩いてきたフーディーな料理人ビアさんが手掛ける新店舗で、本格的なタイ料理がカジュアルになって登場。ランチは「BIANCHI mini me」という看板で営業するユニークなスタイル、週末は深夜3時まで営業するなど、デイリーに通いやすくなり、早くも話題に! 予約必須の店をいち早く紹介します。

お店があるのは、六本木ヒルズからほど近い、出雲大社 東京分祠のすぐ目の前という好立地。なんともご利益がありそうな良い気が流れる場所にある、キレイなビルの2階だ

入るとすぐフロントに広がるクリーンなオープンキッチンがあり、窓から入る光も心地よい、スタイリッシュな内観。キッチン前のカウンター席やテーブル席のほか、バーカウンター席、個室があり、さまざまなシーンで使い勝手がよさそう。インテリアにもこだわったという、タイっぽさを感じるモダンなタイル壁も必見だ。

すぐ目の前で、料理の工程や動きを感じられるシェフズカウンターが特等席。テーブル席に配された、座り心地抜群なレザーのデザインチェアなどにも、センスやこだわりを感じる
洒落たムードを醸す、バーカウンター席も。サクッとランチにも、ちょっとつまみながら一杯にも、カジュアルなニーズに対応する
 

川井さん

ランチとディナータイムでは店の名前もメニューも変わるところが面白い。

最強チームが作り上げる店は早くも食通の間で話題!

日本で食べる本場のタイ料理は、日本人の口には少し合わなかったり、味にバラつきがあったりすると感じていた代表のビアさん。より食べやすいようにと、数々の名立たる高級和食店で積んできた経験と、美食を食べ歩いて磨いた感性や、和食の技法を取り入れたまったく新しいタイ料理を提供する。本店はコース料理が確立したので、こちらは気軽に夜中まで楽しめるアラカルトスタイル。オーセンティックなタイ料理でも新感覚の味わいだったり、想像できないはじめてのメニューがあったり、と新鮮な気持ちになる唯一無二の料理との出会いが、ここにある。

笑顔あふれるアットホームな雰囲気から、チームワークのよさが伝わるスタッフたち。左から、本店「美会」の料理長・草場弘之さん、統括マネージャー・ミミさん、代表・ビアさん、「BIANCHI」料理長・石塚喜貴さん

メインで腕を振るう料理長・石塚さんは、もともと和食の料理人だった経験を活かし、出汁の取り方、和包丁での切り方、きっちりとした計量、丁寧な盛りつけなど、和食ならではの技法を入れて、タイ料理に新たなる息吹を吹き込む。本店は高級な王道タイ料理×フュージョン、こちらはよりカジュアルなタイ料理×イノベーティブ。タイをベースに、中国、インドネシア、インドなど、近隣国の料理のテイストを上手く取り入れた新鋭タイ料理が楽しめる。

タイ料理ではめずらしく、調味料は無化調にこだわり、ゼロから作っている。良質な油を使用するなど、体にもうれしい