〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

とぶの坂(東京・高田馬場)

写真:お店から

2024年4月、高田馬場駅から徒歩4分ほどの場所に、こだわりの台湾バーガー「刈包(グァバオ)」を提供する「とぶの坂」がオープンしました。
店主はいつでも心に故郷を思い描き台湾の魅力を伝えていく料理人、邱 勃凱(キュウ ボウガイ)氏。台湾で生まれた邱氏は、元はIT関連の分野で働いており、アメリカの大学に進学。その後中国でも経験を積み、2014年に日本へ移住します。元々料理好きだったこともあり、40歳を迎え、新たな挑戦を求めて料理の道へ転身。日本でも台湾の味や歴史を広めるべく、今回の出店に至りました。

店主の邱 勃凱氏。故郷の味に対する思いから台湾料理をつくり続け、常に本格的な味を再現することに情熱を注ぐ 写真:お店から

邱氏が留学をした際、学校の隣にふるさとの味があるレストランが少なく、ずっと悔しかったのだとか。そこで、学生の多い高田馬場で台湾バーガーのおいしさを伝えながら、放課後や仕事帰りに気軽に立ち寄れる店をつくりたい、とこの場所を選んだそうです。

かわいいロゴが目印
かわいいロゴが目印   写真:お店から

「刈包」は台湾のまんじゅう(中華まんの皮部分)で角煮や高菜等のさまざまな具材を挟んだ台湾のソウルフードです。見た目が豚肉(豬)をかじった⻁の口のようなことから「⻁咬豬」という別名があり、半月形のフォルムはお財布のようにも見えるため、縁起のよい食べものとされています。

すっきりとした店内
すっきりとした店内   写真:お店から

店名の「とぶ」は、虎の「と」と豚の「ぶ」、「飛ぶ」ような勢いでおいしさを届けたいという思いが込められています。店舗は「気軽に立ち寄って食事を楽しんだり、テイクアウトしたりしてほしい」とカフェのような雰囲気に。来店する人が台湾の魅力に触れ、心地よい時間を過ごせるように心がけているそうです。店内は客席が4席とコンパクトですが、1時間から貸し切りも可能なので、子ども連れでの食事やママ会にもおすすめです。ケータリングにも対応しているのもうれしいですね。

「THE・伝統バーガー」は台湾人の記憶に残る味。 王道の台湾バーガー
「THE・伝統バーガー」は台湾人の記憶に残る味。 王道の台湾バーガー   写真:お店から

看板メニューの「THE・伝統バーガー」(750円)は、刈包の王道「煮込んだ五枚肉+高菜+ピーナッツ粉」の組み合わせ。蒸しパンに挟んだとろけるような五枚肉と、粗挽きピーナッツの食感が絶妙なハーモニーを奏でます。ジューシーで甘じょっぱい味わいの五枚肉は、もちもちのパンと相性抜群です。酸味の利いた辛子高菜と砕いたピーナッツが、よいアクセント。台湾の角煮は、皮ごと煮込むので、ぷりぷりの食感はもちろん、コラーゲンもたっぶり味わえます。

【期間限定】ピリ辛ブラックペッパー豚炒めバーガー
【期間限定】ピリ辛ブラックペッパー豚炒めバーガー   写真:お店から

刈包はこのほか、台湾夜市風味のパイコーにとろけるチーズをトッピングした「ジューシーパイコーチーズバーガー」(850円)や、期間限定メニューの、厳選された新鮮な豚肉を自家製の台湾ブラックペッパーソースでじっくり炒めた「ピリ辛ブラックペッパー豚炒めバーガー」(750円)があります。

「台湾【黒金】ルーローハン」
「台湾【黒金】ルーローハン」   写真:お店から

ご飯ものには「台湾【黒金】ルーローハン」(400円)と「ふるさとラード混ぜご飯」(350円)を用意しています。同店が提供するルーローハンは、しっかり煮たルーローの色が濃いダーク系。ラードのとろみと甘さを重視しており、箸が止まらなくなるおいしさです。ラード混ぜご飯は「ご飯+とろ醤油+ラード」というシンプルさながら、インパクトのある味わい。豚脂の香りと台湾のとろ醤油ペーストをよく混ぜて、香ばしい揚げ豚皮を散らして食べてください。

Bセット
Bセット   写真:お店から

色々な料理を味わえるセットメニューもあり、おすすめは同店の味を堪能できる「Bセット」。台湾バーガーにご飯もの、そこにポテトとドリンクが付くというフルセットです。それぞれ選べるので、日によって組み合わせを変えて楽しめます。

水出し作法で作ったお茶は本格派
水出し作法で作ったお茶は本格派   写真:お店から

ドリンクは「台湾凍頂烏龍」(450円)や「ライチ紅茶」(400円)、「ジャスミン茶」(400円)など、茶葉を水出し作法で作った本格的なお茶が楽しめます。

6月13日まで新店オープンキャンペーン開催中で、初回来店時にInstagramストーリーズで公式アカウントをメンションし投稿すると、次回使える台湾バーガー半額券をプレゼントしているそうです。この機会にぜひ、本場台湾の味を体験してみてください!

食べログレビュアーのコメント

Em1
Aセット   出典:Em1さん

『台湾バーガーも気になるけど、ごはんのメニューも気になる……となり、3人ともAセット(税込1500円)で、バーガーをTHE 伝統バーガーに、ごはんかポテトはポテトに、ドリンクはライチ紅茶にしました。⁡
そして、ふるさとラード混ぜご飯(単品350円)を1つ注文して、3人でシェアすることに。⁡

ダブルウォールグラスに注がれたライチ紅茶。爽やかで飲みやすいです。⁡
続いてポテト。これは台湾の夜市ではよく売られているそうですが、甘梅サツマイモポテト。さつまいものフライドポテトなんだけど、甘酸っぱい梅のパウダーみたいなのがかかっていて、今まで食べたことがない不思議な味でした。おもしろいわ、これ。⁡

そして、台湾バーガー。皮付きの豚の角煮と高菜、何かパリパリしたものが挟まっています。このパリパリしたのはピーナッツ粉だそうです。バンズは中華まんみたい。長崎の角煮まんとは全然違う味です。台湾風だとこうなるのか。⁡

どれもちょっと珍しく、異国の味が手軽に味わえる感じでした。別のバーガーと魯肉飯も気になるよね。⁡

スタッフさんもとても感じがいい人たちでした。⁡
次は半額券を使って、ジューシーパイコーチーズバーガーを食べるぞ⁡』(Em1さん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香、食べログマガジン編集部