〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

臺所(東京・高田馬場)

イドカヤ797
出典:イドカヤ797さん

2023年12月、高田馬場駅から徒歩3分ほどの場所に本場台湾の一人石頭火鍋が楽しめる「臺所」がオープンしました。何かと忙しい現代、バランスの良い食事をとるのが難しい方が増えていると感じ、東京にはまだ一人鍋が少ないことから、手軽で健康的な台湾本場の一人鍋を提供したいとオーナーが開業を決意。2017年からタピオカ屋を営業していて、今後いろいろな業態に挑戦したいという思いもあったそうです。

日本語の「台所」はキッチンのことですが、 それに「台湾のよき場所」の意味も込めた店名「臺所(たいところ)」。「台所へ鍋食べに行こうぜ!」。そんな風に声を掛け合ってでかけられるような、本格台湾鍋店を目指しているそう。

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カウンター   出典:イドカヤ797さん

店舗は新宿エリアを希望、駅から徒歩で近いこの場所に決めたとのこと。店内は台湾のデザイナーが内装を手掛け、台湾製白タイルを壁面に敷き詰め、表示類の文字も本場であつらえたものになっています。今の台北辺りの街角の息吹をそのまま持ち込んだかのような明るい空間です。一人で食事がしやすいカウンター席の他、グループで楽しめるテーブル席など、客席は20席。初めてでもくつろげるアットホームな雰囲気で、台湾にいるような気分を楽しめます。

イドカヤ797
野菜たっぷり   出典:イドカヤ797さん

鍋は4種類あり、まず味わうべきは「招牌(ジャオパイ=看板商品)」の「石頭鍋」2,178円(小ぶりなご飯付き)。これを出す火鍋店で街があふれかえった時代もあるという台湾の代表的な鍋料理で、もともとは韓国の宮廷料理だったとも言われています。

私たちが慣れ親しんでいる鍋とは異なり、鍋にまずごま油を入れて肉を炒め、頃合いを見て特製スープを注ぎ、野菜や具材を投入、煮込んだものを台湾醤油ベースの秘伝のつけダレで味わうというもの。炒めた肉を鍋のスープのだしに利用するのがミソで、香ばしいごま油と相まって、普通の鍋とはひと味違ったコクが生まれます。熱々の鍋で食材を調理することで、食べる瞬間に広がる香ばしい香りとジューシーな味わいが楽しめます。

台湾のうまみと辛みを併せ持つ調味料「沙茶醤(サーチャージャン)」を使った「沙茶白菜鍋」2,178円、台湾の定番料理酒「米酒(ミィジゥ)」を使った「焼酒鶏鍋」2,398円、青唐辛子の漬物「剝皮辣椒(ポーピーラージャオ)」を使った「剥皮辣椒鍋」2,398円も、それぞれ個性的で深い味わい。どの鍋も化学調味料不使用にこだわり、素材そのもののうまみを引き出しています。

ランチセットは1,848円から用意。「鴨血(ヤーシェ)のピリ辛煮込み」770円や、「煮込み米血(ミーシェ)」660円など台湾のおつまみメニューも充実しています。

まるで台湾に行ったような気分になれる一人石頭火鍋店、本場の味を体験しに足を運んでみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

イドカヤ797
出典:イドカヤ797さん

『スープは中華料理で聞いたことがない無化調。
鶏ガラスープかな。はじめは味が薄いのですが、煮込まれるとちょうどよくなってきます。中国的特有の香りはありません。
また、ネギやパクチー、大根おろし、ニンニク、ラー油、酢などの薬味で味変も可能です。

鍋の配置が遠くて食べづらい点は店員さんもあらかじめ説明してくれてましたが確かに。

でも繰り返し様々な具をよそっていく楽しみも感じられて、前述のように味も深まっていくので変化が楽しめました。とても美味しかったです。

一人鍋が基本形ですが、複数人用もできるみたいです。
日本人に来やすいガチ中華の手始めにクセのない鍋はバッチリと思います』(イドカヤ797さん)

※価格はすべて税込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香