ラーメン百名店 TOKYO 2018が発表！注目のキーワードをラーメン通が分析！

ラーメン百名店 TOKYO 2018が発表！注目のキーワードをラーメン通が分析！

食べログでの評価の高いラーメン店、都内上位100軒を集めた「ラーメン百名店 TOKYO 2018」が発表！今年は選ばれたお店にどんな傾向があるのか、これまで13,000杯を食べ歩いたラーメンのプロ、小林孝充さんに教えていただきました。

トレンドキーワード1：超追求麺

今回新しく入った百名店の中で、なんといっても目立つのは麺の美味しさをとことん追求したお店です。その中でも度を過ぎるぐらい麺の美味しさを追求したお店が何軒かあります。

ののくら（亀有）

まずは亀有の「ののくら」。この店の売りは店名にも入っている「手打式超多加水麺」。店を入ってすぐの右手に見える一角が製麺室になっています。ここに置かれている製麺用の機械は他のラーメン店ではまず見ないもの。それもそのはず使っているのはなんとそば用の製麺機。この製麺機で他にはない加水率（※麺に含まれる小麦に対する水の割合。一般的な麺は大体30～40％の間）55％ともいう超多加水麺を作り上げているのです。その他ではない多加水の食感を楽しんでほしいですね。

一番いちばん（町田）

出典：gumさん

出典：職人！西島兵庫さん

続いて町田の「一番いちばん」。すでに名店の域に達しているこの店が今まで百名店に入っていなかったのは意外でした。白河ラーメンの超有名店「とら食堂」の流れを汲むお店で、その特徴はなんといっても手打ちのちぢれ麺。動物の旨み豊かなスープや香りのいい焼き豚などのラーメンの構成要素の中でもこの麺が力強い輝きを放っています。麺を食べるために訪れたい名店です。

麺や七彩（八丁堀）

出典：ぴーたんたんさん

出典：gropopさん

「超追求麺」として紹介するお店の3軒目は八丁堀の「麺や七彩」。ここの麺作りにかける情熱は半端ありません。なんと注文後に小麦粉から一気に麺を作り上げるというこれまでどこのラーメン店でもやってこなかった、とんでもない提供方法をしています。その手際よく作り上げていく様は必見！　ラーメンを待っている間も見ていて飽きることがないです。本物の打ちたての麺の香りの良さを楽しみましょう。

トレンドキーワード2：煮干し

今年新しく百名店に入ってきたお店も、やはり今の流行りを反映して煮干しのお店が増えてきています。

いづる（芝大門）

出典：北篠サキさん

大門の「いづる」は今の煮干し系を代表するような煮干しのストロングスタイルのお店です。通常の煮干しそばと濃厚煮干しそばをそろえ、やや苦みを感じるほどの力強い煮干しの旨みが特徴です。煮干しラーメン好きの方にはぜひ濃厚煮干しそばを食べてもらいたいですね。

おおぜき中華そば店（恵比寿）

出典：ﾗｰﾒﾝﾏﾝ太郎さん

そしてそのいづるが修業したのが恵比寿の「おおぜき中華そば店」。この店の煮干しは3種類使用して水出しで抽出したというもので、上品ながらも煮干しの旨みに溢れています。

ねむ瑠（本郷）

出典：YamaNe79さん

煮干しと言ってもちょっと変わっているのが、本郷の「ねむ瑠」。ここのスープの煮干しは「烏賊煮干し」を使用しています。烏賊の旨みの強烈なスープは他にはないクセになる味わいですよ。

トレンドキーワード3：洋風

百名店TOKYOのお店をざっと見ると、ラーメンのバリエーションの豊かさをあらためて感じることができます。やや洋風ともいえる味わいのラーメンを提供するお店も多数選出されています。

麺巧潮（淡路町）

出典：COPERさん

まずは神田の「麺巧潮」。こちらの「鶏白湯そば」はポーチドエッグがのり、ベーコンが巻かれたアスパラがのってくるなど他店とは見た目からも違うアプローチをしているのが特徴です。スープもクリーミーかつ濃厚でまさしく洋風な味わいの一杯です。

牛骨らぁ麺マタドール（北千住）

出典：910ta693さん

そして北千住の「牛骨らぁ麺マタドール」。いまや北千住の中でも名店のたたずまいを持つこの店のウリは牛骨でとったコクのあるスープ。「贅沢焼牛らぁ麺」は上に大きなローストビーフ焼牛がのり、メニュー名通りの贅沢な一品です。

MENSHO TOKYO（後楽園）

出典：YamaNe79さん

3軒目は後楽園の「MENSHO TOKYO」。ここのスープの材料はなんと羊＋豚骨。ただの豚骨では表現できない、クセがありながらも臭みはない絶妙なバランスに仕上げてあります。こちらのお店でしか味わえない唯一無二のラーメンになっています。

教えてくれたのは…

小林孝充さん

TVチャンピオンラーメン王選手権第8回優勝。歴代ラーメン王によるラーメン大王決定戦で優勝し初代ラーメン大王に。ラーメンの食べ歩きは全都道府県に及び、これまでに食べたラーメンの杯数は13,000杯を超える。ラーメンに限らず美味いもの好きで他のジャンルも積極的に食べ歩く。ラーメンWalker百麺人。TV・雑誌登場多数。