僕のスペシャリテ!!! 世界一と称されるフレンチトースト
同店を訪れたらぜひ食べてほしいのが、名物の「フレンチトースト」3,200円! 専用の食パンをアパレイユ(卵、牛乳、砂糖などを合わせた液)に一昼夜浸してから、フライパンとオーブンで焼き上げるこだわりのフレンチトーストです。
別添えでイチゴジャム、ブルーベリージャム、バター、メープルシロップが用意されています。
このフレンチトーストの最大の特徴は、なんといっても口どけの良さ。約4cmもの厚みのあるきめ細かいサンドイッチ用の食パンを、アパレイユに24時間浸し、その後、フライパンに澄ましバター(バターから無脂乳固形分と水分を分離除去し、精製した乳脂肪)を引き、中火でじっくり焼き上げます。澄ましバターを使うことによって、軽くて品が良く洗練された口当たりになるのだとか。
その後、180℃のオーブンで上下と側面を焼き上げ、最後にもう一度フライパンで焼いたら完成です。そんな手間暇かけて作るフレンチトーストは、外はサクッと、中はとろけるような軟らかさで、その食感はまさに唯一無二。フレンチトーストからは澄ましバターの豊かな香りが漂い、さすがホテルメイドと言わざるを得ません。
フレンチトーストはアツアツのでき立てで提供されるため、まずはアパレイユが染み込んだシンプルな味わいを楽しんでみてください。シンプルに楽しんだ後は、バターやメープルシロップをたっぷりかけて食べるのがおすすめです。
ちなみにフレンチトーストの提供時間は、朝食(6時30分~10時30分/宿泊者のみ注文可能)とティータイム(14時~16時30分)のみ。一日に用意できる数が限られているため、事前予約がおすすめです。
※土・日・祝日の朝食営業は宿泊客専用
口どけの良さは感動もの! 「季節のミルフィーユ」
ムースリーヌをサクサクのミルフィーユでサンドし、その上にショコラシャンティとさくらんぼをのせた一品。さくらんぼにはマイクロレモンバームをのせ、見た目の華やかさと爽やかな風味をプラスしています。
サクサクとした風味の良いパイ生地に、コクのあるショコラシャンティが相性抜群。濃厚なムースリーヌや甘酸っぱいさくらんぼともしっかりマッチしています。ショコラシャンティの口どけがとても良く、鼻からふわりと抜けるショコラの風味もたまりません。
甘みと酸味が絶妙に絡み合う「季節のミルフィーユ」。6月末までの販売なので、お見逃しなく!
テイクアウト限定のケークにも注目
オーキッドに併設された「シェフズガーデン」では、ケーキや焼き菓子、チョコレートなど、さまざまなスイーツを販売しています。料理長やパティシエが厳選した商品をはじめ、オークラで長く愛されてきた伝統のスイーツがずらりと並び、どれを選んだらいいか迷ってしまうほど。
おすすめはテイクアウト限定の「ケーク・ショコラ・グリオット」3,800円。チョコレートのパウンドケーキにダックワーズをのせて焼き上げたもので、しっとり濃厚な味わいが特徴です。グリオットチェリーの甘酸っぱさとチョコレートの甘さがバランス良く調和していて、一口でも大満足のおいしさ。上品かつ高級感あふれる味わいなので、自分用にはもちろん、ここぞという時の手土産にもおすすめです。
オークラ伝統の味をこれからも守っていく
「レシピは変えず伝統の味を守っていく、これが私の使命ではないでしょうか。そしてこれまでの経験を活かして、今後は若い世代にどんどん指導していきたいと考えています。新しい商品を作るのも大事ですが、若い世代を育てていくのも大事ですから。今後もオークラ伝統の味を大切にしながら、お客様が喜ぶ料理をたくさん作っていきたいですね」。最後にそう話してくれた増山シェフ。
開業以来、変わらぬレシピで愛される「オークラ東京」のフレンチトースト。今後も注目していきたいお店です。
※価格はすべて税込