お店おすすめの寿司はこちら!

今回は11,000円のコースから、おすすめの寿司や料理をご紹介。

明石の鯛。捌いたのち、塩水にくぐらす。そうすると身がもちっとするそう。

明石のたこ。身は生のまま切り目を入れ、吸盤は湯掻いている。身はさくっと歯切れよく、吸盤はコリコリ。梅肉がたこの香りを引き立てる。

大トロ。豊洲、大阪、明石から、7日に1回5キロのブロックで仕入れている。シャリにまとわせるために、切り目を入れて。今日は青森産本マグロ。

明石の太刀魚。塩焼きにし、皮目を内側に握り、塩を振る。焼くことで身がふわふわになる。

北海道産のウニ。ウニの香りを楽しんでもらう為、シャリとウニのみで提供。沖縄の今村能章さんの器がインパクト大。

焼き穴子。半身を焼いて結ぶのが明石の寿司屋のやり方。〆として最後に出すことが多い。

蒸しアワビの肝ソース。淡路島産のアワビを、昆布や日本酒を入れただしに浸し、そのまま1時間半ほど蒸す。みずみずしく柔らかいアワビに濃厚すぎない肝ソースのうまみがまとわりつく。

 

山本さん

ご主人は明石の有名な寿司屋で修業されていたこともあって、明石のタコの握りは印象的でした。地方ではなおのこと、地元に近いネタを楽しみたいですね。

創意工夫ある寿司で再訪を狙う

今後について尋ねると、「店を広げたい、という気持ちはないですね。今は仕入れたことのないような食材を使ってみたいです。ひと仕事した寿司を研究して、握りもアテも創意工夫ある自分らしいものをもっとお出ししたいです」と熱い。愛さんは「先日、ご両親と20代の子供さんのご家族が来られて、子供さんから“また『ちかもち』に来たいね”と言っていただけてうれしかったです。お客様に“また来たい”と思っていただけるよう、楽しく話せる雰囲気づくりを大切にしたいです。とにかく喧嘩はしないように!ですね」と笑った。

※価格は税込。

撮影:東谷幸一
取材、文:木佐貫久代