今年も頑張った自分に小さな口福を。スイーツのプロが選ぶ、ミニャルディーズ専門店の推しケーキ

【ご褒美スイーツ①】「ルージュ（Rouge）」680円
【ご褒美スイーツ②】「ルミエール（Lumière）」540円
【ご褒美スイーツ③】「ヌフショコラ（Neuf Chocolats）」590円
期間は12/22〜25まで。当日販売のクリスマス限定のセットも！

写真左から「ルージュ（Rouge）」「ルミエール（Lumière）」「ヌフショコラ（Neuf Chocolats）」

【ご褒美スイーツ①】「ルージュ（Rouge）」680円

ハイビスカスティーとフリュイルージュを使った赤が美しいケーキ。

ハイビスカスと赤いベリー類（チェリー、ラズベリー、ストロベリー）にライチと洋梨のピューレを合わせて酸味と甘さのバランスをとった赤いジュレを、ババロアに泡立てた生クリームを合わせて濃厚さと軽さを絶妙に調整したシュプレームに重ね、ハイビスカスと赤いベリー類の赤いムースで包み、オリーブのビスキュイの上に置いたもの。ビスキュイとムースの間には赤い実のコンフィとコンフィチュールを合わせたものが忍ばせてある。側面は食感のアクセントとなるクロッカンを含んだ美しいラズベリーチョコ、上面はハイビスカスを使ったナパージュ・ルージュで仕上げられている。

酸味の強いハイビスカスの角を、甘酸っぱいベリー類が抑え、さらにライチや洋梨の甘みが加わることで、香り豊かで酸味と甘みのバランスの取れた味わいを実現している。オリーブ油のビスキュイも珍しい。単独で味わうと確かにオリーブ油の風味がするが、さっぱりとしていて、全体として味わうとハイビスカスの味わいを高めるのが不思議。アーモンドのビスキュイよりも相性が良いという。

隠し味に使ったという「ティムットペッパー」（フルーティーかつ穏やかな痺れも演出するスパイス）が良い仕事をしていて、ハイビスカスのイメージを高めるとともに、味わい全体に奥行きと複雑さを与えて、大人のケーキに仕上げられている。中村氏渾身の力作と言えよう。

【ご褒美スイーツ②】「ルミエール（Lumière）」540円

紅茶とクリームチーズのムースに、ベルガモットとパッションフルーツが爽やかに香るケーキ。

クリームチーズのムースにベルガモットジュレを合わせ、土台のビスキュイジョコンドの上には「ベルガモットのコンフィチュール」が忍ばせてある。全体を爽やかで酸味の強いパッションフルーツのグラサージュで覆い、2つの側面には、濃厚でミルキーかつ少し塩気もあるキャラメルのような味わいのブロンドチョコの薄板を貼り付けている。

アールグレイの紅茶の味わいにクリームチーズのコク、そこにふんわりとベルガモットの香りが加わり、全体として爽やかな味わいに仕上げられている。側面に貼り付けられたブロンドチョコの塩気のある甘みが、味わいに遊び心を加えている。

【ご褒美スイーツ③】「ヌフショコラ（Neuf Chocolats）」590円

チョコレートを主体に、アッサムティー、スパイス、バナナを合わせて仕立てた、上品でコクのあるチョコレートケーキ。

中心部は、小麦粉を使わないチョコレート生地であるビスキュイショコラの上にアッサムティーのクレームショコラを置き、さらにもう一度ビスキュイショコラを重ねて、その上にバナナとパッションフルーツのガナッシュを置いたもの。上記をムースショコラキャラメルで包み、ビスキュイショコラの土台に置くが、その間には、食感のアクセントとなるカカオニブとアーモンドのクロッカンが忍ばせてある。全体をグラサージュショコラで覆い、上部には、アッサムティーで風味を付け、ふんわりと空気を含ませたアッサムガナッシュモンテが飾られている。

メインとなるチョコレートには、カカオハンターズ社のコロンビア・トゥマコ産のカカオマスが使用されている。その味わいはコク深く、柔らかく、エキゾチックな香りとともに口中に広がる。それに、高品質な茶葉を生産することで有名なインド北西部アッサム州「マンガラム茶園」のアッサム茶葉で風味を付ける。こちらの茶葉は、優しく深い甘みを持ち、上質な旨みが長く続くことで有名。上記に香り高いスパイスを加え、さらにバナナを加えることで、甘い余韻を残し、コクと複雑な味わいを有する、至高のチョコレートケーキに仕上げられている。