シーズン到来！ お菓子の歴史研究家が選ぶ、有名ホテルのいちごスイーツ

いちごは、1月頃から出荷量が徐々に増加し、2～4月に流通のピークを迎えると言われます。つまり、今はいちごのシーズン真っ只中！ そこで今回は、旬の甘〜くみずみずしい「いちご」をたっぷりと使った、有名ホテルの「いちごスイーツ」を、連載「THEご褒美スイーツ」でお馴染み、お菓子の歴史研究家・猫井登さんに厳選していただきました。

【帝国ホテル 東京】「ランデブー ラウンジ・バー」

「ランデブー ラウンジ・バー」は、帝国ホテル 東京の本館1Fにあるラウンジ＆バー。2月1日〜4月30日の間「Fraise Fraise Fraise（フレーズフレーズフレーズ）」と題して、 東京料理長・杉本雄氏による特製のいちごデザートが提供されている。

ショートケーキをモダンにアレンジした「Fraise Fraise Fraise」は、サックリとした軽い食感のいちご形のクッキーで、ロールケーキ状のスポンジケーキを挟み込むような構造となっている。フランス産有塩バターにドライのいちごを練り込んだ「フレーズバター」、濃厚な生クリーム、スポンジ生地が三位一体となってハーモニーを奏でる。バターや生クリームのミルキーさに包まれて、新鮮で瑞々しいいちごの甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。

中のスポンジ生地はしっとり、外のクッキーはサックリ。いちごもその日ベストのものを組み合わせ、ヘタの部分はチョコレートで。表面には金箔と小花があしらわれ、見た目にも豪華な逸品に仕上げられている。

【帝国ホテル 東京】「インペリアルラウンジ アクア」

同じく帝国ホテル 東京の本館17階にある「インペリアルラウンジ アクア」では、2月1日～3月14日の間「Afternoon Tea “Fraise”」と題して、フレンチペストリーで楽しむいちごのアフタヌーンティーが提供されている。また3月15日～4月30日は、華やぐ桜と和をテーマにした「Afternoon Tea “苺”」が提供される予定だ。

まずは、中段、下段から紹介。中段・下段に並ぶセイボリー（食事系）は、いちごの香りとの相性を軸に考えられたものが並ぶ。

ヴィーガンブーケサラダ イチゴのドレッシングで：ヴィーガン仕様で仕上げられたブーケスタイルの色鮮やかなサラダ。いちごとヴィーガンマヨネーズのドレッシングとともにいただく。

イチゴ色のフォカッチャ：ほんのりといちごが香る、ピンク色のフォカッチャ。

薫香をまとった魚介のカクテル：薫製の香り付けをしたエビやイカを、菜の花とともにマヨネーズで和えた春らしい逸品。

プレーンスコーン：ホテル内のベーカリーで焼き上げたスコーンに、いちごのパウダーで香り付けしたチョコレートをのせたもの。

塩味の可愛らしいパフェ：グラスに層をなすクリームチーズやいちごのソースにトマトやモッツァレラチーズ、アーモンドサブレを飾り、パフェ仕立てにしたもの。いちごとチーズの相性が抜群。

柑橘香るガランティーヌ 赤キャベツとイチゴのマリネ：柑橘やピンクペッパーがのせられた鶏肉の下には、甘酸っぱい赤キャベツといちごのマリネ。甘酸っぱさの多重奏を味わえる。

ヴィシソワーズ イチゴ風味：じゃがいもの冷製スープをいちご風味に仕上げたもの。

上段は、クロワッサン、シュークリーム、オペラ、リンツァータルトなど、おなじみのスイーツを「いちご」バージョンで仕立てたもの。

Bijou Fraise（ビジュー フレーズ）：いちごを練り込んだ赤いグラデーションのクロワッサン生地でシャンパンに漬けたドライいちごといちごクリームを包んだもの。外はザクッと、中はしっとり甘いコントラストが見事！

イチゴのシュー：赤い生地はサクサク。中にはいちごのクリームがたっぷり。

オペラ ルージュ：ビスキュイ生地にいちごのコンフィチュール、バタークリームを交互に重ね合わせて、上部を真っ赤なゼリーで覆った華やかなオペラ。

イチゴのリンツァータルト：シナモンが香るリンツァー生地に、いちごジャムをたっぷりとのせて焼き上げたタルト。

軽く仕上てたフレジエをグラス仕立てで：フランス版ショートケーキともいえるフレジエをグラス仕立てにしたもの。グラスの中には、ピスタチオクリーム、ラズベリージャム、スポンジ生地、レモンゼリー。トッピングには、その日に一番おいしいいちご3種がのせられる（この日は淡雪、とちあいか、ゆめのかの3種）。

※価格はすべて税込、サービス料別