【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#79】「ルシ インドビリヤニ 蒲田店」
神奈川・十日市場町にある知る人ぞ知る隠れた名店「ルシ インドビリヤニ」が、東京・蒲田駅のすぐ近くに姉妹店をオープンさせました。本店はコロナ禍が本格化し始めた2020年4月にオープン。その後飲食店としては大変な時代が続いている中でも着々とファンを増やし、遂に2022年8月に都内に店舗を構えたというわけです。素晴らしいことですね。
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駅前の雑居ビルの5階にお店はあります。店内は南インドを感じさせる壁画やポスターが飾られ、明るい雰囲気で居心地が良いです。
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店名の通りビリヤニから、ミールス、ドーサまで様々な南インド料理がいただけます。まずは「ペッパーラッサム」350円から。
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ラッサムとは南インド料理ではおなじみの酸っぱ辛いスープです。通常はミールスなど定食の中の一つとしてあるものですが、個人的にこのラッサムが好きなので単品で頼み、食前のスープとして飲みました。こちらのラッサムはブラックペッパーの辛さがくっきりと際立ち、酸味も程よく、これを飲めば食欲に火がつくスープであり、スターターとしても優れたものでした。
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続いて「サンバルワダ」750円を。ワダとは南インドの甘くないドーナツ。サンバルとは南インドの野菜カレーで、和食に例えるなら味噌汁的な立ち位置にあるものです。そのサンバルにワダを浸したものがサンバルワダなわけですが、このワダがとにかくフワッフワ。サクッとしたワダもあればしっかりした生地のワダもあり、お店によって違うのですがこちらのワダのふわふわ具合には驚きました。
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それによく合うサンバル。ほっくりした食感の優しい野菜カレー。これ一品でも満足できそうなくらいにレベルの高いものだったので、こちらに来たらサンバルワダは是非食べてみてください。
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これで終わっても良いくらいの満足感だったのですが、せっかく店名にビリヤニを冠しているので何かビリヤニをと思い、珍しい「チキン65ビリヤニ」1,600円で締めくくり。チキン65とは南インドのスパイシー唐揚げ的な料理。何故65なのかというとこれが諸説ありすぎて何が本当なのかわからないのですが、それを調べてみるとインドの面白い部分が色々と見えてくるので興味ある方は是非調べてみてください。
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いずれにしてもこのチキン65が具材となったビリヤニは初めて食べました。ビリヤニと渾然一体になっているわけではなく、ビリヤニにチキン65がのせられているという形でしたがビリヤニ自体が香り高く、全体的にグレイビーが均一に混ざり合っていて何もつけずとも完成された味です。これにライタをかけてみれば爽やかさが増し、チキン65と一緒に食べてみれば満足感が増すという形。面白いです。
他にも色々と気になる料理がありましたがここでお腹いっぱいになってしまいました。店内は南インド系と思しきお客さんも多く、現地の方が足を運ぶお店だと言えます。実際に日本人向けの味とはなっておらず、現地で食べる味でした。本格的な南インド料理を味わってみたい方におすすめのお店です。
蒲田と言うとネパール系のお店が多い印象ですが、こうやって様々な選択肢が増えていくのは喜ばしいことですね。