ラーメン王が解説!ラーメン百名店TOKYO、醤油ラーメンのトレンド!

ラーメン百名店TOKYOの醤油ラーメンが売りのお店を、ラーメン王・山本剛志さんが独自に分析してもらいました。「東京ラーメン発祥の店として知られるのは、浅草にあった『来々軒』(※現在は閉店)。当初のスタイルは、鶏ガラや豚骨を使いながら濁らせないスープに、魚介出汁を加えていないラーメンが一般的でした。現在では煮干しや鰹節などの魚介系食材を出汁に加えている『東京ラーメン』も増えています。今回は、魚介出汁を加えたラーメンであっても、鶏ガラや豚骨の旨みが主体であると思えるお店については『醤油ラーメン』に分類しています」

 

食べるべき一杯がすぐわかる、ラーメン百名店TOKYO「醤油ラーメンマトリックス」!

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こちらは山本さんがラーメン百名店TOKYOの醤油ラーメンが売りのお店36店をスープの味の濃さと麺の太さでそれぞれ10段階に分けてマトリックス化したもの。この中にお気に入りのお店があれば、グラフでそれに近い位置にある他のお店も食べてみる価値アリ、というわけです。

 

「味の濃さと麺の太さというポイントに着目して、百名店入りした醤油ラーメンの36店舗を分類してみると、『やや濃い味+中細麺』『濃い味+中太麺』に多くの店が含まれていて、『魚介醤油ラーメン』よりも、少し麺が細くなっているようにも思えました。そして百名店入りした『ラーメン二郎』4店舗が、『濃い味+太麺』を占めています。また二郎に近い味を提供している『二郎系』『二郎インスパイア系』は都内には数多く存在していますが、百名店入りしたのは『ラーメン英二』のみでした。一方で、あっさりしたスープに細麺や中細麺を使う店も人気で、『天国屋』『しば田』『柴崎亭』といった、武蔵野多摩地区の人気店が百名店入りしたのが印象的です。同じ醤油味であっても、さまざまな味が楽しめるのがこのジャンルの特徴でもあると思います」

 

ラーメン百名店TOKYO「醤油ラーメン」の山本さん注目の3店

超純水採麺 天国屋(成瀬)の鶏白醤油麺

写真:お店から

 

あっさりとした、超純水と鶏だけを使って出した旨みが丁寧に折り重なったスープが印象的。白醤油もじんわりとした旨みを支え、食べやすくまとめられています。鮭節やウルメ節など、魚介系食材を使ったラーメンも人気を集めています。

 

 

ラーメン 巌哲(早稲田)の醤油

出典:代々木乃助ククルさん

 

和食の料理人としての経験を活かし、様々な食材を使った豊富なラーメンメニューを提供しています。そのベースとなっているのは、滋賀県の淡海地鶏をベースにしたスープ。

 

 

中華そば 葉山(牛込柳町)の中華そば

出典:ひらーりんさん

 

ご主人の出身地である山形県庄内地方のラーメンをイメージしつつ、新しい魅力を創作。極太麺を、注文を受けてから竹を使って最後のひと揉みをプラスして茹でているのが特徴です。プルプル震えつつ、コシも備えた麺の食感は絶妙!

 

 

 

解説してくれたのは

ラーメン評論家・山本剛志さん

 

ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。17年間で全国47都道府県の10000軒、15000杯を食破。現在も年に700杯前後のラーメンを食べて歩いている。ブロマガで公開している本気のラーメン情報チャンネル「ラーマガ」共同責任編集者。KADOKAWA「ラーメンWalker」百麺人。他、各所で活動中。

 

第3回ではラーメン百名店TOKYO「魚介醤油」ラーメンのマトリックスと注目店を紹介します。お見逃しなく!