ラーメン百名店TOKYO2017をラーメンのプロが解説!

ラーメンの人気店をTOKYOEASTWESTで分けてそれぞれのエリアでの今年の人気店を紹介しているラーメン百名店。ラーメンファンの間では発表直後から話題となっていますが、ここであらためて今年は選ばれたお店にどんな傾向があるのか、百名店のうちなんと90店以上食べ歩いたというラーメン評論家の山本剛志さん(「ラーマガ」編集人・「日本ラーメンファンクラブ」設立準備室・「メシコレ」キュレーター・「ラーメンWalker」百麺人)に分析してもらいました。

トレンド1.系列店や二毛作営業のお店が7組も百名店入り!人気店の別の味が楽しめる一杯も人気

たった100店だけが入れる百名店の中で、ネクストブランドや二毛作営業など、系列店とともに百名店入りを果たした店が7組あります。人気店の二毛作営業やネクストブランドにもラーメンファンが注目していることがわかります。

響 くろ喜&紫 くろ喜

浅草橋の「饗 くろ喜」と、金曜限定で鴨を使っていた「紫 くろ喜」が同時に百名店入り。ただ、「紫 くろ喜」は9月で終了して、今後新たな限定ブランドを始める予定とのこと。そちらも注目を集めそうです。

出典:ysen5さん

 

金色不如帰&裏不如帰

幡ヶ谷の名店「金色不如帰」はハマグリ、その場所で木曜限定で営業している「裏不如帰」は煮干しを使用。どちらにもファンが多い名店が揃って百名店に入りました。

出典:えーあいさん

 

 

BASSOドリルマン+中華そば しながわ

つけ麺メインの「BASSOドリルマン」と、中華そば専門店の「しながわ」、品川店主が手掛ける池袋の2店舗も揃って百名店入りしました。

出典:我武者羅ダディさん

 

 

麺屋一燈&煮干し中華そば一燈

新小岩で一番の行列店、北口の「麺屋一燈」と、テーブル席も設けて家族連れでも入りやすい、南口のネクストブランド「煮干し中華そば一燈」が同時に百名店入りしました。

写真:お店から

 

 

 

町田汁場 しおらーめん 進化&町田汁場 しおらーめん 進化 町田駅前店

町田の塩ラーメン専門店、駅から少し離れた「進化本店」と、「進化駅前店」の双方が百名店入り。両店のメニューには一部違いがありますので、それぞれに楽しんでほしいです。

写真:お店から

 

 

 

中華そば ムタヒロ 1号店&鶏そば ムタヒロ2号店

国分寺市内に出店を続ける「ムタヒロ」からは、創業店で煮干しスープの「中華そばムタヒロ」と、2号店の「鶏そばムタヒロ」の2軒が百名店入りしました。ムタヒログループでは、近く国分寺市内に5軒目のラーメン店を開店予定とのこと。驚きです。

写真:お店から

 

 

麺や庄の&麺や庄のgotsubo&MENSHO

唯一、系列店から3店舗を百名店入りさせたのが「MENSHOグループ」。1号店にあたる「麺や庄の@市ケ谷」、ベジつけ麺が人気の「麺や庄のgotsubo@新宿御苑前」、最新店で、店内で挽きたての小麦を使う「MENSHO@護国寺」の3店舗。いずれも味の組み立てが全く異なり、いずれも個性的です。

 

写真:お店から

 

 

トレンド2.一番の激戦区は新宿区!10軒が百名店入り!

2位の4区(千代田区、豊島区、渋谷区、杉並区)に4軒差をつけて、ぶっちぎりのトップが新宿区。激戦区の「高田馬場~早稲田」エリアからは「やまぐち」「厳哲」が百名店入り。大江戸線沿いの「葉山」「ちとせ」が揃って入りました。台湾まぜそば発祥の「麺屋はなび 新宿店」が、まぜそばメインの店としては唯一百名店に入りました。

 

トレンド3.百名店は自家製麺の使用率が高い!4割近くのお店が麺を手作り

100軒中38軒が自家製麺を使用。ラーメン店全体の自家製麺率を考えると、比較的高い割合を示しています。

 

 

解説してくれたのは

ラーメン評論家・山本剛志さん

 

ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。17年間で全国47都道府県の10000軒、15000杯を食破。現在も年に700杯前後のラーメンを食べて歩いている。ブロマガで公開している本気のラーメン情報チャンネル「ラーマガ」共同責任編集者。KADOKAWA「ラーメンWalker」百麺人。他、各所で活動中。

 

第2回ではラーメン百名店TOKYOを味別マトリックスでご紹介。あのお店の味が好きなら、近い味のお店が一目瞭然! 乞うご期待!