春になると、いいお天気の日には外でピクニックでも楽しみたいですよね。ピクニックといえば、おにぎり！都内には、少し遠出してでも行きたくなるような、おにぎり専門店がたくさんあります。シンプルながら作り手によって味や形も変わる奥深いおにぎり。今回はまだあまり知られていないニューオープンの都内のおにぎり専門店を紹介します。自分好みのおにぎりを見つけたら、お店で握りたてを味わったり、お花見やピクニックで楽しみませんか？

オーダーメイドできるおにぎり専門店

戸越屋　渋谷道玄坂店

2022年1月にオープンした「戸越屋　渋谷道玄坂」は、2020年に戸越銀座に1号店を出店した「戸越屋」の2号店。「食を通して人に優しい社会を創る」という企業理念をもとに、明るく元気なおにぎりやを目指しています。大きくて具だくさんの出来立ておにぎりを手に取れば、思わず微笑んでしまいそう。

木目を基調とした店内には、おにぎりを握っているところを見られる、寿司店をイメージしたカウンターを設けています。席数は23席あり、イートインもできます。

棚に並んでいるおにぎり以外は、注文を受けてから握ってくれます。具材は50種類以上あり、トッピングもできるので、組み合わせは無限大に楽しめます。「卵黄＋肉そぼろ」380円や、「明太マヨ＋焼きたらこ」380円など、組み合わせたおにぎりが人気のようです。

唐揚げ「戸越丸」2個とみそ汁、煮卵、お新香が付く「おにぎり2個セット」1,000円もあります。こだわりの具材を使い、米粒の立ったおにぎりは、ボリュームもあって食べ応えがあります。

■食べログレビュアーのコメント

『一個一個が大きいおにぎり。かぶりつくと、具が飛び出てきて、おにぎりの形状が崩れるふっくらと柔らかい握り。どこを食べてもしっかりと具材が出てきます。唐揚げは、パリッとした薄い衣で、ごまかしておらず、おにぎりのお供に◎。』（アダログさん）

『思ったより大きなおにぎりです。
米の質、炊き方は好みですが普通に美味しいと思います。
にぎり具合はふっくら包んであり100点満点以上といった感じ。唐揚げはジューシーかつ揚げたてなので間違いないですね。』（okamoooさん）

ぼんご監修こんが蒲田店

京急蒲田駅から徒歩3分ほどの一角に2021年11月にオープンした「ぼんご監修こんが蒲田店」は、その名の通り、大塚の有名な老舗おにぎり専門店「ぼんご」が監修した姉妹店。「ぼんご」と言えば長い行列のできる東京の名店ですが、その味を蒲田でいただけるとなれば、足が向いてしまいますよね。

イートインできるカウンターは6席のため、出来立てをその場で食べたい方は、お昼時の混んでいる時間を避けて行くのが良さそうです。

おにぎりは全て「ぼんご」で出しているもので、ふんわりと握られて具だくさんです。「しゃけ」「うめ」（各310円）などの定番メニューから、「明太クリームチーズ」「ねぎとろ」「卵黄の醤油漬け」（各360円）など珍しいものもあり、2種類の具をトッピングすることもできます。

ごはんの「倍盛り」「大盛り」（各100円）や、通常より小さめに握ってもらえる「ハーフ」（50円引き）などもあって、その時の気分に合わせられるのもうれしいですね。

■食べログレビュアーのコメント

『おにぎりがご馳走になるお店。ふっくらしたお米はおにぎりの常識を変えてくれます。具もたくさんで大満足の美味しいおにぎりですね。』（さすらいのうぶちゃんさん）

『固められていないお米を海苔でやっと止めているかのような膨らみを魅せるおむすび。頭頂部に添えられた具材がおいしさを誘います。綺麗に輝く筋子の濃い色味、一口は上部を、もう一口で中から溢れ出す、たっぷり感じる具材。
お米は隅田屋商店のもので、粒に張りがあり、ふわっとした甘みを適度な粘りで伝え、筋子の塩味がバランス良く綺麗に合うおいしさ！
極めてふんわりと握られているため、香りの立ち方がとても良い印象です。』（中目のやっこさんさん）

PORK YANKEES（西小山）

2021年12月にオープンした「PORK YANKEES」は赤いネオンとシーサーのイラストが目を引くおにぎり屋さん。おにぎり屋さんと言ってもここは、オーナーの地元沖縄のソウルフードを取り入れたポークたまごおにぎりの専門店です。

カフェ風のお洒落な店内では、サーターアンダギーや沖縄ビールもいただけます。

シンプルで優しい味わいにこだわった「ポークたまごおにぎり」が看板メニューです。ポークランチョンミートと卵焼きをはさんだ「プレーン」（350円）をはじめ、「ソーキ」「タコミート」（各600円）や「ゴーヤ天ぷら」「もずく天ぷら」（各650円）など、沖縄らしいメニューも魅力的です。

■食べログレビュアーのコメント

『基本メニューは全てに卵焼きとスパムが、おにぎらず的な海苔を巻いたご飯の間に挟まれています。その基本にプラスする事で様々な味を楽しめる様でメニューは無数にありました。沖縄のソールフードらしく、人参しりしり、ソーキ、タコミート、ゴーヤ天ぷら等々。軽くおやつ感覚でも食べられて良いと思いました。勿論、お酒と一緒に召し上がっても美味しいと思います。』（LunchBoxさん）

テイクアウトにおすすめのおにぎり専門店

おむすびstand micro cafe はなれ（調布）

テイクアウト専門の「おむすびstand micro cafe はなれ」は、調布市深大寺の「micro-cafe」が「調布市深大にぎわいの里（調布卸売センター）」内に2021年2月オープンしました。新潟で取れたコシヒカリを毎日自家製米して炊き上げるこだわりのおむすびや、ローストビーフ丼などの丼物、だし巻き玉子などのお惣菜も購入できます。

新潟の食や情報の発信基地をコンセプトにしていて、かんずりやお塩など、新潟の品も購入できるそうです。

その場で握っていただくおにぎりは、握り加減も塩加減も絶妙。ふわっとしていて食べやすいおにぎりを、近くの野川河川敷でいただくのもいいですね。おにぎりは160円からとリーズナブルな価格設定がうれしいところ。土、日、祝日は「おむすび2個スープセット」（720円）や「おむすび2個お惣菜セット」（880円）などセットも充実しています。

■食べログレビュアーのコメント

『セットの「おむすび」は多彩なメニューから好みの2種をチョイスできます。
作りたてでホカホカ・・とても美味しいご飯です。具材も旨く作られています。豚汁も美味しい豚肉と、ごろごろ野菜の具沢山で満足度が高い贅沢な一品。』（フォトンさん）

『ナチュラル志向がコンセプトなので、どの弁当も自然体の美味さ。といっても素材の味を全面に出すのではなく、味噌や麹などを使ってちゃんと料理されてるけど、調味料が良質だからか尖ったところがない印象。』（ファブリアーノさん）

おにぎり幸吉（三鷹）

三鷹駅南口からすぐ近くの場所に2021年5月にオープンした「おにぎり幸吉」では、ふっくら具だくさんのおにぎりを朝8時から購入することができます。

朝8時半から夕方18時までの営業なので、朝食はもちろん、通勤や通学前にその日の昼食用を購入したり、おやつや夕飯にしたりと、さまざまな用途で利用ができます。店内にはイートインスペースもあります。

金芽米や十五穀米など健康志向のお米から作るふっくらしたおにぎりは、かわいいパッケージでお土産にも喜ばれそう。店頭にないものはすぐに握ってもらえます。人気メニューは「紅鮭」（216円）、一口サイズのおにぎり3個セットの「三色手毬」（194円）、珍しいメニューでは「鯖梅バジル」（237円）もあります。メニューにある具ならなんでも組み合わせができるそうです。

■食べログレビュアーのコメント

『特徴は、なんと言っても具材がデカイ。ただ種類により、握る固さに違いをつけてるのか？鮭はふわふわ、タラコはしっかり握られていた。』（MR.B級Ｋさん）

『注文をしてから握ってくれるので、食欲が増します。おにぎりの形のパックに１つずつ入れてくれるのも嬉しいですね。海苔の香りもよく、美味しかったです。ご飯は少しかために炊いてるのが超好み。』（クイーンズアリスさん）

のりきっちん by KOZEN （浅草）

2022年1月に台東区松が谷にオープンした「のりきっちん by KOZEN」は、創業128年の老舗海苔メーカー株式会社小善本店がオフィスの1階にオープンした海苔商品を購入できる直営店。人気商品の焼き海苔「優雅」を使用したおにぎりが販売されています。

明るくかわいらしい店内では、おにぎりの他に、焼き海苔やキャラ弁が手軽に作れるデザイン海苔「のりあーと」、ふりかけ海苔「のりカケルくん」などオリジナル商品を販売しています。

海苔は2種類から選べ、海苔のパリパリ感を味わえるように、海苔とご飯が別にパッケージされているのも、海苔屋さんらしいこだわり。差し入れにも良さそうです。

魚沼産コシヒカリを使用したおにぎりのサイズはやや大きめで、ご飯はふんわりと空気を含ませるように握られています。鮭醤油で味付けした北海道産のいくらを使った「いくらの醤油漬け」（200円）はいくら一粒一粒にしっかり旨味が感じられます。「とろ～り卵おにぎり」（200円）は卵黄の醤油漬けが入っていて、まるで卵かけご飯を食べているよう。焼き海苔「優雅」は有明海産の軟らかな口溶けと豊かな風味が特徴で、おにぎりとの相性も抜群。どれも良心的なお値段でうれしいです。