【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#125】「ダルバート シャンティ」
神田に「バー&スナック シャンティ」というスナックがあります。縁あって行ってみると実に楽しいお店で通うようになりました。そんなバー&スナック シャンティでの、ある日のママと僕の会話から今週のカレーをスタートさせましょう。
バー&スナック シャンティのママ
今度カレーのお店を出すことになったから、良かったら来てね!
カレーおじさん\(^o^)/
え? どういうことですか?
バー&スナック シャンティのママ
実は旦那がネパール人でシェフなのよ。その人のお店を開くの。
カレーおじさん\(^o^)/
え? どこかで働いてたシェフ?
バー&スナック シャンティのママ
色んな所で働いてたんだけどね、実は私も昔カレー屋さんで働いてて、そこで出会ったのよ。
カレーおじさん\(^o^)/
え? どこ?
バー&スナック シャンティのママ
もう無くなっちゃったんだけどさ、築地にあった「カリカリ」っていうお店。
カレーおじさん\(^o^)/
え!? 僕カリカリ通ってましたよ! 今は神楽坂に移転して店名変わって「想いの木」になった所ですよね。めちゃめちゃおいしいお店じゃないですか!
バー&スナック シャンティのママ
流石、よく知ってるわねぇ(笑)。
と、こんなことがありまして、当時学芸大学にオープンしたお店に行ってみたら最高においしくて。そのお店は残念ながら閉店してしまったのですが、その後溝ノ口に期間限定で移転オープン、さらにその後、僕が出会ったきっかけとなる神田のスナックシャンティのランチタイムに夫婦間間借りオープンとなったのです。
学芸大学時代は本格ネパール料理から独創的な料理まで、様々な料理で楽しませてくれたお店ですが、現在の店舗はスナックの簡易キッチンでの調理となるので、ダルバートとカレーメインです。それでいて、ダルバートは随所に本格的なネパールの味を感じますし、かつての独創的なスタイルの料理も限定メニューとして楽しめるのです。
今回いただいたのは、カシコマス(山羊のネパールカレー)とククラコマス(チキンのネパールカレー)の2種盛り「ダルバートセット」1,200円。これに「スパイシー卵」100円をトッピングしました。
ダルバートとはネパールの定食で、ダル(豆)とバート(ご飯)を基本とし、それに様々なおかずが付く定食なのですが、基本のダルは日によって豆を変えているので何度食べても飽きが来ません。優しく滋味深い、ホっとするようなおいしさのダルです。
カシコマスは骨付き、皮付きの山羊肉を使用した本格的なネパール味。スパイス使いはネパールらしくいたってシンプル。だからこそ素材の旨味が引き立つのです。
ククラコマスは多くの方に食べやすい安心のカレー。この日のサグは菜の花を使用していて、それもまたマニア心をくすぐります。サグというと日本ではほうれん草が多いのですが現地では青菜全般を指し、菜の花を使ったものもポピュラーなのですが、日本ではまだ少数派。原価が高いので食べる側としてはその分お得なのです。
スパイシー卵も贅沢感をプラスできるトッピング。ラプシ(ネパールの果物)の代用的に梅干しのアチャールがのっているのも、本格ネパール感と日本の食材の融合を感じ、うれしくなります。玉葱などはママの地元北海道の野菜を使っているという、ネパールと北海道の愛のダルバートと言っても過言ではないでしょう。
ダルバートのみならず、限定メニューでは「中華プレート」1,000円なども時折登場します。こちらは学芸大学時代に僕が一番好きだった限定メニュー「中華ターリ」のミニマムな形なのですが、ここでしか食べられないおいしさとなっていました。
お店は基本スナックなのですが、だからこそパーテーションなどもしっかりしていて感染対策もなされていますし、テイクアウトもあり、お得な価格でネパールカレーのお弁当がいただけます。
とかく夜の街と騒がれてしまう昨今。スナックも厳しいということで、今までは昼限定の間借りだったのですが、最近では夜にもこのカレーを提供しているそうです(売切次第終了)。
場所はJR神田駅からすぐ近くのビルでアクセスも良いです。神田といえばカレーの街ですが、本格的なネパール料理を味わえるお店はまだまだ少ないです。毎日食べても飽きの来ない優しいおいしさを是非!
※価格はすべて税込