【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#220】「SHERPA ASIAN HUB」

昨年から注目の新店舗が続々と誕生しているネパール料理激戦区大久保エリア。本格的でおいしい、あるいはお手頃価格であることは既に当たり前となっており、この中で生き残るにはプラスアルファの個性が無いと厳しい状態と言えます。そんな大久保で2025年3月26日に開店した「SHERPA ASIAN HUB」は、まさに他にない個性を持った新店舗だと言えるでしょう。

こちらの特徴はネパール料理のみならず、南インド料理もあればネパール焼肉まで楽しめるということ。奥まった入り口を抜けると中は各テーブルに換気装置がついており、この場所が元々韓国系焼肉店だった名残を感じさせます。


まずは前菜的に「マサラドーサセット」1,050円から。ドーサとは南インドの軽食で、豆粉や米粉を使った甘くないクレープのような料理。

こちらのお店では、スパイスで味付けられたポテトを自分で入れるスタイル。ココナッツやトマトのチャトニを塗り、サンバルをかけていただきます。本格的な南インド料理店と遜色ないレベルのドーサにこの後の料理への期待が高まりました。

ネパール焼肉と名付けられた焼肉はネパールらしく牛は無く、羊と豚と鶏。テーブルで焼く場合は2人から注文可能で、各種の肉は1人前ずつでも頼めるとのこと。「味付け焼きマトン」1,200円と「豚肩ロース」600円を注文し、テーブルに設置された焼き台で自ら焼いていただきました。

甘味噌、辛味噌、塩ごま油の3種のタレで食べる焼肉。このような場所で焼肉を楽しめるという体験は他では得られないものでとても楽しいです。

〆はネパールセットメニューの「Aセット」700円をチキンで。ネパール料理定番のダルバートです。ククラコマス(ネパールのチキンカレー)とダルは優しく滋味深いおいしさ。サグ(青菜炒め)にアチャール(スパイス漬物)もレベルが高いです。これがこの価格で食べられるというのは素晴らしい。

色々なジャンルの料理があるとどれも中途半端となってしまうことが往々にしてありますが、こちらは本格的な南インド料理とネパール料理、そして珍しいネパール焼肉と、どれを食べてもおいしく、また、それを同時にいただけるという非常に楽しいお店です。1人でも楽しめますが、複数で行き、さまざまな料理を楽しむのがよりおすすめです。
※価格はすべて税込