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〈2019 食通が惚れた店〉
平成から令和へと元号が変わった2019年。外食シーンにおいても、新しい時代の幕開けを感じさせる飲食店や、グルメにまつわるトピックスが盛りだくさん。そこで、グルメ情報を熟知した方々に、2019年に最も感動したお店について教えてもらいました。「2019年のNo.1」「2,000円以下のプチプラグルメ」「2020年の注目店」をそれぞれご紹介します。
今回は、食べロググルメ著名人の柏原光太郎さんにお答えいただきました。
教えてくれる人
柏原光太郎
日本ガストロノミー協会会長。大学卒業後、出版社に勤務し、グルメ本を手がけたことで食の奥深さに目覚める。料理は作ることも食べることも大好きで、中学生の娘の毎日の弁当と朝ごはん、週末の家ごはんを作っている。料理好きのための食の発信基地としての役割を担うべく2017年12月社団法人「日本ガストロノミー協会」を設立。
2019年のNo.1飲食店
Q 2019年に行ったなかで、〈最も感動した飲食店〉はどこですか?

A 「シゲ テイ」です。
神楽坂のひとりがやっとという路地を入ったところにある小料理屋。ミステリアスなファサードとは別に料理は明快。黒板に書かれたメニューは20種類以上で、店主と相談しながら決めるのが楽しい。人数に応じて取り分けてくれるなど心遣いも細かい。居酒屋以上、料亭未満のとても塩梅のいい店。
Q そのお店で〈印象に残った一皿〉は?

A 「白魚の天ぷら」です。
季節の魚がメニューに載るからいつもあるわけではないが、2月に初めて訪れたときにいただいた料理。一尾ずつさくっと揚げた白魚を日本酒でやっつけたが、白魚の甘さと塩味のバランスが素晴らしかった。
2,000円以下のプチプラグルメ
Q 2019年に行ったなかで、人におすすめしたい〈2,000円以内のプチプライスで食べられる幸せ〉は何ですか?

A 「福満苑 鼓楼(フクマンエン グーロー)」の「ひつじ肉の串焼き」です。
池袋の隣、要町にある中国郷土料理店。赤坂の「白碗竹筷樓(バイワンジュウカイロウ)」料理長がオーナーシェフとなり、中国の地方料理を使った料理の数々が出る。予算を言っておまかせが一番だが、最初はやはりひつじ肉の串焼き。クミンの香りがビールになんといっても合う。
ひつじ肉(3本) 600円(税込)
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。 |
2020年 注目のお店
Q 2020年、〈注目したい飲食店〉はどこですか?

A 「アン ファス」です。
師走に行った、人形町のビストロ。店主ひとりで作ってサービスしているが、どのメニューも魅力的なのに、量が多いから食べたいものまでたどり着けない。来年はなんとか制覇したい。
文:柏原光太郎・食べログマガジン編集部