出世ごはん
デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている! 元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!
No.6 デキる社長は出世する店を知っている!名店出身の店主が切り盛りする新店
久丹
出世するひとって、出世するお店で食べているという事実をまたしても、こちらで確認させていただきました。
最初、存じ上げなかったんですよ、4月にオープンされてたって。たまたま、今、勢いのある社長さんに「久々、食事でもしよう」ってことでお誘いいただいて、銀座のカフェで待ち合わせてからお連れいただいて。「あれ? 新富町?」って感じでたどり着いただけだったので。
ただ、最近の新富町はちょっと前のバル!ビストロ!みたいなカジュアル一辺倒だった頃とは様変わりしてますからね。「フルタ」さんや「チウネ」さんのような料理だけでも3万円以上するような高級店が増えていて、羽振りのよい方々が前より頻繁に足を踏み入れるようになってますから。
でもって、カウンターに腰を下ろせば、あれ? ご主人って日本料理「かんだ」さんに長くいらした方では? 「そうなんです」というわけで、名店で右腕を務めていた方が独立されていたんですよね。
にしても、さすがイケイケの社長、情報が早い! 雑誌にネットに、おいしいお店の情報ってそこら中に溢れていますが、これまでわたくしに最新&最旬の美食情報をいち早くもたらしてくれたのは、いつだって出世最前線を突っ走る社長さんやビジネスパーソンのみなさんでした。そういう方々って日々、日本各地はもちろん、世界中の食のホットスポットで大切な方をもてなしたり、もてなされたりして、リアルな体験で情報を取り込んでいらっしゃるから、選ぶお店に間違いがないんです。
出典:shara♪さん
そんな方に選ばれし「久丹」さん、その心根に感心いたしました。コース2万3千円の1本勝負。1万円台から始めて、実績を積んで徐々に値段を上げていくお店はたくさんありますが、最初から2万3千円。これね、覚悟がいるんですよ。高い値段でもやっていけるという自信と、やってやる!っていう覚悟がいる。
わたくしがホステスをやらせていただいた頃、肝に銘じていたことがあります。それは「自分の財布でモノを考えず、お客さまの財布で考える」ということです。お金のない自分のモノサシでちょっとでも安く、でも、その分、経費も抑えて、という価値観で営業しようとするとどうしても内容までチマチマしてしまう。でも、お金を持っていて、お金を使える方の立場になれば、満足できるなら高くてもその方がいいわけです。
出典:shara♪さん
「久丹」さんはそこをわかっていらっしゃる。鮎にアワビに焼きスッポンと次々、贅沢素材のそれも選び抜かれたものがどんどん出てくる。シンプルに食材の持ち味を引き出しながらも、すき焼きにフワフワに泡だてた卵を合わせたり、ちょっとだけひとひねり。炊き込みごはん、デザートに到るまで「ご馳走、食べた〜」と大満足できる内容です。もし、コース1万5千円だったら得られない次元の食の喜びが、確かにありました。そういうところ、そういう心意気にデキる方々は価値を見いだすのです。
出典:matu4さん
こちら、年内に予約が取れないお店へと変貌を遂げそうな予感。きっと出世するひとたちで席がみっちり埋まることと存じます。