〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

鮨処 しし(東京・大森)

2024年5月13日、大森に「鮨処 しし」がオープンしました。ネタにもシャリにもこだわった本格寿司のコースがリーズナブルな価格で楽しめると早くも予約必須の人気店になっています。

店舗外観。ドアの向こうに「SAKABAR」と「鮨処」の2店がある
店舗外観。ドアの向こうに「SAKABAR」と「鮨処」の2店がある   写真:お店から

場所は大森駅から徒歩3分、大森銀座商店街の一画にあります。店内に入るとすぐに「SAKABAR しし」があり、「鮨処 しし」はその奥に。

店舗内観。和モダンの清々しい雰囲気が心地よい
店舗内観。和モダンの清々しい雰囲気が心地よい   写真:お店から

庶民的な雰囲気いっぱいのにぎやかな商店街から店内に一歩足を踏み入れると、閑静な和モダンの落ち着いた空間が広がり、心がやすらぎます。

席はカウンター席が9席。ヒノキを組み合わせたカウンターは、他の寿司店ではなかなか見られないもので大将のセンスが感じられます。

つまみと握り、巻物、椀、デザートの16品からなるコース、8,800円
つまみと握り、巻物、椀、デザートの16品からなるコース、8,800円   写真:お店から

メニューは、つまみも含んだ寿司のコースのみ。ネタは豊洲市場に大将自ら赴き、厳選したものや、新潟や北海道から直送した鮮度も質も高いものがそろいます。

自慢のマグロは赤身と中トロの2種類いただけます
自慢のマグロは赤身と中トロの2種類いただけます   写真:お店から

中でもぜひ食べたいのが幻といわれる「フジタ水産」の本マグロ。「フジタ水産」は「すきやばし次郎」をはじめ、名だたる高級寿司店御用達の、知る人ぞ知るマグロ専門仲卸です。「フジタ水産」のような仲卸の場合、新人がいきなり訪れてもすぐにマグロを分けてもらえるわけではありません。大将が名店で修業してきた証です。身が引き締まり、味が濃いマグロはとろけるおいしさです。

新潟県上越市の米「みずほの輝き」。コシヒカリに匹敵するおいしさと言われています
新潟県上越市の米「みずほの輝き」。コシヒカリに匹敵するおいしさと言われています   写真:お店から

マグロだけではなく、旬のネタもそれぞれ丁寧な下仕事がされており、一貫一貫それぞれに感動のおいしさがあると評判です。

シャリは米どころ新潟の「みずほの輝き」を使用。コシヒカリより粒が大きく、甘みがある米のため、砂糖を使わず、白酢と赤酢をブレンドしてシャリを作ります。

カニみそバターがのったカニコロッケ
カニみそバターがのったカニコロッケ   写真:お店から

つまみも秀逸。カニみそバターがのったカニコロッケや、揚げ白ナスのポン酢和えなど和食の経験がある大将のつくるつまみはセンス抜群。もちろんお酒との相性もぴったりです。

新潟の希少な酒もそろいます
新潟の希少な酒もそろいます   写真:お店から

ドリンクは大将出身の新潟県産を中心に常時30種類の日本酒をラインアップ。併設している「SAKABAR」は焼酎メインの品ぞろえですが、こちらのドリンクも「鮨処」で楽しむことができます。

高級寿司クオリティでありながら、つまみも含めたコースが8,800円~とリーズナブル。予約困難になる前に出かけてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

はっとり0308
「フジタ水産」のマグロ   出典:はっとり0308さん

『東京随一のお鮨屋さん、職人さんの人柄も良く、気持ちの良い空間にしていただけた。職人さんは、新潟ご出身で新潟の和食屋さん、精進料理、六本木のお寿司屋さんや海外で修行を積んで、帰国後にこちらのお寿司屋さんをオープン。新潟の酒屋さんのお友達から仕入れる日本酒や札幌のお友達から仕入れるネタ、豊洲や大田からの仕入れもあり、本当に素敵なお店』(はっとり0308さん)

ヒデさんぽ
「フジタ水産」のマグロを使った漬けマグロ   出典:ヒデさんぽさん

『一品一品仕事ぶりが感じられ、最後までワクワクしながら16品のコースが楽しめました。
マグロは豊洲で有名なフジタ水産から仕入れたもの。
そのままと、漬けの2種類。
脂のしつこさはなく、口の中に旨みだけが広がります。

鮨と鮨の間に出てくる料理も仕事を感じます。
揚げ白ナスのポン酢和え、皮の厚さが肝。普通のナスでは皮が硬すぎ、水ナスでは柔らかすぎる。その間の白ナスに片栗粉をサッとまぶしてあげることで表面のサクッとした食感ときめ細やかなナスの食感を同時に味わえます』(ヒデさんぽさん)

※価格はすべて税込。

文:小田中雅子