【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#116】「スパイスフォース」
スパイスカレーの普及により、様々なカレーのレシピが広まったり、動画でわかりやすく紹介されたり。今まではハードルが高かったルウを使わずスパイスを調合してカレーを作る人も増えてきました。飲食店でもスパイスカレーをメニューに加えるところが増えています。しかし、どうしても同じようなカレーになってしまっている所が多いとも感じています。どこかのお店と似た感じになってしまいがちなんですよね。
そんな中、ここにしかない確固たる個性のあるカレーを提供し、しかも食べる度に味が進化するというポテンシャルを秘めた期待のお店が誕生しました。上板橋の「スパイスフォース」です。
こちらのお店は元々「最高おにくセンター」という名前で肉バルを営んでいたのですが、コロナ禍の中で夜のバル営業が難しくなり、ランチ営業をスタート。そのメインとしてカレーを出し始めたのです。シェフはカレーを作っていくうちにどんどんハマっていき、その結果お店もカレー専門店「スパイスフォース」に生まれ変わったという、コロナ禍のピンチを逆に楽しむようにして新しいものを生み出した精神性と行動力がまずカッコイイじゃないですか!
最高おにくセンターの頃からメニューにはシメのカレーうどんがあったり、肉串をカレーソースで食べることができたりと、カレー自体はありました。系列店である「ハングリーヘブン」のカレーバーガーはどれも最高においしいですし、そもそもがカレーに対して力を入れている会社なのです。メニュー開発に携わったシェフは洋食系を中心に様々なお店で修業された方。確かなセンスと調理技術や知識があります。
カレーはビーフ、ポーク、チキンの3種類。そこに、最近では本日のカレーという限定カレーまで登場しました。ノリに乗っています。
ビーフは元肉バルならではのおいしい牛肉がゴロゴロと入った食べ応えあるカレー。洋食系カレーとスパイスカレーの中間くらいのイメージです。
ポークはトマトベースで、タルカ(油で熱したスパイスをカレーにかけるというインド料理の手法)したスパイスの香りが立つパンチあるカレー。豚肉のスパイス焼きものるところがうれしいです。
チキンはバターチキンベース。甘味と旨味のバランスが良く、嫌いな人はほとんどいないであろうカレー。辛い物が苦手な方にはこれがおすすめです。カレーは「自由に作る」ことを心がけているそうで、だからこその型にとらわれない個性あるおいしさになっているのでしょう。
どのカレーにもキムチが副菜としてトッピングされているのですが、これが最高の相性! スパイスカレーの副菜にアチャール(インドの漬物)が付くのはよくあることですが、このキムチはコリアンアチャールとでも言えるような形であり、楽しいです。ビーフにはライム、ポークにはレモンと、合わせる柑橘系にもこだわりを感じ、そのこだわりが正しいことは食べればわかるでしょう。
さらにはご飯も進化しました。今までは日本米だったのですが、今週食べたものはインディカ米と日本米、さらにもち麦のブレンド。インド料理のプラオのようでもあり、カレーのおいしさをさらに一段階引き上げる役割も果たしていました。素晴らしい!
気に入って何度か食べているんですが、食べる度に進化しているんですよ。元々センスの良い人が“カレー作りとは何か”ということを作っていくうちにどんどんわかってきて、新たな気づきと工夫が加わり、それが味に反映しているという。通い甲斐のあるお店です。これだけしっかりとおいしくて副菜も華やかにのったワンプレートが、どのカレーも単品1,000円(限定カレーのみ内容により価格変動)、あいがけでも1,200円という価格はめちゃめちゃお得ですよ!
テイクアウトも対応していますし、近隣の地域にはデリバリーも可能です。テイクアウトでもそのおいしさと華やかさは変わりありません。ちなみにデリバリーは系列店のものも一緒に頼めます。ということはつまり、スパイスフォースのカレーと、ハングリーヘブンのカレーバーガーが一度に頼めるということ。近所の方が羨ましい!
対応地域は板橋区から練馬区にかけての、地名で表すと若木、中台、前野町、宮本町、常盤台、南常盤台、上板橋、桜川、平和台、氷川台、東新町、北町。合計1,500円からデリバリー可能で、2020年6月いっぱいまではデリバリー手数料はサービスとのこと。
せっかくですからお得な6月中に是非頼んでみてください!
※価格はすべて税込