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〈2024 食通が惚れた店〉
みんなが再び日常的に外食を楽しめるようになった2024年。インバウンドの盛り上がりもあり、飲食業界も新しいチャレンジに目を向けた一年だったのではないでしょうか。
そんな2024年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「3,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。
今回は、大阪在住のフードライター・船井香緒里さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
船井香緒里
福井県小浜市出身、大阪在住。塗箸製造メーカー2代目の父と、老舗鯖専門店が実家の母を両親に持つ、酒と酒場をこよなく愛するヘベレケ・ライター。「あまから手帖」「dancyu」「BRUTUS」などでの食にまつわる執筆をはじめ、「dancyu.jp」で連載「大阪呑める食堂」を担当。食の取り寄せサイトや、飲食店舗などのキュレーションもおこなう。「Kaorin@フードライターのヘベレケ日記」で日々の食ネタ発信中。
2024年のベストレストラン
Q. 2024年、最も印象に残った店を教えてください
A. 「薪火 全」の「熟成肉の薪火焼き」です
大阪で「肉料理とワイン YUZAN 南船場」を営む安田宰英さんが、淡路島・由良の高台に開いた一軒家レストランです。まず、大海原を望む大パノラマに感動!
そして、薪火を自在に操るおまかせコースは、島の食材はもちろん、安田さんが人生をかけて信頼と技を築き上げてきた熟成肉の薪火焼きが主役。その日、最も良い熟成肉を何種類か焼き上げるのですが、ナッツのような独特の熟成香と、薪の甘やかな燻香がクロスオーバー。しかも赤身肉ならではの咀嚼の快感が堪らない!