小関さんの一押し! 肉汁があふれ出す「厚切り上タン塩」

見た目にも美しいマンゴーカットは火がしっかり通り、絶妙な歯ごたえに仕上がる

小関さん、島田さんともに「欠かさず食べて欲しい!」と挙げたのが「厚切り上タン塩」1,480円。2cmほどの豪快な厚切りっぷりで、焼くとマンゴーカットした切れ目から、艶やかな肉汁が洪水のようにあふれ出す。味わえば必ず驚くであろうコスパの良さは「原価率を考えると、倍以上の値段を取ってもおかしくはないんですけど……」と島田さんが嘆くほど。

小関さんのこだわりの食べ方を再現。贅沢すぎる牛タン丼は病みつきになること確実!
 

小関さん

焼き上がったら肉汁を落とさずにご飯の上にのせ、肉汁を染みこませます。そこにお代わり自由のお通しのネギとニラをのせ、さらにその上からレモンを直搾りして食べるのがおすすめです。

4種の野菜がセットになったお通しは何度でもおかわり可能。お肉との相性はもちろん、単体で食べても十分おいしい

小関さんが絶賛するお通しは、マンモスキャベツ、にらムンチ、やみつきネギ、からモヤシの4種類。やみつきネギは、タンのメニューの中でも高い人気を誇る「埋もれ!ネギ塩タン」1,280円でトッピングしているネギと同じ味付けで、タンとの相性は間違いなし。

こちらもハズせない! ホルモンから〆の定番まで

しっかり焼いてもプリップリ!「上レバー」

鮮度にとことんこだわったレバーは色も艶もとびきり良く、一見スイーツにも思える美しさ!

種類豊富なホルモンの中で、特段の人気を誇るのが「上レバー」980円。新橋で上質なレバーを食べられる店が少なかったため、勝負するために力を入れた「エース商品」の一つだそう。ピンと角が立った切り口と、キラキラと輝く艶が、鮮度の高さを証明。皿に敷かれたごま油にくぐらせてから焼けば、プリッとした食感とともに、香ばしさが口いっぱいに広がる。

新鮮さを味わってもらうために、ごま油と塩のシンプルな味付けで提供。レバーを求めて通うリピーターも少なくない
 

小関さん

見た目はまるで高級羊羹のようです。この値段で上質のレバーが味わえるのがうれしい! しっかり焼いてもパサつきません。

味もインパクトも最上級「名物!マンモスタン」

1本のタンからわずかな量しか取れない、サシが豊富で柔らかなタン元のみを使用

小関さんが「最上位のブランドのタン元を、塊でいただく夢のように贅沢な逸品」と称するのは「名物!マンモスタン」4,480円(※要予約)。SNS映えを重視して誕生したという、インパクト絶大なタンの塊の重量は250g! 提供すると必ず、歓声が上がるそう。

焼き台の全面を使い、じっくりと焼き上げる。ハサミでカットするたび肉汁があふれ出る様子は、バッチリ動画映え

おいしく焼くのにはコツがいるため、焼きからカットまでスタッフが担当する。カリッ、シャクッという食感とともにジュワーッと流れ出る肉汁のハーモニーは、まさに至福。専用のネギだれ&梅だれで味変を楽しみながら、ペロリと完食してしまうおいしさだ。「原価率を度外視してこだわった」という味を存分に満喫してもらうためにも「空腹が一番のスパイス。お腹がぺこぺこの状態で、一口目に食べて欲しいです」と島田さん。

「名物!マンモスタン」専用のネギだれ&梅だれセット。左の梅ダレは本商品を頼まないと味わえない!
 

小関さん

厚切りのタンならではの、シャクシャクッとした食感を余すところなく味わえるマストメニュー。USの中でもアイオワという最上位のタンを使用しているため、柔らかいんです。もちろんインスタ映え必至!

さっぱりと〆に最適な「マンモス海苔冷麺」

表面が真っ黒になるほどたっぷりの海苔を盛り付け。ハーフサイズもある

最後に紹介する「マンモス海苔冷麺」880円は、〆のメニューで人気No.1。盛岡の製麺所から取り寄せる、もっちり弾力のある麺と優しい和テイストのスープに、浜名湖産の海苔をどっさりとトッピングした一品。ありそうでなかった組み合わせは想像以上に好相性で、満腹ながら箸が止まらなくなる。お酢を入れると、一層さっぱりとした味わいに。

 

小関さん

盛岡直送の生麺を使用したもちもちの太麺に、甘みのある和風スープと大量の海苔が絡み合います。さっぱりと食べられ、焼肉の締めとしては最適!

味もビジュアルも印象に残るメニューは、それぞれ食べ応えも抜群。カウンターでひとり焼肉を楽しむのも良し、大人数でバラエティ豊富なメニューを味わい尽くすのも良し。「焼肉男マンモス」は、さまざまなシーンで焼肉を楽しみたい、焼肉ラバーにこそ訪れてほしい店だ。
新橋では珍しく、週末に営業している点も高ポイント。ビジネス街という土地柄、平日と比べて空いているため、休日ディナーの穴場としてもおすすめしたい。

※価格はすべて税込

文:中西彩乃、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ