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累計発行部数840万部(電子版含む)突破のよしながふみによる人気漫画を、西島秀俊さん、内野聖陽さんのダブル主演でドラマ化した「きのう何食べた?」。ドラマ放送中からTwitterの世界トレンド1位となり、さらに見逃し配信の再生数が全12話100万回再生を超えて歴代最高記録を次々と更新、最終回放送終了後には“何食べロス”となる人々が続出するほど人気を集めました。
そんな「きのう何食べた?」がついに映画化。11月3日(水・祝)より大ヒット上映中です。今回は料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)役を演じた西島秀俊さんと、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)役を演じた内野聖陽さんに、劇場版撮影中にあった食にまつわるエピソードや、作中の人物たちに食べてほしい料理など、映画とごはんのおいしい話を聞いちゃいました!
カット後も食べ続けるほど絶品! 劇場版「きのう何食べた?」のおいしい見どころ
――ドラマ版「きのう何食べた?」では食事の風景は登場人物たちが関係性を深める重要なシーンとして描かれてきましたが、劇場版の食事風景でドラマ版とは“一味違う”と感じたシーンなどあれば教えてください。
西島さん
ドラマ版だと史朗が一人で料理をするシーンばかりでしたが、劇場版はみんなで料理を作るシーンが多かったですね。みんなで一緒にワイワイ言いながら料理を作るのが本当に楽しくて。しかもこの調理シーンは大体アドリブなんですよ。
内野さん
ドラマ版のときは、西島さん一人で何話分もの調理シーンをまとめて撮影していたから、孤独だって言ってましたもんね。劇場版では食事シーンだけでなく、調理シーンでも人との繋がりが描かれていたのかもしれません。
――特にお気に入りの食事シーンはありますか?
内野さん
トーストした食パンにリンゴのキャラメル煮と、さらにバニラアイスをのせた「リンゴのキャラメル煮トースト」が秀逸でしたね。
西島さん
僕は「アクアパッツァ」の残ったスープで作る、リゾットが印象に残っています。
内野さん
あれは作ろうと思っても作れない味だよね。衝撃的なおいしさ。
西島さん
みんなで食べて「これはうまい!」と、溢れ出る感動がありました。カットがかかっても食べ続けていましたからね(笑)。
内野さん
劇中の料理はフードスタイリストの山﨑慎也さんが手掛けられているんですが「これ本当にスーパーの食材だけで作ったんですか?」って疑うほど、とてもおいしくて。だから僕らはそれを味わえば、自然に「おいしい」って言えるんです。そこにケンジらしさを加えるくらいで。
西島さん
撮影のときはテストでは食べず、本番で食べるようにしていましたね。食べたときの感動がものすごいから。演技せずとも「おいしい」という表現ができるのでありがたいです。ちなみに調理シーンも演技しやすいように、山﨑さんがお手本を動画にまとめてくださっているんですが、とても参考になるので個人的に撮りためてプライベートでも活用しています(笑)。
京都旅行シーンに登場する「カレーうどん」は、ついついおかわり!
――劇場版の冒頭では、シロさんとケンジが京都旅行をするシーンがありましたね。お二人が京都ロケの最中に食べておいしかったもの、気に入った料理などはありましたか?
内野さん
劇中にも登場した旅館の豪勢な料理も素晴らしかったんですけど、ロケで伺った「日の出うどん」のカレーうどんがとてもおいしくて。カットがかかって撤収の時間になっても「これは残しちゃもったいない」って二人で食べ続けていました(笑)。
西島さん
おかわりしましたよね(笑)。おだし文化だからか、本当にスープがおいしくて。京都っていうと懐石料理とかおばんざいとか上品な料理のイメージがありますけど、意外と庶民的な料理もおいしいものが多いのでしょうね。今度京都に行った際には、焼鳥屋とかB級グルメにも挑戦したいです。
内野さん
京都ってものづくりへの意識が高いですからね。食文化がやっぱり豊か。甘いもの好きの西島さんは、京都のパティスリーなんかもお好きなんじゃないですか。