ラーメンの仕込みは2店舗分!?

ラーメンの味は醤油と塩の2種類。

醤油は豚、鶏、軍鶏、鴨、牛などから取った動物系清湯スープ。

「わんたん入り醤油らぁ麺」1,350円

鴨、肩ロースのつるし焼き、煮豚のバラという3種類のチャーシュー。麺は自家製の滑らかな細麺を使用しています。
塩のスープは動物系のスープに干しエビや貝柱をプラス。

「わんたん入り塩らぁ麺」1,400円

クリスマス島の塩をはじめとした4種類の塩を使用。皮目を焼き炭火で仕上げた鶏肉とロースのチャーシュー。麺は醤油とはまた違う生地の平麺を使用しています。

気づいた人もいるかと思いますが、実は醤油と塩ではスープも麺も具にいたるまで完全に別のものに変えて提供しているのです。いわば2店舗分の仕込みを行っているようなもの。

さらにわんたん入りを選択すると醤油には肉わんたん、塩にはエビわんたんとこれまた違うものがついてきます。両方のせることも可能だそうですが、それぞれのスープの味にあわせておいしく食べられるように調整しているため、おすすめはしないとのこと。

ここまでの話だけで、どれほどの手間とこだわりを持って作っているかは感じ取れたのではないかと思います。

実際に食べてみても、オープンしたばかりの店とは思えない満足度。飯田商店の一番弟子ではあるものの、けっして模倣ではなく自分の味で勝負しているのも好印象です。

「Ramen FeeL」だけではなく、地域も盛り上げたい

店主に、なぜこの場所にオープンしたのかを聞いてみました。飯田商店では遠くから来るお客様がラーメンを食べるだけでなく、湯河原の観光も含めて楽しんでいるのを見てきたとのこと。自分のお店もラーメンを食べに来ることを含め、この地域自体を楽しむきっかけとなってほしい。そんな思いもあり、梅まつりなどを開催していて、土地勘もあった青梅市を選んだそうです。

店主の渡邊さん

飯田商店とは違う味ですが、味作りにおいて、最高の1杯のために行動していくというスピリットはそのまま。オープンして1ヶ月で、すでに味は当初から変えていっているそうです。これからどこまで高みに登っていくのか、とても楽しみです。

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年3月23日)時点の情報をもとに作成しています。

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文:小林孝充 写真:ジェイムス・オザワ