ファッション誌『mina』や『SPRiNG』などで活躍するモデルでありながら、豪快な飲み方がなんとも男らしい! お酒好きを公言するモデル・村田倫子が、気になる飲み屋をパトロールする連載。「同世代の人にもっと外食、外飲みを楽しんで欲しい!」と願いを込めてお送りする連載22回目は、東京・新橋「馬肉バル じゃじゃ馬」をパトロール。

呑み屋パトロール vol.22「馬肉にまみれてじゃじゃ馬ナイトの巻」

「低カロリー・高タンパク・鉄分豊富!」なんて魅惑的な三拍子……。これはとある健康食品のキャッチコピーではありません。私たち日本人にも馴染みの深い「馬肉」のこと。

 

馬肉はほかのお肉と比べても、ヘルシーでかつ栄養満点といわれているんですって! まあ、単に私の好物だ……という理由だけなのだが。今夜はともかく、身体も喜ぶ馬肉をたーんと食べたい!(罪悪感もないしね)

ということで向かった先は、新橋の繁華街の一角にある「馬肉バル じゃじゃ馬」。馬肉専門店といえば個人的に和風のお店を連想するが、ここはバル形式で気軽に馬肉とお酒を楽しめる。

ポップでカジュアルな雰囲気かつ、清潔感のある店内。

テーブル席にカウンター席もあるので、友人や職場の同僚と一緒に楽しんだり、1人でふらっとも立ち寄りやすく、色々な用途で重宝しそう。

幅広い料理メニューに合わせて、お酒のラインアップも豊富。ビール、サワー、カクテルから、ワイン、そして日本酒(推せる)まで。選択肢が豊富だとうれしい。

目に飛び込んできたのは「今月の日本酒」。なんと、大好きな「新政 No.6 R-type」690円が置いてある! これは個人的にポイントが高い。

お通しのミニ馬刺し

シュワっと口当たりの良い生酒。フレッシュさ溢れる甘味と酸味は、お通しのミニ馬刺しとも相性良し。

「いぶりがっこのポテトサラダ」

先付けに頼んだのは、お客さんから大人気だという「いぶりがっこのポテトサラダ 」490円。贅沢にとろける半熟卵の黄金ソースが燻製の旨味を抱きかかえて、お口のなかは幸福感で満ち溢れる。

常連さんの推しはやはり外さないな……。

「馬刺し盛り合わせ 3種」

お次は、看板メニューの「馬刺し盛り合わせ 3種」980円。馬肉といえば、やっぱり「刺し」。お店のクオリティを推し量る“ものさし的要素”も兼ねるであろう定番の一皿。さて、じゃじゃ馬の本気度は?

柔らかくしなやか、弾力のあるコシ、そしてゆっくりと溶け出す甘味。このクオリティをリーズナブルに、私たちに気前よく提供してくれる。なんて尊いの、じゃじゃ馬さん。

コストパフォーマンスのクオリティーを保つため、仕入れ、下処理に並々ならぬ工夫をされているのだとか。素敵な背景と、その事実を確かに伝える一皿。もうこの時点で私はじゃじゃ馬の虜だ。

 

以前はイタリア料理店で腕を振るっていたというオーナー。今年の9月からこのお店を切り盛りするようになり、定番のメニューにプラスして、自身の技術を掛け合わせた品々を徐々に開発しているそう。

「ポルペッティーノ」

この「ポルペッティーノ」390円もそのひとつ。イタリアの家庭の味でもあるミートボール。馬肉でこしらえた独自のポルペッティーノは、ここだけで味わえるオリジナルテイスト。醸し出される上品さと奥行きが癖になる。

 

大好きな馬肉を、手軽においしく。そして、異国の空気も感じさせる新しい一皿だ。そしてもう一品、ここならではの馬肉の魅惑の顔を。

「ステーキアヒージョ(トースト付き)」 890円

くつくつご機嫌な音を立てて、立ち上ってくる芳しい香り。旨味がぎゅっと詰まったオイルをバターが染み込んだ厚切りトーストに存分に浸して、馬肉をのせてぱくり……。

おいしいマテリアルの掛け算。メニューの文字面だけでも破壊力がありますが、これは予想どおり、いやそれ以上に悶絶級のおいしさ。

これは「追いトースト」200円、確定案件だな。

「自家製サングリア」

そして、2杯目におすすめなのは、じゃじゃ馬オリジナルの「自家製サングリア」590円。

 

リンゴ、オレンジ、柚子ベースの赤。イチゴ、キウイ、パインベースの白の2種が用意されている。爽やかなフルーツの香り、ほどよい甘味、魅惑のトロピカルジュースのようなサングリア。これはお酒が苦手な人も価値観が変わるかも……。

一度この味を知ると、みんなこぞってサングリア無双モードに入るらしい。いや、わかるよわかる、もうカップの底が見えそうだもの。

 

さらに、もうひと押しガツンと馬肉を楽しみたい。そんな人におすすめなのは「馬サーロインのレアから揚げ」790円。

「馬サーロインのレアから揚げ」

薄い衣のなかから顔を出す鮮明な赤身。パリっとした香ばしさを破って感じる柔らかな感触と甘味は、揚げ物なのに色気すら感じる。

刺しだけが馬肉の真骨頂ではない。まだまだ知らない表情にドキッとした夜。ちゃっかり栄養も付与してくれるなんて……どれだけ万能なんだね、馬肉さん。

2019年、締めのヒトコト!

2019年もおいしいお酒と肴のおかげて豊かな一年になりました……。(むしろこれがないと生きてゆけない)

 

いつも愛読してくださる皆様、今年もありがとうございました。また来年の呑み屋パトロールもよろしくお願いします。良いお年を〜。(年末年始の飲み過ぎは注意ですよ。笑)

 

※価格はすべて税抜

 

 

文:村田倫子