〈今夜の自腹飯〉

予算内でおいしいものが食べたい!

食材の高騰などで、外食の価格は年々あがっている。一人30,000円以上の寿司やフレンチもどんどん増えているが、毎月行くのは厳しい。デートや仲間の集まりで「おいしいものを食べたいとき」に使える、ハイコスパなお店とは?

一工夫あるイタリアン

大阪・西天満。菅原町西の交差点角に、臨場感あるオープンキッチンと長いカウンターで会話する人々で賑わうイタリア料理店がある。キッチンには炎ゆらめくピッツァの薪窯もあり、店内には常に香ばしい香りが漂っている。

店は大阪メトロ北浜駅から歩いて約6分
オープンキッチンをのぞめるカウンター席が特等席
奥には女子会にもふさわしいテーブル席もあり
 

門上さん

グルメな友人の息子さんがマネージメントするレストランということで出かけ、期待を裏切りませんでした。

店は2018年にオープンし、ピッツァとその他クオリティーの高いイタリア料理&ワインで人気店として知られているが、1年前にシェフが交代。客の年齢層も少々上がり、より大人な空間として楽しめると認知されつつあるとのこと。シェフの小倉勇人さんは、調理師学校卒業後、ホテルでサービスやイタリアンで料理人など、数多くのジャンルで経験を積んだ人物。シェフ就任後はメニューを一新し、「より遊び心を大切にしています。オーソドックスなメニューにも一工夫加えて、それがお客様の会話のきっかけになれば」と話す。

シェフの小倉勇人さん。「若い世代にも食文化を伝えていきたいですね」

薪窯の前でピザパドルを操るのはスーシェフの伊瀨和至さん。大阪のフレンチやピッツェリアなどで経験を積み、現店では主にピッツァを担当する。「生地から作り替えました。タマネギ、昆布、干しシイタケ、白ワインなどを使った野菜のだしを生地に使用し、うまみを補うことで、塩分を控えるようにしました」。“食=医”と減塩に留意し、塩分が強いと食べ疲れることがある、ということに配慮したという。

スーシェフの伊瀨和至さん。「ピッツァは“軽さ”を大切にしています」
目の前でピッツァが焼きあがる様子もごちそう
 

門上さん

店名である「MAKIBI」由来の薪窯のピザがバリエーション豊かです!