〈極上のうま辛グルメ〉

グルメな人が愛してやまない“うま辛”な逸品を紹介する「極上のうま辛グルメ」。刺激的な辛さのその先にあるうまみこそが食べ慣れた大人たちの心をとりこにする秘訣なのかもしれない。

グルメライターの金成姫さんのおすすめは、新大久保に新しく誕生した韓国料理店で、釜山名物の鶏料理を激辛で提供する店だ。

教えてくれる人

激辛料理専門家 金 成姫

調理師免許やフードアナリスト1級等の資格を取得後、さまざまな商品開発に関わり、イベントやメニュー監修などを手掛ける。特に、得意ジャンルのうま辛・激辛料理やお店についてテレビ等のあらゆるメディアでコメントし、活動の場が広がっている。

新大久保のコリアンタウンに新店がOPEN!

新大久保のメインストリートである大久保通り。その活気にあふれる通り沿いに今年3月18日「ハンザン ハザ」がオープンした。ここは韓国のトレンドグルメを押さえつつ、まだ日本ではあまり知られていない料理も味わうことのできる新進気鋭のお店なのだ!

新大久保駅から徒歩5分ほど。ビルの2階

大通り沿いにありながら、1階の路面店ではなく、エレベーターが奥まったところにある穴場店。ふらっと寄るよりも、こちらを目掛けて来るお客様が多いそうだ。

K-POPが流れる店内。昼は自然光が入り明るく、夜は映像やネオンで煌めいている
 

金さん

韓国の居酒屋さんのようにドラム缶テーブルを配し、気軽に食事を楽しみやすい雰囲気です。イートインスペースに柱がないから貸し切りパーティーのニーズもありそう♪

杯を交わして円満なコンビ結成!

共同経営している2人のうち、パクさんは、焼肉店で10年働いた後、8年焼肉店経営をし、その2号店としてこちらの韓国料理店を開業。キムさんは人気韓国料理店「とんちゃん」で16年間働き、部長にまでなり満を持して独立したという。

店名の「ハンザン ハザ」とは、韓国語で「一杯行こう!」という意味。2人でお店を出すことを決めてからお店の名前を何にするか考えた際、いつも2人で会う時は決まって「한잔 하자(一杯やろう)」と誘い合っていて、それが自分たちの青春のように楽しい時間だったので、その時の楽しい思い出を忘れないためにこの名前に決めたそうだ。「お客様同士も『ハンザン ハザ』と誘い合い、こだわりの韓国料理と種類豊富なお酒で楽しい時間を過ごしていただきたいです」と2人はほほえむ。

店主・パクスヨンさん(左)とキムミンジュンさん(右)

焼肉店経営からのこだわりで、精肉店から独自のルートで仕入れた肉類は必食だ。中でもまず食べてほしいのが「ハツ刺し」だ。ハツとは心臓の部分で、サクッとした歯ごたえがある。新鮮なものを提供しているので内臓特有の臭みがほとんどなく、ごま油の風味と共に楽しめる。

「ハツ刺し」858円

新大久保でネクストブームと言われたロゼトッポギ!

新大久保でここ数年ブームとなった「ロゼトッポギ」も欠かせない。コチュジャンをベースに甘辛く味付けした餅料理トッポギよりも、辛さ控えめでクリーミーな味わい。こちらのものは、特製トッポギソースに生クリームを加えることで、もちもちとした食感のトッポギに濃厚なソースがよく絡んでいる。

「ロゼトッポギ」1,518円