名物黒毛和牛のはみ出るカルビでお馴染み「大阪焼肉・ホルモン ふたご」といえば、焼肉好きなら知らない人がいないほどの人気店だが、ニューヨークにも支店があることをご存じだろうか? ニューヨーク17番街に店を構える「YAKINIKU FUTAGO NYC」が今、ラグジュアリーな空間ととろけるような極上の肉で、数々のニューヨーカーを魅了している。
そんなニューヨーク店の世界観を体感できる「YAKINIKU FUTAGO 37 West 17th St.」が、8月25日東京・新橋にオープンした。大阪焼肉がニューヨークで洗練され、逆輸入という形で東京に上陸し、バージョンアップしたその様相をお届けしよう。
1. サプライズが連続するプレゼンテーション
料理とかけ離れた見た目やサプライズ感のある提供の仕方など、プレゼンテーションに力を入れたダイニングはニューヨーカーたちの間でも人気だが、その流れを同店では焼肉で昇華。
アミューズの「The garden」(7,000円/10,000円のコースメニューの一部)
こちらの小石が並んだような箱の中には、実はアミューズのメンチカツが2つ忍び込んでいる。それ以外は本物の石だ。
どれがメンチカツなのか、フォークの先で確かめながら探し出すという遊び要素を携えて、まずはゲストをお出迎え。
大きな宝箱が運ばれてきたかと思えば、中から煙がもくもくと吹き出している。
登場したのは「本日の厳選焼 サーロイン」だ。ロースターで焼けば、宝箱で運ばれてきたことも納得。
本日の厳選焼「サーロイン」(10,000円のコースメニューの一部)
上質なサーロインのサシがキラキラと光り輝く。お好みで岩塩やわさび、ガーリックなどを付けて食べられるので、1枚で幾通りもの味わい方ができるのが嬉しい。
デザートの「美味しくてごめんなChai」(7,000円/10,000円のコースメニューの一部)
焼肉店にとって肉以外に大事なものの中にデザートがある。これも抜かりないのが「ふたご」スタイル。枯れ葉が敷き詰められたガラスの器の上に鎮座するのは、ムース状にしたチャイを冷凍させたスイーツ。
そのなめらかな舌ざわりはアイスクリームとはまったく異なり、こっくりとしていながら爽やかな味わい。ムースの下には土に見立てた、砕いたクッキーが敷かれていて、アクセントになっている。
メニュー一つ一つにあるこのニクい仕掛けには、ゲストたちの会話が途切れることのないマジックがたっぷりと詰まっているのだ。
2. 自分だけの塊肉を買い取れる
「YAKINIKU FUTAGO 37 West 17th St.」には焼肉業界として初めて導入したものがある。それは「オーナーズビーフ制」だ。
ゲストが上質な牛肉の塊肉(3kg前後~/時価)を丸々買い取ることで、来店するたびに異なる熟成具合の肉を最良の形で提供してもらえるというこのシステム。
店内のミートセラーに保管し、熟成具合、残りのグラム数、賞味期限などを管理してくれるので、肉が育っていく様を味わっていくことができる肉好きにとってたまらない制度なのだ。
オーナー限定のコース「Owner’s」(6,000円)も用意されており、なった人にしか味わえない喜びも待っている。
3. まるで大人の秘密基地!なインテリア
“New York Traditional”をテーマにした同店は、クラシカルなバーラウンジや、シャンデリアがきらめくレストランスペースなどを備え、いつもの「ふたご」とは全く装いが異なる。
デザインが豪華なだけでは終わらない。店内の奥には印象的な大きな牛の壁画があるのだが、なんとこの壁は開くことができ、中には完全個室が2室隠されている。
インテリアはアメリカの禁酒法時代をイメージした作りになっており、まるで大人の秘密基地のようだ。
自分だけの肉で、ここだけの時を。
ワイワイとしたイメージのある焼肉を、時にはしっぽり楽しむのも良いだろう。ウイットに富んだ驚きの数々を、自分だけの肉とともに楽しめる焼肉はここだけのもの。世界を旅した焼肉が今度は東京でどんな顔を見せるのか? 新しい焼肉のあり方を体感しに行こう。