新型コロナウイルスへの対策のひとつとして、テイクアウトメニューを開発する飲食店が増加。街のいたるところで「テイクアウトできます」のPOPや看板を見かけるようになりました。それに伴い、利用客側にも「コロナに負けるな!」とテイクアウトを利用して、飲食店を応援する流れができました。

そこで食べログでは、飲食店のテイクアウト状況に関するアンケートを、日本全国の食べログ店舗会員を対象に実施。その結果から見えたのは、テイクアウトにおいてもおいしさや食べやすさを追求する工夫や、アフターコロナを見据えた姿でした。今回はその回答結果についてご紹介します。

■調査概要
調査対象:日本全国の食べログ店舗会員
回答数:1,142名
調査期間:2020年5月19日~26日
調査方法:WEBアンケート

テイクアウトOKのお店が2倍以上に! 売上実感も約8割

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最低限の接触で販売できるテイクアウトは、飲食店にとっても、利用客にとっても感染防止策として重宝されています。

そんなテイクアウトを実施・検討しているかという問いに対し、「新型コロナウイルス感染拡大後にあらたに始めた」という回答が全体の40%でした。「感染拡大前からテイクアウトを実施している」と答えた33%と合わせると、感染拡大後はテイクアウト実施店舗が2倍以上に増加したことが分かります。

さらに、テイクアウトがどれだけ売上に貢献しているかについては、実施店舗の約8割が実感したとの答えが返ってきました。「やや貢献した」が56%と最も多く、「店内での飲食よりは少ないが、大きく貢献した」が19%、「店内での飲食と同程度で、極めて大きく貢献した」が8%という結果に。消費者ニーズと、テイクアウトが合致したことが見て取れるでしょう。

テイクアウトでもおいしいものを。各店舗の工夫とは?

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テイクアウトを実施するにあたり工夫している点について聞くと、各店舗の独自の対策がうかがえました。

「メニューに飽きないように、色々変える」「温め直しを前提としてのメニュー作りや容器を工夫する」など料理に関するアイデアもあれば、「支払い含め、極力店外でのやり取り」「マスク・アルコール消毒の徹底」「店舗でお客様同士が会わないようテイクアウトの来店時間を10分位間隔に空ける」など、受け渡しシーンを考えたアイデアもありました。

さまざまな工夫が施されるなか、夏場の衛生面に対する不安といった声も出ています。6月の時点ですでに気温が30度を超える真夏日となることも多く、「なるべく冷ましてから(提供)」「加熱済みの物のみにて構成し、食中毒に気を付ける」など、各店が対応に迫られることとなりそうです。

どうなる? アフターコロナのテイクアウト

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緊急事態宣言が解除され、店内飲食を再開する店舗も増えてきました。「テイクアウトを今後も続けていきますか?」という問いには、テイクアウト実施店舗の68%が「今後も継続的に実施する予定である」に回答。

外出を控える動きが完全には止まっていない状況下において、飲食店の味を家で楽しむ需要は引き続き高いと予想されます。

これには飲食店側からも、「これからは飲食店経営において必須のサービスになるだろうから今後も強化していきたい」「さらなる工夫で消費者を楽しませて満足度を上げていきたいと思います」といったニーズに応える声が出ていました。

新型コロナウイルスをきっかけに導入されたテイクアウトメニューがレギュラー化していくことで、今後は店内とひと味違ったお店の楽しみ方が消費者に広がっていくのではないでしょうか?

文:食べログマガジン編集部