数々の日本を代表する企業が集まるオフィス街である丸の内。所狭しに高々とビルが並んでおり、集まる人の多さも推して知るべしというところ。ちなみに東京駅はJR東日本の駅の中で1日の利用者数が新宿、池袋に次いで3位の約44万人です(1位の新宿は76万人、2位の池袋は56万人。2015年度のデータより)。

 

 

ただ、冒頭にも述べたようにオフィスビルの多さを考えたら、いわゆるサラリーマンが降りる駅としては日本でもトップなのではないでしょうか。

 

そんな多くの社会人が通勤時に次いで一挙に街に繰り出す時間がランチタイムの12時ごろ。オフィス同様かなり多くの飲食店がありますが、どこのお店にも多くの人が列をなします。ただし、選択肢が多いからこそ選ぶのに疲れる。自分もけっこう仕事でこのエリアに行きますが、本当に多い。一見さんにとっては超困る。どこも行列がある分、どこも人気店に思えますし。

 

そんな悩みを持つ人は多いハズ。そこで今回はフリーライターである私が、多忙なサラリーマンの皆さまの代わりに、行列に並んで徹底調査してきました!ランチ激戦区の丸の内において

 

“上質なものがお手頃な値段で食べられる”
” 安くてかつ満腹感が得られる”

 

コストパフォーマンスが高いランチを紹介いたします。なお、和洋中、それぞれのジャンルから選出しました。お一人様でも複数人でも入りやすく、並んでも足を運ぶ価値があるものです。

【死ぬほど唐揚げを食べられる居酒屋ランチ】鳥どり

みなさんは居酒屋ランチをしたことはありますでしょうか。夜は酒の宴で盛り上がる場所も、お昼時には定食屋に。フリーランスで働く私はこの事実を知ったのは26歳くらい。完全に選択肢にはなかった。そして色々足を運んだわけですが、どこのお店もけっこうクオリティが高いんですよね。丸の内にもたくさんあります。その中でオススメなのがここです。丸の内センタービルの地下というややわかりにくいところにあるのですが、ここのランチは食いしん坊の人は要チェックの場所。

全部のメニューが¥1,000以下でご飯は大盛り無料、おかわり自由。 そしてプラス100円で味噌汁を担々麺に変えられるという珍しいサービスがあり。

人気なのが唐揚げ定食です。980円で上記のサービスがついているのですが、なんとこの唐揚げ、食べ放題。最初に何個欲しいかを聞かれます。とりあえず6個注文。

1個1個はそこまで大きくないものの、揚げたてでアツアツ、中身もしっかりしていました。食べ終わった後に足りなかったので追加で頼むと、別皿で配膳してくれます。自分は2個追加して8個止まりでしたが、隣の大学時代にアメフトやってました的な集団は10個オーバーは食べておりました。元体育会の人なんかは絶対に満足できそうですね。満腹感を味わえますが、しっかりと自制心を働かせるようにしましょう。

【上質な牛肉を東京駅内で堪能せよ】・ビモン(Vimon)

180度振ります。大衆居酒屋でのランチ、食べ放題で満足感も良いでしょう。が、”量”ではなく”質”で満足したいときも訪れるはず。ただ、高すぎるのは嫌。さあ困りました。そうなったときにおすすめしたいのが東京駅構内のキッチンストリートにひっそりと構える「Vimon」です。

 

一言でいうとクオリティの高いハンバーグやステーキを楽しめるお店ですが、店内の高級感というか専門感というか…がすごい。銀色のカウンターに黒の椅子、目の前にはガラス越しでシェフが鉄板を前に高い集中力で肉を焼いています。

人気である「すねバーグ定食」を注文し、待っている間もシェフが肉を焼く姿を見ていました。そしたらあっと言う間に来ました。あまり待たなかった印象です。頼んだすねバーグですが、和牛のスネ肉を使ったものでとにかく肉の密度がすごい。

170グラムの中にところせましと肉が詰め込まれており、味付けもしっかりされています。配膳された際にソースを付けずに食べることを勧められたのでその通りにしたのですが、従って正解。お肉本来の味を楽しめました。和牛100%、そしてこの味の質を考えれば1,430円は破格。ちなみにご飯は大盛り無料です。ランチの時間は17:00までというのも、ありがたい。

1日限定25食のメンチカツ定食もあるらしいので、次はそちらも。

【食べきれない?特大餃子をお手頃な値段で】・人人人

質で満足感を味わったが、そうなると次はたくさん食べて、量での満足感が得たくなる。人間って面倒くさい生き物です。

次なるオススメは和洋中の”中”。中華です。お昼時においしい本格中華を、お腹いっぱい味わいたいのであればならここ、人人人。人が3つと書いて「レンレンレン」と読むみたいです。

店外から溢れ出る高級感は中に入っても変わらず。果たしてここで本当に¥1,000以下で食べられるのか?とドキドキしていたのは内緒。ですが、メニューを見たら定食は¥1,000か¥1,200の二択で安心。「豚肉とピーマンの香り炒め」や「卵とキクラゲ豚肉の炒め」も美味しそう。麺類にもかなり種類があり、非常に悩みました。ただ、今回のテーマは「コストパフォーマンス」。そう考えると選択肢は1つ、平日限定ランチです。

麻婆豆腐 or あんかけご飯 でメインを選び、そこに餃子が4つついてくるもの。ご飯とスープもついてきます。麻婆豆腐をセレクトしました。

量はそこまで多くないですが、香辛料が聞いており辛さも適度。ご飯に非常に合います。ただ、ここで言及したいのは餃子。4つついてくる餃子がとにかくデカい。

”大”餃子って書いてあった…

1個200円の間違いじゃないか、と思うくらいです。この肉厚さは王◯のようなチェーン店では絶対に食べられない。本当に大きくて、正直に打ち明けると3,4個目はちょっと苦しかった。隣の女性は残していましたが、納得。

ご飯をおかわりすることなくここまで満腹感を得られるところは初めてだったかもしれません。ちなみに、上で紹介した定食屋担々麺などにも+200円で餃子を付けられます。

【東京の中心で北海道の魚を味わえ!】・根室花まる(KITTE丸の内店)

14:30ごろ。けっこう並んでます。

東京きってのオシャレビルであるKITTE丸の内(※決して狙った訳ではありません)の中に行列が絶えない人気回転寿司があるのをご存知でしょうか。

それが根室花まる。北海道に本店があるこのお店、東京には銀座とこの丸の内にしかありません。ランチタイムを少し過ぎた13:30頃に行ったのですが、すでに10組ほどが並んでおり衝撃。観光客やらマダムやらが多かったですね。ただ、意外と回転率は良く、20分も待てば案内されました。多分、1人で行けばスムーズに入れます。

 

席においてある注文シートに欲しいネタを書いて店員に渡すと届けてきてくれるスタイルですが、混んでいる割には注文して手元にくるまでがとても早い。そして肝心のネタですが…その日に北海道をはじめ全国から入荷されたオススメのネタから定番のものまでを130円〜500円の価格で2カンずつを提供。250円、320円、380円のお皿に人気のネタが多かったです。とにかく1つ1つのネタの鮮度の高さが見た瞬間にわかり、口に入れたらどれも納得のお味。

100円の回転寿司に満足して高みを目指していなかった私ですが、これを知ってしまうと他は行けないかも。ただ、これを回転寿司の標準と捉えたら他の回転寿司になかなかいけなくなるかも。そんなお店。

個人的に最強だったのが行った日のおすすめだった黒瀬ブリ。

大トロの間違いなんじゃないか?くらいの衝撃でした。

「とにかくたくさん食べたい」「良いモノをお手頃な値段で食べたい」

という思いは誰もが間違いなく持っているもの。仕事と仕事の合間、お昼の貴重な時間にぜひここで紹介したお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

絶対に満足するはずです!

 

撮影・文/猪熊凛太郎