TOKYO HIP BAR

Vol.4 待ち合わせで差がつく“ボトルドカクテル”って何?

 

スタンディングで飲む、

そこにある男女の意識差

 

バーカウンターでスタンディングでスマートに飲む、という光景は海外ではよくあるけれど、日本ではカジュアルなビアパブ、または新橋の角打ち、というところになってしまいがち。「カジュアルダウンも打ち解けるのにいいんじゃない?」という男性と、「せっかくオシャレしてきたのに……」という女性の気持ちの平行線は、ときに見かける光景です。その平行線をクロスさせられるのが“飲食界のスマートカジュアル”を行く「リゴレット」かと思います。

 

11店舗を展開するグループレストランでありながら、店舗ごとにコンセプトが違うリゴレットは、いわゆるチェーン店とは全く別物のコンセプトレストラン。お洒落して行きたくなるようなスタイリッシュな内装ながら、お値段はあくまでもカジュアル。多くの店舗ではバーカウンターが併設されているので、バーで待ち合わせしてから食事に向かうというような高級レストランでのスタイルも取れる、使い勝手の良さがあります。

 

 

リゴレットのなかでも今おすすめなのが、「肉」をテーマに今年の4月にオープンした渋谷キャストの「THE RIGOLETTO」。モルタデッラ、プロシュートなど多彩なハムの盛り合わせから始まり、牛肉のタルタルやミラノ風カツレツ、モツ煮込みまで、お肉尽くしのディナーが楽しめます。

 

そしてわたし的リゴレットの真骨頂は、カクテルの面白さ。なかでもボトルにカクテルを詰め込んだ「ボトルドカクテル」が、バーのカクテルに負けないすばらしい出来なのです。

 

 

日本ではまだ珍しい

ボトルドカクテルの魅力

 

リゴレット全店舗のドリンクを統括するのは、海外のドリンクトレンドにも詳しい深水稔大バーテンダー。プレミアムジン、ボンベイ・サファイアのカクテルコンペティションでも日本大会ファイナル出場をした実力の持ち主です。海外のバーで深水バーテンダーが実際に体験したというボトルドカクテルは、2015年頃から欧米では除々に見られるようになり、実際にバーテンダーが店舗用に作ったボトルドカクテルが市販されるようになるなど、最近のトレンドの一つですが、日本で展開している店舗は極めて少ないので、目を引くこと間違いなしです。

 

リゴレットのものは1本500円(250ml)というお手頃なお値段ながら、モヒートには2種類のラムが使われていたり、ジントニックにはジュニパーベリーの実が一粒入っていたりと趣向が凝らされており、お店で作り立てのものを瓶に入れ、栓をしているので、コンビニで売っている瓶カクテルとは全く違うフレッシュな味が表現できます。

 

 

 

広い店内を回遊するのに

このカクテルが最適!

 

ディナー帯を過ぎても遅い時間までカウンター回りが外国人で賑わうのは、ほかのリゴレットでも見る光景ですが、渋谷は商業施設の共有部につづくテラスが広くとられた開放的な空間。屋外用ソファーやサッカーのボードゲームが置かれ、ゆるやかに移動ができる場所でもあり、この瓶のカクテルがとても便利に役立ちます。

 

渋谷のリゴレットでの待ち合わせは、ぜひカウンターで。ボトルのカクテルを手にした姿はちょっと新鮮に見えるはず。ボトルドカクテルに並んでモヒートの棒アイスもありますので、女の子のアペリティフにはお酒アイスという選択も、夏季限定のワザとしてぜひご記憶を。